2022.10.15
◇ミドルディスタンスサーキット兵庫大会(10月15日/兵庫・神戸総合)
TWOLAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUIT in HYOGO 2022が15日、神戸市の神戸総合運動公園競技場で行われ、田中希実(豊田自動織機)が女子エリート非公認3000mと1000mに出場。いずれもトップでフィニッシュした。
3000mは男子選手がペースメーカーを務めたため、非公認の記録ではあるが、8分40秒02と自身が持つ日本記録(8分40秒84)を上回るタイムを出した。今シーズンは自身の中で納得できないレースが続き、「非公認でもいいから自分を超えられるレースを作ってほしい」と大会側に相談したことで今回のレースが実現。当初の設定通りに2000mを5分50秒で通過するも「2000mで余裕が持てなかった」と目標としていた8分40秒切りとはならず。それでも「余裕がない中で最低限でまとめることができたので、もっと上のタイムを狙える手応えを掴めたと思います」と充実感を漂わせた。
3000mの約1時間後には女子エリート1000mにも出場。タイトなレーススケジュールとなったが、「他の選手のペースを借りながらリズムを取り戻すことができた」と400m付近から独走。格の違いを見せつけ、2分39秒41のタイムでMDC2連覇を達成した。
「3000mは自分自身との勝負というのがありましたが、1000mはライバルたちとの勝負。勝ちたいという気持ちを持って走ることが一番大事だと、改めて感じることができました」と2レースを振り返った田中。今後は駅伝に向けたトレーニングに移行していく予定だという。
トラックシーズンはこれで一旦、一区切りとなる。「今シーズンは海外の選手を相手に一歩引いてしまうことが多かったので、来シーズンは室内レースから海外の流れに合わせていけるように2月からスピードをしっかり入れていきたいと思います」と来季に向けての課題を語った。
世界と戦う日本のトップランナーのチャレンジに今後も注目だ。
文/馬場 遼

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