◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(5月4日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)
第58回全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会が行われ、日大が3時間57分10秒99の総合トップで2大会連続44回目の本大会出場を決めた。大東大が3時間58分35秒09の3位で、5大会連続47回目の本戦行きを果たした。
3位以内での通過を目指した大東大は、きっちりと目標をクリアした。ただ、真名子圭監督は「出場権を得られたことには安心しています」と安堵しながらも、その表情に笑顔はなかった。
「全体的にはパッとしなかったなという印象です。本来なら3、4組を走る大濱逞真と中澤真大(ともに3年)の故障が長引き、キャプテンの棟方一楽(4年)は胃潰瘍。チームの足並みがなかなかそろわず、正直、最初はレースができるかどうかわからない状況でした」。真名子監督はそう明かす。
故障明けで万全ではなかった大濱は、中澤とともに1組に入ったが、「思った以上に(他校からの)マークがきつかった。5000mまでは集団にいるつもりで、他の誰かが(1000m)3分ぐらいで引っ張ってくれるだろうと思っていたら、誰も引っ張らなくて……」。想定していたような展開にはならなかった。
8000m過ぎまでは大濱と中澤が交互に集団を引っ張ったものの、8800mからの日大・首藤海翔(1年)のスパートにはついていけず、中澤が9着、大濱が11着でフィニッシュを迎える。
それでも、2組に入った選考会初出場の上田翔大(2年)と近江亮(1年)が、思い切りの良い走りでチームに勢いをもたらした。
特に10000m初レースとなった近江は、「不安しかなくて、ドキドキしていました」と明かしたが、7000m手前で抜け出した東洋大・松井海斗(3年)に果敢に食らいつき、堂々の3着を占める。
上田も「近江と1、2着を取ろうと言っていたので、自分の弱さが出てしまった」と反省しながら、ミスなく7着でまとめている。この時点で大東大は総合トップに躍り出た。
近江の力走に「自分もがんばろう」と勇気をもらったのが、3組の菅崎大翔(2年)だった。「周りはエース級の選手ばかりでちょっと不安だった」と感じていたなか、真名子監督やコーチ陣から「力はついてきているから自信を持って走れ」と送り出された。
目標の組トップこそ逃したものの、確実に2着を占め、鈴木要(2年)も堅実に9着。大東大はここでもトップを維持した。
各校の留学生が力を見せた最終4組では、松浦輝仁(3年)が28分51秒98の自己ベストで14位と踏ん張った。しかし、体調不良だった上、「左膝を痛めて7割ぐらいの状態だった」という棟方は我慢のレースを強いられ、30着でフィニッシュ。総合順位を2つ落とすこととなった。
真名子監督の口からは反省の弁が多かった。
「これまでのやり方ではダメだということを私も学生も改めて認識しないと、このままでは本戦では全く戦えません。故障や体調不良で絶対的な練習ができていないので、まずはそこから。もう一度、自分たちを厳しく律してやっていかないといけないと思っています」
一昨年度、昨年度と駅伝で存在感を示せていない大東大。これから1つ1つの課題を克服し、どれだけレベルアップを遂げて秋の駅伝シーズンを迎えることができるだろうか。
文/小野哲史
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.08.01
400m岩田優奈が今季限りで現役引退「一戦一戦大切に」世界リレーやアジアリレーで日本代表
2026.08.01
例年11月下旬開催の八王子ロングディスタンスは「諸般に事情」で来年3月6日に延期
-
2026.07.31
-
2026.07.31
-
2026.07.25
-
2026.07.28
-
2026.07.18
Latest articles 最新の記事
2026.08.01
400m岩田優奈が今季限りで現役引退「一戦一戦大切に」世界リレーやアジアリレーで日本代表
女子短距離の岩田優奈(スズキ)が自身のSNSを更新し、今季限りでの現役引退を表明した。 岩田が群馬県出身の28歳。新島学園高時代には先輩でインターハイ400m連覇を成し遂げた大木彩夏の背中を追いかけるように成長すると、4 […]
2026.08.01
例年11月下旬開催の八王子ロングディスタンスは「諸般に事情」で来年3月6日に延期
八王子ロングディスタンス大会実行委員会は8月1日、毎年11月下旬に開催していた2026年大会を来年3月6日に延期し、東京・八王子市の上柚木陸上競技場で開催すると発表した。 同実行委員会では「諸般の事情により、必要な条件を […]
2026.08.01
1500m・村井和果が日本人10年ぶりV 「勝負にこだわった」 400m・バログンは2連覇/滋賀IH
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)2日目 高校アスリートの祭典、インターハイの2日目が行われ、最終盤までもつれた女子1500mは村井和果(薫英女学院3大阪)が4分23秒6 […]
2026.07.31
バログンが7年ぶり400m連覇達成!体調不良のアクシデント乗り越え「目標の一つを達成できた」/滋賀IH
◇全国高校総体(インターハイ、7月30日~8月5日/滋賀・平和堂HATOスタジアム)2日目 高校アスリートの祭典、インターハイの2日目が行われ、タイムレースで行われた女子400m決勝は3組を53秒74で制したバログン・ハ […]
2026.07.31
3000m障害・小池彩加がデンソーを退社「たくさんのご声援ありがとうございました」
デンソーは7月31日、所属する小池彩加が同日付で退部することを発表した。 小池は宮城県出身の33歳。東北福祉大時代から3000m障害に取り組み、15年の日本インカレで3位の実績を残した。卒業後はいくつかのチー宇に所属しな […]
Latest Issue
最新号
2026年8月号 (7月14日発売)
別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