HOME 国内

2023.05.21

男子400m・中島佑気ジョセフが45秒31の日本歴代7位タイ! 「日本選手権で標準記録を突破したい」/セイコーGGP
男子400m・中島佑気ジョセフが45秒31の日本歴代7位タイ! 「日本選手権で標準記録を突破したい」/セイコーGGP

男子400m日本歴代7位タイの45秒31位でセイコーGGP男子400mに優勝を飾った中島佑気ジョセフ

◇セイコーゴールデングランプリ2023(5月21日/神奈川・日産スタジアム)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子400mは今季好調の中島佑気ジョセフ(東洋大)が日本歴代7位タイ・学生歴代4位の45秒31で快勝した。

4月中旬の出雲陸上300mから、「これで6週連続の試合でした」と中島。「さすがにウォーミングアップの時から疲れがあった」そうだが、32年ぶりの日本記録(44秒78)更新、「少なくとも44秒台」を目指して前半から攻めた。

「高速レースになるとわかっていたので、今までよりも前半を行きたいと思っていた」というのが狙い。ただ、「それを意識し過ぎた」。後半は我慢の走りになり、ジョアン・コエリョ(ポルトガル)、佐藤風雅(ミズノ)らの猛追を受けた。コエリョに0.15秒差で何とか逃げ切ったものの、「もっと前半をリラックスしていても同じぐらいのスピードが出せたと思う」と、反省とともにレースを振り返る。

東京・城西高出身。東洋大に入って着実に力をつけ、昨年のオレゴン世界選手権は4×400mリレーで代表入り。本番は男女混合1走をステップに、予選、決勝ともにアンカーの大役を担った。そして4位入賞、さらには日本初の3分切り(2分59秒51=アジア新)に大きく貢献した。

その快走を自信に、この冬は米国合宿などを経てさらなる成長を遂げている。連戦中も「その日のレースで出た課題を、次のレースで改善しようとやってきた」と臨み、5月6日の木南記念では当時日本歴代9位・学生歴代5位の45秒39。この日は、学生歴代で大学の先輩であるウォルシュ・ジュリアン(現・富士通)の学生時代の記録を0.04秒上回る東洋大新記録をマークした。

広告の下にコンテンツが続きます

前回はリレーのみだった世界選手権に向け、個人種目での出場も着実に近づいている。見据えるのは、世界のファイナル。そのために、「ワールドランキングではなく、日本選手権で標準記録を突破して即内定を決めたい」。

参加標準記録は45秒00。「もうちょっとフレッシュになれば、タイムも見えてくる。日本選手権までの2週間でしっかり準備したい」。中島はきっぱりと語った。

◇セイコーゴールデングランプリ2023(5月21日/神奈川・日産スタジアム) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子400mは今季好調の中島佑気ジョセフ(東洋大)が日本歴代7位タイ・学生歴代4位の45秒31で快勝した。 4月中旬の出雲陸上300mから、「これで6週連続の試合でした」と中島。「さすがにウォーミングアップの時から疲れがあった」そうだが、32年ぶりの日本記録(44秒78)更新、「少なくとも44秒台」を目指して前半から攻めた。 「高速レースになるとわかっていたので、今までよりも前半を行きたいと思っていた」というのが狙い。ただ、「それを意識し過ぎた」。後半は我慢の走りになり、ジョアン・コエリョ(ポルトガル)、佐藤風雅(ミズノ)らの猛追を受けた。コエリョに0.15秒差で何とか逃げ切ったものの、「もっと前半をリラックスしていても同じぐらいのスピードが出せたと思う」と、反省とともにレースを振り返る。 東京・城西高出身。東洋大に入って着実に力をつけ、昨年のオレゴン世界選手権は4×400mリレーで代表入り。本番は男女混合1走をステップに、予選、決勝ともにアンカーの大役を担った。そして4位入賞、さらには日本初の3分切り(2分59秒51=アジア新)に大きく貢献した。 その快走を自信に、この冬は米国合宿などを経てさらなる成長を遂げている。連戦中も「その日のレースで出た課題を、次のレースで改善しようとやってきた」と臨み、5月6日の木南記念では当時日本歴代9位・学生歴代5位の45秒39。この日は、学生歴代で大学の先輩であるウォルシュ・ジュリアン(現・富士通)の学生時代の記録を0.04秒上回る東洋大新記録をマークした。 前回はリレーのみだった世界選手権に向け、個人種目での出場も着実に近づいている。見据えるのは、世界のファイナル。そのために、「ワールドランキングではなく、日本選手権で標準記録を突破して即内定を決めたい」。 参加標準記録は45秒00。「もうちょっとフレッシュになれば、タイムも見えてくる。日本選手権までの2週間でしっかり準備したい」。中島はきっぱりと語った。

男子400m日本歴代10傑をチェック!

44.78 高野  進(東海大教)      1991. 6.16 45.03 山村 貴彦(日大3)       2000. 9. 9 45.05 小坂田 淳(大阪ガス)      2000. 9. 9 45.13 ウォルシュ・ジュリアン(富士通) 2019.10. 2 45.16 金丸 祐三(法大4)       2009. 5. 9 45.18 山口 有希(東海大2)      2003.10.29 45.31 佐藤拳太郎(富士通)       2023. 5. 3 45.31 中島佑気ジョセフ(東洋大4)   2023. 5.21 45.33 簡  優好(富士通)       1998. 5. 9 45.40 佐藤 風雅(那須環境技術センター)2022. 5. 8

【動画】男子400mのレースをチェック

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

日本陸連は5月1日、韓国・クミで開催されるアジア選手権の代表選手の入れ替えを発表した。 男子400mで選出されていた中島佑気ジョセフ(富士通)が辞退。右ハムストリングスのケガのためとしている。中島は昨年のパリ五輪代表。4 […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top