2026.06.10
滋賀インターハイ(7月30日~8月5日)を懸けた地区大会が6月に各地で行われる。
インターハイ南関東地区大会(千葉、東京、神奈川、山梨)は6月12日~15日の4日間、水戸信用金庫スタジアム(笠松運動公園陸上競技場)で実施。5~6月に行われた都府県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころなどを紹介していく。
今年も高校ランキング上位がそろい、インターハイ切符を懸けた激戦が繰り広げられそうだ。
男子はスプリントで高水準のレースとなるだろう。100mは前回覇者の片山瑛太(市船橋3千葉)が県大会準決勝で10秒39(+1.9)と2年ぶりに自己ベスト。決勝では県高校記録に並ぶ10秒30(+1.0)まで記録を伸ばした。200mでも高校歴代7位の20秒75(+0.8)をマークし、15年ぶりに県高校記録(20秒97)を塗り替えるなど、好調を維持しながら南関東に乗り込む。その片山に県大会では敗れたものの、100mで10秒41、200mで大会記録(21秒13)更新となる20秒98でともに2位を占めた小寺慎之助(市柏2)も有力だ。
100mで10秒48の自己記録を持つ増田陽太(八王子2東京)は、都大会でスプリント2冠。1年生ながら神奈川県大会100mを10秒49(-0.5)の大会新で制した岩野喜一(三浦学苑)らとともに、どれだけ千葉県勢に食らいつけるか。200mでは県高校新の20秒82(+0.8)をマークした塚本蘭天生(保土ケ谷3神奈川)が上位候補に浮上してくる。400mは自己ベスト47秒02の砂川響介(明大八王子3東京)を、47秒66の塚本が追う展開か。
こうした選手たちが主力を担う両リレーもハイレベルな熱戦になるだろう。4×100mリレーは、東京都大会の予選で40秒47を叩き出した明星学園を筆頭に、7連覇を遂げた千葉県大会予選で40秒48をマークした前回王者の市船橋、40秒58で神奈川県大会を制した法政二、都大会2位(40秒78)の城西と同3位(40秒79)の明大中野など、有力校がひしめく。4×400mリレーも、県大会で大接戦を演じた保土ケ谷と相洋が、それぞれ3分09秒38、3分09秒77で今季高校ランキング1位と2位。同じ神奈川勢で3分10秒30の法政二、都大会で優勝を争った明大八王子と明大中野、千葉県王者の市船橋も上位進出をうかがっている。
他の男子トラック種目では、前回大会で古賀ジェレミー(東京、現・順大)が高校記録(13秒45)を樹立した110mハードルに要注目。東京都大会では淺内湧一朗(日大豊山2)が13秒97(+0.1)と、ただ1人13秒台をマークし、昨年インターハイ2位の冨永笙ノ介(明星学園3、14秒02)に競り勝った。14秒19で3位だった櫛野カリック(明星学園3)や神奈川県王者の田川喜悠(川崎橘3、14秒22/+0.6)はどこまで2強に食い下がれるか。400mハードルは、52秒18の藤原啓寬(駒場東邦3東京)、52秒29の髙堂敬介(相洋3神奈川)、52秒48の大木千宙(千葉黎明2千葉)という3人の都県王者が激突する。1500mと3000m障害でランキング上位の記録を持つ圓太喜(城西3東京)は、1500mで古屋颯太(市船橋3)と、3000m障害で横濱慶(八千代松陰2)や妹尾海俐(市松戸3)といった千葉県勢と好勝負を展開しそうだ。
男子フィールド種目は、走高跳で前回王者の清水怜修(明星学園3)が優勝候補筆頭。2m12の自己記録を持ち、都大会でも2m10を1回でクリアして圧勝した。走幅跳を7m25(+0.9)、三段跳を15m46(+1.3)とともに自己新で県大会優勝を果たした白川泰地(幕張総合2千葉)は南関東でも2冠を目指す。走幅跳では7m33を持つ大野航平(八王子3東京)、三段跳は15m09の茂木海空斗(東海大相模3神奈川)あたりがライバルになるだろう。
