2025.02.14
2月10日、米国・オレゴン州のランニングクラブ、バウワーマン・トラッククラブ(TC)がプロ部門の活動を終了することを発表した。同クラブは2003年に創設されたナイキがスポンサーを務めるトレーニンググループ。プロ部門のほかユース、エリート、マスターズの各部門が置かれ、トレーニングのほか地域活動も行っている。プロ部門は12年間活動していた。
同クラブからは五輪・世界選手権で10人のメダリストを輩出。停滞していた米国の長距離のレベルを一気に引き上げる原動力となっていた。男子3000m障害で16年リオ五輪銀メダル、17年ロンドン世界選手権で銅メダルのE.ジャガー(米国)や男子5000m東京五輪銀、ドーハ世界選手権銅メダルのM.アーメド(カナダ)などが所属していた。また、過去には男子1500mリオ五輪金メダルのM.セントロウィッツ(米国)や女子3000m障害東京五輪銀メダルのC.フレリクス(米国)、パリ五輪で男子5000m・10000m銅メダルのG.フィッシャー(米国)らも在籍していた。
また、日本の長距離選手が武者修行として練習に参加することも多く、男子3000m障害五輪代表の青木涼真(Honda)を筆頭に、オレゴン世界選手権代表の遠藤日向(住友電工)、伊藤達彦(Honda)、吉居大和(トヨタ自動車)らが、世界のトップ選手らと研鑽を積んできた。
ヘッドコーチを務めていたジェリー・シューマッハ氏はナイキの新設チームでコーチに就任することが決まっている。ナイキは2月7日に長距離ランナーとコーチ、イノベーターのネットワークとしてSwoosh TCを創設することを発表しており、最初期の3チームをユタ州、オレゴン州、アリゾナ州に設置する。そのうちオレゴン州のクラブにシューマッハ氏が着任する。バウワーマンTCはこの一部として再編成されると報じられている。
【画像】SNSで解散を発表したバウワーマンTC
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