2025.07.28
◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)3日目
広島インターハイの3日目が行われ、男子4×100mリレーは洛南(京都)が39秒49の大会新記録で3年ぶり5度目の優勝を飾った。
タイムレース1組に出場した洛南の4人は、王座奪還だけに集中した。1走の北村仁一朗(3年)は柴田博之先生やチームメイトから「インターハイは僕らにとって最高の舞台。トラックに立ったら何も考えず、楽しんで優勝を目指して、頑張っていこうと声をかけていただきました」と振り返る。
その言葉通り、前日の100mで7位だった北村が「100mでいい流れを作れていたので、そのままの調子で優勝を目指して走りました」と流れを作ると、100m3位の安川飛翔(3年)も「自分がエースとして洛南高校に貢献する最後の大仕事だと思っていました」と主導権を握る。
3走・安藤光惺も「チームの中で一番遅いタイムなのですごく不安でした」と言いつつも「自分の走り」をきっちりとこなした。そして、アンカーの土井カハルが一気に抜け出し、トップでフィニッシュラインを駆け抜けた。「とにかく最後まで笑顔で、最後の最後までこの光景、景色を味わって楽しもうという気持で走りました」。
今季のチームベスト39秒84を大幅に塗り替え、2022年11月に高校記録(39秒34)を出した先輩たちがインターハイで連覇を飾った時に出した大会記録39秒71も大幅に更新。続く2組1着の関大北陽(大阪)が39秒82、3組1着の前回王者・北海道栄(北海道)が高校歴代10位の39秒75でフィニッシュしたが、洛南には届かず。願いをかなえた4人は、誇らしげに部旗を掲げた。
土井が「陸上競技もどんなスポーツも、1人ではなかなかやれません。家族やチームの仲間に支えられて、この決勝の舞台まで進むことができました」と話すように、チーム一丸こそが最多11度の総合優勝を誇る洛南の伝統。だからこそ、チームの代表である4人は「すべてを懸けて、すべてを乗せてこの一瞬を走り抜けようと思って臨みました」と安川が語るように、思いを背負って力を尽くす。
4人が見せた圧巻のバトンパスに、“王者”の神髄が垣間見えた。
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