HOME 高校

2025.07.28

ガードナ・レイチェル麻由が400mHで悲願の全国V「3年間ずっとこの舞台で勝つことが夢でした」/広島IH
ガードナ・レイチェル麻由が400mHで悲願の全国V「3年間ずっとこの舞台で勝つことが夢でした」/広島IH

女子400mHで優勝したガードナ・レイチェル麻由

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)3日目

広島インターハイの3日目が行われ、女子400mハードルはタイムレース2組目を制したガードナ・レイチェル麻由(法政二3神奈川)が58秒16で優勝でした。

「3年間ずっとこの舞台で勝つことが夢でした。言葉に表せないほどうれしいです」

広告の下にコンテンツが続きます

バックストレートでスピードが思うように伸びず、最終ハードルの踏み切りもうまく合わなかった。それでも、勝利への強い気持ちでフィニッシュへと突き進んだ。

その結果が、今季高校ランク1位の59秒01を大幅に短縮する好タイムと、悲願達成へとつながった。

400mハードルを始めたのは、昨年の10月から。前回大会は七種競技で4位に入賞していたが、顧問の野村忠信先生らから「レイチェルならヨンパーで日本一になれるよ」と言われていた。そして高校の先輩である菊田響生(現・法大)が、昨年のこの大会で男子400mハードルを制し、400mとの2冠に輝いた姿を見て、「400mハードルをやろう」とスイッチが入った。

広告の下にコンテンツが続きます

今大会では400mの出場権を得ていたが、「日本一を取るために、一番自信のあるヨンパーに絞る」と出場種目を1つに決めた。

南関東大会ではすべてハードル間を17歩で進めたが、今大会は5台目まで16歩とし、逆脚踏み切りでのハードリングを入れた。「予選で逆脚のハードリングがうまくいけたので、不安なく決勝を迎えることができました」と自信を持って臨むことができたという。

中学時代、全中四種競技でランク1位の記録を持ちながら3位に終わった経験がある。「中3の時は勝てる自信がまったくありませんでしたが、今回は自信がありました。メンタル的にも成長しました」。

今後は、この日は届かなかった神奈川県高校記録の57秒90の更新を目指す。そして「将来も大学でヨンパーを続け、世界を目指したい」。この大舞台での優勝が、世界に羽ばたくきっかけとなるかもしれない。

文/松山林太郎

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)3日目 広島インターハイの3日目が行われ、女子400mハードルはタイムレース2組目を制したガードナ・レイチェル麻由(法政二3神奈川)が58秒16で優勝でした。 「3年間ずっとこの舞台で勝つことが夢でした。言葉に表せないほどうれしいです」 バックストレートでスピードが思うように伸びず、最終ハードルの踏み切りもうまく合わなかった。それでも、勝利への強い気持ちでフィニッシュへと突き進んだ。 その結果が、今季高校ランク1位の59秒01を大幅に短縮する好タイムと、悲願達成へとつながった。 400mハードルを始めたのは、昨年の10月から。前回大会は七種競技で4位に入賞していたが、顧問の野村忠信先生らから「レイチェルならヨンパーで日本一になれるよ」と言われていた。そして高校の先輩である菊田響生(現・法大)が、昨年のこの大会で男子400mハードルを制し、400mとの2冠に輝いた姿を見て、「400mハードルをやろう」とスイッチが入った。 今大会では400mの出場権を得ていたが、「日本一を取るために、一番自信のあるヨンパーに絞る」と出場種目を1つに決めた。 南関東大会ではすべてハードル間を17歩で進めたが、今大会は5台目まで16歩とし、逆脚踏み切りでのハードリングを入れた。「予選で逆脚のハードリングがうまくいけたので、不安なく決勝を迎えることができました」と自信を持って臨むことができたという。 中学時代、全中四種競技でランク1位の記録を持ちながら3位に終わった経験がある。「中3の時は勝てる自信がまったくありませんでしたが、今回は自信がありました。メンタル的にも成長しました」。 今後は、この日は届かなかった神奈川県高校記録の57秒90の更新を目指す。そして「将来も大学でヨンパーを続け、世界を目指したい」。この大舞台での優勝が、世界に羽ばたくきっかけとなるかもしれない。 文/松山林太郎

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.11

東京世界陸上メダリスト&日本人成績

東京世界陸上メダリスト&日本人成績 男子 100m() 金 銀 銅 [日本代表] 桐生祥秀(日本生命) 予選: 守祐陽(大東大) 予選: サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ) 予選: 200m() 金 銀 銅 [日本 […]

NEWS 19年以来100m代表の桐生祥秀が示した継続の力 2度目の9秒台も「まだこんなものか」気負わず「楽しく自分の走りをする」/東京世界陸上

2025.09.11

19年以来100m代表の桐生祥秀が示した継続の力 2度目の9秒台も「まだこんなものか」気負わず「楽しく自分の走りをする」/東京世界陸上

洛南高(京都)の名指導者、柴田博之先生がこう言う。「僕は復活とか、そういう言葉は違うと思うんですよ。アイツはずっと速い。すごいところは継続なんです。スタッフを信じて変えずに、そして自分を信じているところなんですよ」。 男 […]

NEWS 【女子トラックみどころ】地元で偉業目指す田中希実 世界大会初出場の久保凛は予選突破なるか/東京世界陸上

2025.09.11

【女子トラックみどころ】地元で偉業目指す田中希実 世界大会初出場の久保凛は予選突破なるか/東京世界陸上

いよいよ9月13日に開幕する世界陸上。34年ぶりの東京開催、舞台は聖地・国立競技場だ。総勢80人の日本代表で注目選手たちを紹介。ここでは女子トラック編をお届けする。 【男子トラックみどころ】村竹ラシッドと三浦龍司にメダル […]

NEWS 【男女ロードみどころ】20km競歩・山西利和が2大会ぶり金へ! 35kmは川野将虎が挑戦、マラソン男女の入賞なるか/東京世界陸上みどころ

2025.09.11

【男女ロードみどころ】20km競歩・山西利和が2大会ぶり金へ! 35kmは川野将虎が挑戦、マラソン男女の入賞なるか/東京世界陸上みどころ

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) いよいよ9月13日に開幕する世界陸上。34年ぶりの東京開催、舞台は聖地・国立競技場だ。総勢80人の日本代表で注目選手たちを紹介。ここでは男女ロード編をお届けする。 【男子 […]

NEWS 【女子フィールドみどころ】世界女王・北口榛花が連覇へ!跳躍4種目代表は2007年大阪以来、走高跳・髙橋渚が地元で魅せる/東京世界陸上

2025.09.11

【女子フィールドみどころ】世界女王・北口榛花が連覇へ!跳躍4種目代表は2007年大阪以来、走高跳・髙橋渚が地元で魅せる/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) いよいよ9月13日に開幕する世界陸上。34年ぶりの東京開催、舞台は聖地・国立競技場だ。総勢80人の日本代表で注目選手たちを紹介。ここでは女子フィールド編をお届けする。 【 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top