◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島)
日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子やり投で北口榛花(JAL)が64m50の大会新記録で制した。
これがシーズン初戦。冷たい雨と20度に届かない気温のなか、「60m越えればいいなと思っていたくらいなので自分でもビックリです」と笑った。
昨年のオレゴン世界選手権で銅メダルを獲得し、ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル3位の北口。これが世界トップスロワーの力というのを見せつけるビッグパフォーマンスだった。
日本記録66m00を持つ北口。64m50は自身4番目にしてパフォーマンス日本歴代4位で、今季世界リストトップに立つ。昨年のオレゴン世界選手権銅メダリストだったためブダペスト世界選手権の参加標準記録(63m80)を投げたことで条件を満たして世界選手権代表に内定。これはロード・競歩を除いて第一号となる。
3回目に63m45と圧巻のスロー。遠隔で見ていたチェコのディヴィッド・シェケラック・コーチから「最後に少し腰をひねる」とアドバイスを実行した。「ここまで飛んだから、どうせなら参加標準記録まで」と北口。4回目60m37のあと、5回目は助走を「マックスで速く走った」と磨いてきた走力から力強くやりを放った。
内定しても「日本選手権まで国内でしっかり出るのは変わりませんが、パリ五輪の選考に入るまで自分のことに集中できるのはいい」と笑顔を浮かべる。
冬はチェコを拠点にしつつ、暖かなスペインで2度合宿。「100mに出てみたいと思うくらい走りは良くなったと思います」。帰国してから「練習でも全然身体が動いていなかった」と北口。そのため「身体が動いてきたらもっと飛ぶと思います」と、2019年以来の自己記録=日本記録の更新は目前に迫っている。
毎年スケールアップしてきた北口。「もっと投げたいので」。そう話す視線は、世界の頂に向けられている。
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