2023.02.02
2月4日、5日に大阪城ホールで日本選手権・室内競技/2023日本室内大阪大会が行われる。トップ級が出場する日本選手権はブダペスト世界選手権やアジア大会に向けた大事な一戦となり、U16・18・20のカテゴリーが行われる日本室内大阪大会は、年度最終戦にして新シーズンを見据えて冬季トレーニングの成果を確認する重要な大会となっている。
日本選手権で注目は活況のハードル陣。男子60mハードルには、110mハードル元日本記録保持者の高山峻野(ゼンリン)が出場する。ドーハ世界選手権&東京五輪代表の高山。一時はケガに悩まされ、昨年はオレゴン世界選手権代表を逃した。だが、8月には13秒10をマークするなど完全復活。すでにブダペスト世界選手権の参加標準記録(13秒28)を突破しており、どんな走りを見せるか注目が集まる。
女子60mハードルには、100mハードルの日本歴代1、2位がそろい踏み。12秒73の日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)と、12秒86(歴代2位)の青木益未(七十七銀行)というオレゴン世界選手権代表2人が出場予定。青木は60mハードルで8秒05の室内日本記録を持つ。そろって7秒台への期待も高まる。
フィールドで見応えがありそうなのが三段跳で、男女とも学生記録保持者が登場する。男子は17m00がベストの伊藤陸(近大高専)に注目。学生最後の一戦で16m70の室内日本記録(山下訓史/92年)の更新なるか。女子は13m81の記録を持つ船田茜理(武庫川女大)がどんなジャンプを見せるか。1月23日にはルクセンブルクで森本麻里子(内田建設AC)が13m38と室内日本記録を更新しているが、どれだけ近づくだろうか。
U20では、三段跳に高校記録(16m13)を持つ宮尾真仁(洛南高3京都)が登場。伊藤が2020年に作った16m23のU20日本記録がターゲットか。女子棒高跳には高校記録(4m16)保持者の村田蒼空(前橋女高3群馬)に期待。インターハイで涙をのんだだけに高校最後のタイトルは譲れない。女子60mハードルの林美希(中京大中京高2愛知)も、昨年無敵を誇っただけに室内で“7冠目”なるか注目だ。
U18の女子60mには11秒80を持つ全中王者の寺平祈愛(木祖中3長野)が、高校生相手にランキングトップで挑む。U16男子走幅跳には昨年秋のU16大会も制し、7m06を持つ佐々木景亮(立花中3愛媛)が出場。2冠なるか。
国内では数少ない室内競技会で、全国クラスはこの競技会だけ。入場無料で観戦できるほか、大会の様子はライブ配信でも観られる。屋外とはまた違う迫力満点の室内競技会。各年代のトップアスリートたちのパフォーマンスに注目だ。
日本選手権室内の主なエントリー選手
男子 60m 原田 暁(福岡大) 本郷汰樹(名大) 東田旺洋(栃木県スポ協) 60mH 高山峻野(ゼンリン) 野本周成(愛媛陸協) 藤井亮汰(三重県スポ協) 走高跳 赤松 諒一 アワーズ 瀬古 優斗 滋賀陸協 棒高跳 澤 慎吾 きらぼし銀行 竹川 倖生 丸元産業 走幅跳 鳥海 勇斗 日本大 小田 大樹 ヤマダホールディングス 城山 正太郎 ゼンリン 三段跳 伊藤 陸 近畿大工業高専 安立 雄斗 福岡大 女子 60m 三浦 由奈 筑波大 石堂 陽奈 環太平洋大 鶴田 玲美 南九州ファミリーマート 60mH 福部 真子 日本建設工業 青木 益未 七十七銀行 清山 ちさと いちご 走高跳 髙橋 渚 メイスンワーク 棒高跳 那須 眞由 KAGOTANI 竜田 夏苗 ニッパツ 諸田 実咲 栃木スポ協 走幅跳 熱田 心 岡山陸協 嶺村 優 オリコ 三段跳 船田 茜理 武庫川女子大 髙島 真織子 九電工RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
-
2025.11.28
-
2025.11.27
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.28
中国陸連にWA加盟連盟賞 世界室内、ダイヤモンドリーグなど開催 競技会、ロードレースには600万人が参加
世界陸連(WA)は11月28日、ワールド・アスレティックス・アワード2025の加盟連盟賞に中国陸連を選出したと発表した。 加盟連盟賞は、年間を通して顕著な功績を挙げ、陸上競技の発展や知名度向上に大きく貢献した加盟連盟を表 […]
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026」の実行委員会は、11月20日時点の出場予定校を発表した。 箱根駅伝で総合3連覇を狙う青学大や、前回大会で2連覇を飾った國學院大、全日本大学駅伝2位の中大、出雲駅伝で2位の早大など関 […]
2025.11.28
22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告
世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は11月27日、男子走幅跳でオレゴン世界選手権金メダルを獲得した王嘉男(中国)のドーピング疑惑について、違反はなかったことを確認し、処分 […]
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025