HOME 国内

2023.02.20

5度目の世界陸上代表つかんだ髙橋英輝「しっかり準備して力を出し切れるようにがんばりたい」/日本選手権20km競歩
5度目の世界陸上代表つかんだ髙橋英輝「しっかり準備して力を出し切れるようにがんばりたい」/日本選手権20km競歩

2023年日本選手権20km競歩で2位ながら世界選手権の代表に内定した高橋英輝(富士通)

第106回日本選手権20km競歩 男子上位成績

1位 池田向希(旭化成)    1時間18分36秒
2位 髙橋英輝(富士通)    1時間19分07秒
3位 野田明宏(自衛隊体育学校)1時間19分52秒
4位 住所大翔(順大)     1時間20分28秒
5位 川野将虎(旭化成)    1時間20分37秒
6位 村山裕太郎(富士通)   1時間21分10秒
7位 諏方元郁(愛知製鋼)   1時間21分40秒
8位 吉川絢斗(東京学芸大)  1時間21分43秒

◇第106回日本選手権20km競歩(2月19日/兵庫・神戸) 優勝した池田向希(旭化成)とともに序盤からレースをリードした髙橋英輝(富士通)が、1時間19分07秒で2位。31秒差で連覇は逃したものの、世界選手権代表内定の条件である「派遣設定記録(1時間19分30秒)突破+(世界陸上銀メダルの池田を除く)日本人最上位」をクリア。「難しいレースでしたが、最後まで普段通りのレースを心掛けました。池田選手が強かったです」とライバルを称えつつ、「代表内定を勝ち取ることが目標だったので今はホッとしています」と笑顔で話す。 年末から池田と合宿でともに練習を積んできたという髙橋。「池田君の仕上がりの良さ、フォームの完成度の高さもわかっており、今回、勝負するのはきついと思っていました。それでも前半で離れてしまうと一気に差がついてしまうので、池田君の力を利用させてもらい、他のライバルを前半で引き離すことができたのは良かった」と淡々とレースを振り返った。 勝負どころとなった16km付近では、「ちょうどあのあたりで4枚目の注意を受け、このままいくと池田君の歩きと比べられ、警告を受けてしまう危険性があったので、少し落ち着いて立て直そうと思っていたところで一気にいかれてしまいました」と脱帽。それでも「最後は少しペースが落ちてしまいましたが、悪コンディションのなか歩型を維持し歩き切れたのは収穫」と安堵の表情を浮かべる。 代表に内定し、うれしさとともに「少しビビッている」と自覚する。国内のライバルがメダルを獲得するなか、東京五輪は32位、オレゴン世界選手権でも29位にとどまっており、「心のどこかにまた失敗してしまうのではないかという怖さがあります」と胸の内を打ち明ける。 それでも半年後に控える5度目の世界選手権に向け、「世界大会ではこれまで結果を残せていないので、しっかり準備して、順位などではなく自分の力を出し切れるようがんばりたい」と力強く意気込みを語った。 後半追い上げたオレゴン世界選手権35km9位の野田明宏(自衛隊体育学校)が1時間19分52秒で3位、同銀メダリストの川野将虎(旭化成)は1時間20分37秒で5位に終わった。 文/花木 雫 次ページ 第106回日本選手権20km競歩 男子上位成績

第106回日本選手権20km競歩 男子上位成績

1位 池田向希(旭化成)    1時間18分36秒 2位 髙橋英輝(富士通)    1時間19分07秒 3位 野田明宏(自衛隊体育学校)1時間19分52秒 4位 住所大翔(順大)     1時間20分28秒 5位 川野将虎(旭化成)    1時間20分37秒 6位 村山裕太郎(富士通)   1時間21分10秒 7位 諏方元郁(愛知製鋼)   1時間21分40秒 8位 吉川絢斗(東京学芸大)  1時間21分43秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.18

甲佐10マイルに東京世界陸上マラソン代表・近藤亮太と小山直城がエントリー! 5000m代表・森凪也、前回覇者・玉目陸も

12月7日に熊本県甲佐町役場前をスタート・フィニッシュとする第50回熊本甲佐10マイルロードレースのエントリー選手が11月18日、発表された。 招待選手は既に発表されていたが、9月の東京世界選手権マラソンで11位に入った […]

NEWS 国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る
PR

2025.11.18

国内外のレースでトップアスリートたちが好記録を樹⽴! On「Cloudboom Strike」日本長距離界のホープ・篠原倖太朗がその魅力を語る

スイスのスポーツブランド「On(オン)」が昨夏に発売したマラソンレースに特化したレーシングシューズ「Cloudboom Strike(クラウドブーム ストライク)」の人気が止まらない。 抜群の履き心地、通気性、サポート力 […]

NEWS 中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

2025.11.18

中国全国運動会女子100mで16歳・陳妤頡が11秒10!U18世界歴代4位タイ&28年ぶりU20アジア新で大会最年少V

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月17日、広東省広州市で行われ、女子100mでは16歳の陳妤頡が11秒10(+0.7)でこの種目大会最年少優勝を果たした。この記録はU18世界歴代4位タイ、U2 […]

NEWS クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

2025.11.17

クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]

NEWS 長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

2025.11.17

長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top