2023.04.29
◇第57回織田幹雄記念(4月29日/広島・エディオンスタジアム広島)
日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、男子100m日本記録保持者(9秒95)の山縣亮太(セイコー)は、予選を10秒48(+0.5)の5着となり、B決勝にも進出ならず。
東京五輪後に右膝の手術をし、これが21年9月以来の実戦復帰だった山縣。「結果は厳しいものとなりましたが、織田記念で復帰できてうれしいです」と言う。前日会見で日本選手権の申込資格記録(10秒39)を一つのターゲットと語っていたが、それも届かず。期間内に出場の予定がないため、100mでの今年の日本選手権出場は遠のいた。
同じく休養から復帰した桐生祥秀(日本生命)と同組で走った山縣。「前日は結構、良い感じだったのですが、隣に桐生君もいるなど、ライバルがいる難しさも感じました」と語り、「試合勘を取り戻していきたいです」と振り返る。
レース直後は「試合で負けるのは悔しい」と山縣。完全復帰までもう少し時間はかかるが、やはりこの男がトラックにいると雰囲気が変わる。次戦は木南記念200mにエントリー。復活への道のりもまた、山縣を強くする。
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