2024.07.29
◇福岡インターハイ(7月28日~8月1日/福岡・博多の森陸上競技場)1日目
福岡インターハイの1日目が行われ、男子ハンマー投ではアツオビン・アンドリュウ(花園3京都)が69m38の日本高校新記録、大会新記録で優勝を飾った。
既に優勝を決めていた最終の6投目で、求めた手拍子のリズムに乗り投じられたハンマーが伸びていく。「投げ急ぐ感じになってしまって、自分でもそんなに飛ぶとは思っていませんでした。でも1本だけ伸びてくれたんで」。従来の高校記録を39cm更新すると、力強くガッツポーズを繰り出した。
1投目はファウルだったが、「良過ぎて、最後に離れなくて。あれがハマっていたら70m行ってました」と語るほど、手応えを感じていた。2投目の64m17でトップに立つと、3投目は自己新の68m45まで記録を伸ばした。
4投目は力みからか左に大きく外れるファウルとなったが、そこからも崩れることなく5投目でも68m40の好記録。「5投目の技術は完璧でした。後は出力を上げるだけやと感じたので、テンションを上げて投げました」と、最終投てきでの快記録につなげた。
昨年は2位。予選から決勝の間で「慌ててしまって、変に疲れてしまう感じでした。今回はリラックスして過ごせました」と、大舞台での経験値も生かしている。
この日も応援に駆けつけた砲丸投高校記録(19m28)保持者のジェイソン(福岡大)とともに、兄弟で高校記録ホルダーに名を連ねる形となった。今季は常に「高校記録」がつきまとい、自分の良さが出せなかったという。「このまま技術も合わせていったら、まだまだ伸びると思います」。高校記録はまだ通過点、目指す記録をもっと先にある。
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