今月15日から24日に米国・オレゴン州で開催される世界選手権の米国代表151人が発表された。
かつては“陸上王国”を誇ったものの、近年はカリブ海諸国や欧州勢に押され、昨年の東京五輪では個人スプリントでの金メダルが0と苦戦を強いられた米国。しかし、初の母国開催となる世界選手権で王国復活を目指して、強力なメンバーを選出した。
注目の男子100mは19年ドーハ世界選手権で優勝したC.コールマンに加え、東京五輪銀メダルのカーリー、15年北京世界選手権銅のT.ブロメル、9秒85のベストを持つM.ブレイシーが選ばれた。
優勝だけでなく記録も期待されるのが、全米選手権女子400mハードルで51秒41の世界記録を樹立したS.マクラフリンと、男子砲丸投で世界記録(23m37)保持者のR.クルーザーの2人。ともに東京五輪に続く優勝を狙う。
男子100mのコールマンのほか、N.ライルズ(男子200m)、D.ブレイジャー(男子800m)、G.ホロウェイ(男子110mハードル)、C.テイラー(男子三段跳)、J.コバクス(男子砲丸投)、N.アリ(女子100ハードル)、D.ムハンマド(女子400mハードル)、D.プライス(女子ハンマー投)の9選手が前回優勝者として出場する。また、V.オールマン(女子円盤投)、M.チェリー(男子400m)、M.ユーウェン(女子砲丸投)の3選手は昨年のダイヤモンドリーグ年間優勝により出場権を獲得した。女子七種競技のK.ウィリアムズはWA(世界陸連)混成ツアーでの優勝によって出場権を得ている。上記13種目では同国から4選手がエントリーすることとなった。
女子800mは東京五輪金のA.ムーとA.ウィルソン、R.ロジャースが代表に。男子200mはライルズのほか、昨年U18世界記録(20秒11)を樹立し、今季は19秒49をマークしているE.ナイトン、F.カーリー、K.ベドナレクが出場予定で、両種目は今季のリストでも米国勢が上位を占めている。
また、これまで女子400mなどで大会最多14個の金メダルを獲得しているA.フェリックスは男女混合4×400mリレーのメンバーとして代表入り。今季限りでの引退を表明しており、地元で最後の勇姿を見せる。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.18
チームメイト対決の男子棒高跳 大森蒼以が5m05の大会新V 片柳中3連覇達成/沖縄全中
2025.08.17
栁田大輝 トワイライト・ゲームス欠場「連日のレースの疲労を考慮」福井で100m自己新
-
2025.08.17
-
2025.08.17
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.07.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.18
チームメイト対決の男子棒高跳 大森蒼以が5m05の大会新V 片柳中3連覇達成/沖縄全中
◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場)1日目 第52回全日本中学校選手権(以下、全中)が行われ、男子棒高跳では大森蒼以(片柳3埼玉)が5m05の大会新記録で優勝を飾った。 大森は前回大会で3 […]
2025.08.17
栁田大輝 トワイライト・ゲームス欠場「連日のレースの疲労を考慮」福井で100m自己新
東洋大陸上競技部は8月17日夜、短距離部門のSNSを更新し、第20回トワイライト・ゲームス男子100m(8月20日/神奈川・日産スタジアム)にエントリーしていた同部所属の栁田大輝が棄権すると発表した。 SNSによると、理 […]
2025.08.17
森凪也1500mで2戦連続自己新 青木アリエ300m4位 田島愛理3000m初8分台で5位/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアーチャレンジャーのミーティング・ボル・モンが8月16日、ベルギー・ルーバンで行われ、多数の日本選手が出場した。 この大会は、種目によって実績やタイムなどで上位カテゴリーと下位カテゴリーに […]
2025.08.17
円盤投日本記録保持者・湯上剛輝が63m36で3位 有効試技すべて60m以上
米国・オクラホマで8月16日に行われたオクラホマ・スロー・シリーズのエリート男子円盤投で湯上剛輝(トヨタ自動車)がセカンドベストの63m36を放って3位に入った。 4月下旬に同地で行われた競技会で64m48の日本記録をマ […]
2025.08.17
400mHワルホルムがセカンドベストでV、ボル今季世界最高 3000mキピエゴン世界歴代2位/DLシレジア
ダイヤモンドリーグ(DL)第12戦のシレジア・カミラ・スコリモフスカ記念が8月16日、ポーランド・シレジアで開催され、男子400mハードルは世界記録(45秒94)保持者のK.ワルホルム(ノルウェー)が自己2番目となる46 […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99