ボツワナで行われた世界リレーを終え、日本陸連強化委員会の前村公彦ディレクター(短距離)がオンラインで会見を開いて大会を総括した。
今大会は来年の北京世界選手権の出場権獲得を狙い、男子4×100m、4×400m、男女混合4×400mの3種目で編成。いずれも決勝進出を逃し、男子4×400mのみ第2ラウンドで北京世界選手権の出場権を手にした。
出場権獲得とともに、「ロサンゼルス五輪に向けてのスタートになる大会」と位置づけ、選考方法や走順も「新たなチャレンジ」もテーマの一つだった。男子4×400mについては「アメリカがいないなかでも、上位はとてつもないパフォーマンスをし、オーストラリアも加わった」と世界のレベルアップを痛感し、予選落ちとあって「日本の立ち位置として、メダルを目標に掲げるのはいいが、(まずは)入賞するというのを一つのポイントとして強化しなければいけない」と現実を再確認した。
その中でも、昨年、個人の400mで東京世界選手権入賞という快挙を成し遂げた中島佑気ジョセフ(富士通)は安定感を発揮。「アップから良い時の動きをしていた」と評価。予選は2走、第2ラウンドは4走を託し、「ジョセフ選手の良いところを出すのであれば3、4走。勝負を決めるところで器用できるようになればいい。そういうオーダーをチャレンジできたのは評価できる」とし、2本とも1走を務めた林申雅(筑波大)について「トップ争いしてくれたのも収穫」と振り返った。
出場権を逃した“お家芸”とも言える男子4×100m。予選を栁田大輝(Honda)、飯塚翔太(ミズノ)、桐生祥秀(日本生命)、守祐陽(渡辺パイプ)でつないで38秒01の組4着。第2ラウンドは守を1走に入れ、アンカーに井上直紀(大阪ガス)を配置したが、飯塚と桐生のゴールデンコンビがまさかのバトンパスミスがあり、51秒57でフィニッシュした。
予選については「バトンパスも詰まり気味もあったが、バトンタイムは許容の範囲内で流れた」とし、「栁田選手の状態がまだ仕上がっていなかった」とスタートが得意の守を1走へ。バトンパスミスの場面については「飯塚選手が(コース内の)アウト側から行かないといけないところ、内側のフランスがアウトを攻めてきたこともあってイン側に入ってしまった。そこで守選手と接触するかどうかになり加速できず、最後に届かなかった」と説明する。
北京世界選手権の出場枠の残り4チームについては来年の有効期間終了時点での記録上位に与えられる。「日本選手権後にアジア大会のメンバーが決まるので、そのメンバーでダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(7月18日)に出場し、バトン精度を高めてアジア大会で37秒8くらいを出せれば(出場権は)得られると考えます」とプランを語った。
また、昨年の東京世界選手権で決勝進出を果たした男女混合4×400mについては「出場権にあと0.07秒届きませんでしたが、女子2人のラップタイムも東京世界選手権を上回っていた。直前に男子のケガ人があったなかで力を発揮してくれた」と評価した。
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