やり投の前回王者・松本一颯(森村学園3神奈川)は県大会で66m11まで伸ばした自己記録が今季高校ランキングトップ。昨年の国スポ覇者が順調な仕上がりを見せている。砲丸投と円盤投で神奈川県大会2冠の出水澤佑也(藤沢清流3)は、砲丸投で三浦大翔(東京2)や原裕斗(八王子2)、円盤投で福宮佳潤(東京3)らと優勝を争う。ハンマー投は4月に62m31を投げている中村奏太(木更津総合3千葉)が優勝候補。八種競技は都県大会で5400点から5500点台をマークした檜垣光佑(市船橋3)、佐野遥(板橋3東京)、藤田千宏(小山台3東京)らがさらに記録を伸ばせるか。
女子では七種競技で岡田紗和(法政二2神奈川)が県大会で日本高校新記録の5559点をマーク。昨年のインターハイを5323点で優勝した江口美玲(東海大相模神奈川3)はU20アジア選手権で途中棄権だったが、万全であればハイレベルな争いが予想される。岡田は59秒56で県大会を制した400mハードルでも力がある。
トラック種目では、前回大会で200mと400mを制し、一気にインターハイ2冠へと上り詰めたバログン・ハル(市川3千葉)の存在感が光る。県大会でも200mは追い風参考ながら23秒78(+2.3)をマークし、高校歴代3位の53秒07を持つ400mも54秒76で快勝。南関東での2年連続2冠に向けて死角は見当たらない。千葉県大会200mで23秒99と最後までバログンに食らいついたハッサン・アマール(市船橋2)は、11秒81(-0.2)で優勝した100mで11秒79を持ち、最速女王候補の最右翼。ただ、200mはバログン以下、24秒28の篠原美羽、24秒39の折原凛という神奈川県大会ワン・ツーの東海大相模3年生コンビや、24秒33(+0.3)で東京都大会を快勝した後藤凛(八王子3)といった実力者がせめぎ合う。
400mは佐伯柚夏(相洋2)、諏訪部実紀(小田原2)、折原らの神奈川勢と、金子璃音(八千代2千葉)を含めた自己ベスト55秒台の選手たちがバログンを追う。中長距離では神奈川県大会3冠のアカイ・メアリー(白鵬女3)が頭ひとつ抜けた存在。前回に続く1500mと3000mの2冠達成なるか。100mハードルは、神奈川県大会100m覇者でもある嶋中心優(相洋2)が13秒61(+1.1)で、2位の渡邉結愛(東海大相模1、13秒72)を振り切った。南関東では自己ベスト13秒59の江口、13秒84を持つ廣田ひかり(東京3)を含めた4人が争う展開になりそうだ。
両リレーも熱戦が予想され、4×100mリレーは千葉県大会予選の45秒98が光る市柏と、46秒05を持つ前回覇者の市船橋が優勝争いの軸。4×400mリレーは3分42秒78で県大会優勝を飾った相洋と3分43秒08で2位だった東海大相模が南関東でも相まみえることになる。
フィールド種目では、走高跳の鴨田るな(東海大相模3)が県大会で今季高校ランキングトップとなる1m77の自己ベスト。2年前のインターハイ覇者が再び頂点を見据えるなか、4月に1m74を跳んだ吉田灯織(木更津総合1)は昨年の全中&U16大会覇者の実力を示せるか。走幅跳は追い風参考ながら6m10(+2.2)で千葉県大会を制した小林夕芽(市船橋2)、公認記録では今季ランキングトップの6m00を持つ原佑奈(渋谷学園幕張3)、東京都大会優勝の川端梨聖(東京3、6m00/+2.6)、自己ベストが5m90台の近藤花奏(八王子2)と岡田など多士済々。僅差で順位が決まるかもしれない。三段跳は4月に12m79を跳び、県大会も制した野澤和心(甲府南2山梨)を、12m56の杉本百音(市船橋3)、12m49の酒井珂璃那(八王子3)らが追随する。
砲丸投は自己ベストが13m台の田中実生(東京学館船橋3千葉)と圓成美(藤村女3東京)が有力。ハンマー投の島川夕莉彩(小田原北3神奈川)は県大会で自らの県高校記録を80cm更新する55m55を投じ、自信を深めた。
全国インターハイは7月30日から8月5日に滋賀・平和堂HATOスタジアム(彦根総合スポーツ公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
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