HOME 国内、日本代表、五輪
大迫傑は13位「最後まであきらめずに走り抜けた」3年間「妥協なくやってこられた」/パリ五輪
大迫傑は13位「最後まであきらめずに走り抜けた」3年間「妥協なくやってこられた」/パリ五輪

24年パリ五輪男子マラソンに出場した大迫傑

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)10日目

パリ五輪・陸上競技10日目のモーニングセッションに行われた男子マラソンで、前回6位の大迫傑(Nike)は2時間9分25秒の13位だった。2大会連続入賞には届かなかったが、最後は順位を上げてフィニッシュするなど粘り強さが光った。

――レースを終えての心持ちは。

広告の下にコンテンツが続きます

「42キロ、非常にタフなコース、難しいコースでしたが、最後まであきらめずに走り抜けたのが良かった点。一方で、やはり上を目指していたという意味で悔しさも残ります。東京オリンピックからの3年間。妥協亡くやってこられた達成感と、もっともっと、やっぱり前に行きたいというところの課題も見つかったレースでした」

――その課題とは。

「そこはコーチと自分との中でしっかり振り返りたいと思います」

――オリンピックの雰囲気は。

「ヨーロッパの方々はスポーツが好きで、多くの方に応援していただいた。最後の1、2kmはさいごまであきらめずに走る後押しになりました」

――走る楽しさがあったか。

「楽しさはというのはもちろんないですが、集中するポイントがあったという意味で、レースの動きは見ている側も興味深かったんじゃないかと傍から見て思います」

――坂はデータを見ていたと話していたが、実際に走ってみて。

「想像通りでしたし、(傾度)13%のところや、下り坂も、どのタイミングで出てもきつかったと思います」

――この3年間で変わったことは。

「変わったというより、3年間しかなかったですがそこに向けて妥協なく仕上げてこられた。順位はついてこなかったですが、それなりの達成感があります。ここからの数年で競技のところも変わってくると思うので、あきらめずに引き続きトレーニングをしていきたい」

――今回の経験がどう生きるか。競技人生にとってどういうものになったか。

「達成感はありますが、やっぱり納得できない部分があるところが自分の糧になる。マラソンも競技もこれからだと思う。自分自身と向き合いながら強化していきたい」

――赤﨑暁(九電工)の活躍(6位)について。

「こうやって入賞しましたし、小山(直城/Honda)もそこまで悪くなかった(23位)。こういう順位を積み上げていくことでベースを上げていき、いずれチャンスがあると思おう。僕自身もそれを狙いつつ仲間意識ではないですが、チーム意識を持って全体として世界で戦っていけるような国になればいいなと思います。僕自身、まだ引っ張っていける、戦えるという気持ちがある。自分の知識や環境をみんなに共有できるような取り組みを同時にしていきたい」

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)10日目 パリ五輪・陸上競技10日目のモーニングセッションに行われた男子マラソンで、前回6位の大迫傑(Nike)は2時間9分25秒の13位だった。2大会連続入賞には届かなかったが、最後は順位を上げてフィニッシュするなど粘り強さが光った。 ――レースを終えての心持ちは。 「42キロ、非常にタフなコース、難しいコースでしたが、最後まであきらめずに走り抜けたのが良かった点。一方で、やはり上を目指していたという意味で悔しさも残ります。東京オリンピックからの3年間。妥協亡くやってこられた達成感と、もっともっと、やっぱり前に行きたいというところの課題も見つかったレースでした」 ――その課題とは。 「そこはコーチと自分との中でしっかり振り返りたいと思います」 ――オリンピックの雰囲気は。 「ヨーロッパの方々はスポーツが好きで、多くの方に応援していただいた。最後の1、2kmはさいごまであきらめずに走る後押しになりました」 ――走る楽しさがあったか。 「楽しさはというのはもちろんないですが、集中するポイントがあったという意味で、レースの動きは見ている側も興味深かったんじゃないかと傍から見て思います」 ――坂はデータを見ていたと話していたが、実際に走ってみて。 「想像通りでしたし、(傾度)13%のところや、下り坂も、どのタイミングで出てもきつかったと思います」 ――この3年間で変わったことは。 「変わったというより、3年間しかなかったですがそこに向けて妥協なく仕上げてこられた。順位はついてこなかったですが、それなりの達成感があります。ここからの数年で競技のところも変わってくると思うので、あきらめずに引き続きトレーニングをしていきたい」 ――今回の経験がどう生きるか。競技人生にとってどういうものになったか。 「達成感はありますが、やっぱり納得できない部分があるところが自分の糧になる。マラソンも競技もこれからだと思う。自分自身と向き合いながら強化していきたい」 ――赤﨑暁(九電工)の活躍(6位)について。 「こうやって入賞しましたし、小山(直城/Honda)もそこまで悪くなかった(23位)。こういう順位を積み上げていくことでベースを上げていき、いずれチャンスがあると思おう。僕自身もそれを狙いつつ仲間意識ではないですが、チーム意識を持って全体として世界で戦っていけるような国になればいいなと思います。僕自身、まだ引っ張っていける、戦えるという気持ちがある。自分の知識や環境をみんなに共有できるような取り組みを同時にしていきたい」

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.11

タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会ファイナル

東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]

NEWS 青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」

2025.12.11

青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]

NEWS 箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

2025.12.11

箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]

NEWS 青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

2025.12.11

青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

「第102回箱根駅伝トークバトル」が12月10日、東京・恵比寿ガーデンプレイスで行われた。 前回優勝校の青学大・原晋監督、同2位の駒大・藤田敦史監督、同3位の國學院大・前田康弘監督、同4位でトークバトル初登場の早大・花田 […]

NEWS 【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top