HOME ニュース、国内

2022.07.06

世界陸上代表 小池祐貴「200mは誰にでもチャンスある」110mH泉谷「自分のレースを」リレー代表・御家瀬も意気込む/世界陸上
世界陸上代表 小池祐貴「200mは誰にでもチャンスある」110mH泉谷「自分のレースを」リレー代表・御家瀬も意気込む/世界陸上


7月15日に開幕するオレゴン世界選手権を前に、住友電工が所属選手の代表会見を開いた。会見には男子200mと4×100mリレーの小池祐貴、同110mハードルの泉谷駿介、女子4×100mリレーの御家瀬緑が出席。世界選手権への意気込みを語った。

昨年の東京五輪は100mで出場した小池は「久しぶりに200mに専念して調整している」。日本歴代8位の20秒23をマークし、アジア大会優勝の実績もある。ただ、それはいずれも2018年。近年は「良い感触で走れていない」。理想とする走り、形やストライド、ピッチなど客観的な数値を気にするあまり、「気持ち良い走りができていなかった」という。

広告の下にコンテンツが続きます

そこで、「高校生の時のように、じゃないですがスタートしたら思いっきり走る」と原点回帰。がむしゃらに、力強くフィニッシュしながらアジアを制した時のような走りが「しっくりくる」と話す。

実力差が出やすい100mと比較して、「シーズンベストやランキングでは世界と差がありますが、200mはスタートラインに立ったら誰にでもチャンスはある種目」と小池。オレゴン・ユージンは2014年の世界ジュニア選手権で出場した思い出の地であり、春先に何度も遠征して走っている場所でもある。

「自己記録に挑戦するのが大切。予選、準決勝と力を発揮したい」。4年ぶり自己新の走りを米国で見せる。

110mハードルで13秒06の日本記録を持つ泉谷。今年はシーズン早々に足首を捻挫した影響もあり試合数を制限せざるを得なかった。それでも日本選手権できっちり勝って代表に内定。「準決勝で13秒1~2台」でのファイナル進出が目標となる。

広告の下にコンテンツが続きます

19年ドーハ世界選手権でも代表入りしたものの、直前に肉離れしたため棄権と悔しさを味わった。昨年の東京五輪では「1、2台目と後半も(ハードルに)ぶつけて転倒しかけた」と、わずかに決勝に届かず。そういった経験も踏まえて「自分のレースをする」ことに集中する。

海外勢との差は「経験」と語る泉谷。2年後のパリ五輪も見据え、世界との差を埋めるたにオレゴンでの“ファイナル”を目指す。

御家瀬は2018年アジア大会の4×100mリレーで代表入りして以来の日本代表。「当時と比べても今のほうが自身を持ってレースに臨めています」と自身も成長を感じている。女子短距離は個人での出場者はいない。「個人では世界との差はありますが、走ると決まったらメンタルの勝負。リレーでは萎縮せずに堂々と走りたい」と意気込みを語った。

