セイコーゴールデングランプリを明日に控えて、トップ選手たちが前日会見に登壇した。
1部には男子3000m障害の三浦龍司(順大)、女子1500mの田中希実(豊田自動織機)、同やり投の北口榛花(JAL)が出席した。
東京五輪7位入賞の三浦は昨年9月の日本インカレ以来の3000m障害。世界選手権を見据えて、「駅伝を挟んでいるのでイチから作り直す」ように取り組んできたといい、「鍛錬期の成果を見つつ、世界選手権につながるレースができれば」と言う。今季は1500mで日本歴代2位となる3分36秒59をマークしているだけに、そのスピードを「発揮できれば」と語る。目標タイムは「最低限8分30秒を切りたい」で、「積極的に海外選手に引けをとらないレースをしたい」と三浦。国立競技場での有観客ということもあり、何より「レースを楽しみたい」と笑顔を見せた。
東京五輪1500m8位の田中もまた「久しぶりの国立競技場。レースを楽しみたい」。グランプリシリーズで転戦し、やや右脚に不安もあった田中は「脚の状態は探り探りで完全に(不安が)なくなってはいない」と言う。それでも、静岡国際の800mを優勝し、「その流れで良いスピード感で走りたい」と語る。ここまでは調整のみで、ややスピード強度を押さえているといい、「調子を把握できていないからこそ、予想できないところで、どう判断してレースを作れるか」をテーマに走る。
昨年の東京五輪で日本勢57年ぶりに決勝進出を果たした北口。「観客が入った国立競技場が楽しみ。やり投に目を向けてもらえるようにしたい」と笑顔を見せる。木南記念では61m20を放っており、そこから「投てき練習以外でも身体がつっこんでしまう部分や右足が離れてしまう課題を意識してきました」と北口。「64m00の世界選手権の参加標準記録を目指してやってきたので、(課題克服に)取り組んできたという自信を持って発揮したいです」と決意を述べた。
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