7月15日に開幕するオレゴン世界選手権を前に、住友電工が所属選手の代表会見を開いた。会見には男子200mと4×100mリレーの小池祐貴、同110mハードルの泉谷駿介、女子4×100mリレーの御家瀬緑が出席。世界選手権への意気込みを語った。 昨年の東京五輪は100mで出場した小池は「久しぶりに200mに専念して調整している」。日本歴代8位の20秒23をマークし、アジア大会優勝の実績もある。ただ、それはいずれも2018年。近年は「良い感触で走れていない」。理想とする走り、形やストライド、ピッチなど客観的な数値を気にするあまり、「気持ち良い走りができていなかった」という。 そこで、「高校生の時のように、じゃないですがスタートしたら思いっきり走る」と原点回帰。がむしゃらに、力強くフィニッシュしながらアジアを制した時のような走りが「しっくりくる」と話す。 実力差が出やすい100mと比較して、「シーズンベストやランキングでは世界と差がありますが、200mはスタートラインに立ったら誰にでもチャンスはある種目」と小池。オレゴン・ユージンは2014年の世界ジュニア選手権で出場した思い出の地であり、春先に何度も遠征して走っている場所でもある。 「自己記録に挑戦するのが大切。予選、準決勝と力を発揮したい」。4年ぶり自己新の走りを米国で見せる。 110mハードルで13秒06の日本記録を持つ泉谷。今年はシーズン早々に足首を捻挫した影響もあり試合数を制限せざるを得なかった。それでも日本選手権できっちり勝って代表に内定。「準決勝で13秒1~2台」でのファイナル進出が目標となる。 19年ドーハ世界選手権でも代表入りしたものの、直前に肉離れしたため棄権と悔しさを味わった。昨年の東京五輪では「1、2台目と後半も(ハードルに)ぶつけて転倒しかけた」と、わずかに決勝に届かず。そういった経験も踏まえて「自分のレースをする」ことに集中する。 海外勢との差は「経験」と語る泉谷。2年後のパリ五輪も見据え、世界との差を埋めるたにオレゴンでの“ファイナル”を目指す。 御家瀬は2018年アジア大会の4×100mリレーで代表入りして以来の日本代表。「当時と比べても今のほうが自身を持ってレースに臨めています」と自身も成長を感じている。女子短距離は個人での出場者はいない。「個人では世界との差はありますが、走ると決まったらメンタルの勝負。リレーでは萎縮せずに堂々と走りたい」と意気込みを語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.07

【竹澤健介の視点】葛西潤と五島莉乃に感じた「意志」と冷静さ 太田智樹の安定感、前田和摩の潜在能力に驚き/日本選手権10000m

静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムを舞台に開催された第108回日本選手権10000m。男子は葛西潤(旭化成)が27分17秒46、女子は五島莉乃(資生堂)が30分53秒31と、ともに日本歴代6位の好タイムで初優勝を飾 […]

NEWS 【高平慎士の視点】男子4×100m、4×400m「収穫ある4位」五輪シードレーン獲得、後手に回ってメダル争いの価値/世界リレー

2024.05.06

【高平慎士の視点】男子4×100m、4×400m「収穫ある4位」五輪シードレーン獲得、後手に回ってメダル争いの価値/世界リレー

バハマ・ナッソーで開催された2024世界リレー(5月4日、5日/日本時間5日、6日)で男子の4×100mと4×400mがパリ五輪出場権を獲得した。初日の予選で、4×100mは38秒10で1着通過して五輪切符を決めると、決 […]

NEWS ダイヤモンドリーグ・ドーハに三浦龍司、田中希実、ディーン元気がエントリー!

2024.05.06

ダイヤモンドリーグ・ドーハに三浦龍司、田中希実、ディーン元気がエントリー!

5月10日に行われるダイヤモンドリーグ(DL)ドーハ大会のエントリーリストが発表された。 男子3000m障害に日本記録保持者の三浦龍司(SUBARU)が登録。世界記録保持者のラメチャ・ギルマ(エチオピア)、ブダペスト世界 […]

NEWS 男子は銭海峰が1時間19分05秒でトップ 女子はベテラン・劉虹が快勝/WA競歩ツアー

2024.05.06

男子は銭海峰が1時間19分05秒でトップ 女子はベテラン・劉虹が快勝/WA競歩ツアー

5月5日、世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドのコルゼニフスキ・ワルシャワ競歩カップがポーランドで開催され、男子20km競歩では銭海峰(中国)が1時間19分05秒で、女子20km競歩はリオ五輪金メダリストの劉虹(中国)が […]

NEWS 米国が4種目を制覇! 男子4×400mはボツワナが2分59秒11で初優勝/世界リレー

2024.05.06

米国が4種目を制覇! 男子4×400mはボツワナが2分59秒11で初優勝/世界リレー

5月4日、5日の両日、バハマ・ナッソーで世界リレーが開催され、米国が5種目中4種目で優勝を飾る圧倒的な強さを見せた。 男子4×100mではアンカーに世界選手権100m王者のN.ライルズを起用。1走から3走も全員が100m […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top