2022.03.12
3月13日(日)、「第25回日本学生ハーフマラソン選手権大会」が東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地および国営昭和記念公園とその外周道路で開催される。6月に中国・成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード/中国・成都)の代表選考会も兼ねており、各校のエースたちが白熱のバトルを繰り広げそうだ。
今回は絶対的な優勝候補が不在だが、自己記録では2月の全日本実業団ハーフマラソンで日本人学生2位タイの1時間0分43秒をマークした山本歩夢(國學院大1)と松山和希(東洋大2)がトップに立つ。実力の高さは箱根駅伝でも証明(山本は3区5位、松山は2区5位)しているだけに、2ヵ月続けてハーフマラソンで好走できるかのピーキングが勝負のカギを握る。
10000mの自己記録では27分59秒74の井川龍人(早大3)が日本人トップに立ち、28分06秒26の伊豫田達弥(順大3)、28分07秒33の中山雄太(日本薬科大3)、28分08秒58の藤本珠輝(日体大3)と続く。このうち伊豫田は駐屯地内のみのコースで実施された前回大会で6位に入っており、ハーフマラソンでの安定感に長けている。
前回大会の成績では3位だった島﨑慎愛(國學院大4)が最上位。一時はユニバーシティゲームズの代表内定を得ながら、大会の延期によって白紙になった経緯を持ち、また1月の箱根駅伝も出走が有力視されながら、直前で脚を痛めて欠場した悔しさを晴らしたいところだ。なお、今大会は本来昨年開催されるはずだったユニバーシティゲームズの1年延期を受けて、2021年度大学卒業予定者及び大学院修了予定者も代表選手選考の対象者となっている。
さらに國學院大では駅伝シーズンで大活躍だったルーキーの平林清澄にも注目が集まり、1年生ながら「ユニバの代表を勝ち取りたい」と強い意欲を見せている。
箱根駅伝王者・青学大からは9区区間賞(区間新)の中村唯翔(3年)、10区区間賞(区間新)の中倉啓敦(3年)、新主将の宮坂大器(3年)、昨年5月の関東インカレ2部優勝の西久保遼(3年)、同11月の世田谷ハーフ優勝の田中悠登(1年)、箱根3区区間2位の太田蒼生(1年)らがエントリー。選手層の厚さは学生界では抜きんでているため、調子のいい選手が上位に食い込んできそうだ。エースの近藤幸太郎(3年)はエントリーしているものの、2月の別府大分毎日マラソンの直前に脚を痛めた影響もあり、「トラックシーズンに向けてじっくり仕上げていく」とコメントしている。
その他の注目選手としては、箱根駅伝3区区間賞の丹所健(東京国際大3)、2月の日本選手権クロカンで学生最上位の2位につけた葛西潤(創価大3)、立川駐屯地内のコースで実施された昨年10月の箱根駅伝予選会で日本人2番手につけた加藤大誠(明大3)が挙がり、箱根駅伝準優勝の順大からは伊豫田の他に野村優作、四釜峻佑、西澤侑真(以上3年)、石井一希(2年)ら実力者がそろう。
なお、ユニバーシティゲームズの選考対象外ではあるものの、出雲駅伝1区区間賞の実績を持つローレンス・グレ(札幌学大4)ら留学生が数名エントリーしている。
当日は20度近くまで気温が上昇されることが予想され、ランナーにとっては厳しいコンディションとなりそう。後半に起伏の多い昭和記念公園内を走るコースに戻ったこともあり、好記録は望めないかもしれないが、勝負強いタフな選手が勝ち抜く展開となるだろう。
激戦必至のハーフマラソン学生日本一決定戦は9時25分スタートだ。
3月13日(日)、「第25回日本学生ハーフマラソン選手権大会」が東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地および国営昭和記念公園とその外周道路で開催される。6月に中国・成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード/中国・成都)の代表選考会も兼ねており、各校のエースたちが白熱のバトルを繰り広げそうだ。
今回は絶対的な優勝候補が不在だが、自己記録では2月の全日本実業団ハーフマラソンで日本人学生2位タイの1時間0分43秒をマークした山本歩夢(國學院大1)と松山和希(東洋大2)がトップに立つ。実力の高さは箱根駅伝でも証明(山本は3区5位、松山は2区5位)しているだけに、2ヵ月続けてハーフマラソンで好走できるかのピーキングが勝負のカギを握る。
10000mの自己記録では27分59秒74の井川龍人(早大3)が日本人トップに立ち、28分06秒26の伊豫田達弥(順大3)、28分07秒33の中山雄太(日本薬科大3)、28分08秒58の藤本珠輝(日体大3)と続く。このうち伊豫田は駐屯地内のみのコースで実施された前回大会で6位に入っており、ハーフマラソンでの安定感に長けている。
前回大会の成績では3位だった島﨑慎愛(國學院大4)が最上位。一時はユニバーシティゲームズの代表内定を得ながら、大会の延期によって白紙になった経緯を持ち、また1月の箱根駅伝も出走が有力視されながら、直前で脚を痛めて欠場した悔しさを晴らしたいところだ。なお、今大会は本来昨年開催されるはずだったユニバーシティゲームズの1年延期を受けて、2021年度大学卒業予定者及び大学院修了予定者も代表選手選考の対象者となっている。
さらに國學院大では駅伝シーズンで大活躍だったルーキーの平林清澄にも注目が集まり、1年生ながら「ユニバの代表を勝ち取りたい」と強い意欲を見せている。
箱根駅伝王者・青学大からは9区区間賞(区間新)の中村唯翔(3年)、10区区間賞(区間新)の中倉啓敦(3年)、新主将の宮坂大器(3年)、昨年5月の関東インカレ2部優勝の西久保遼(3年)、同11月の世田谷ハーフ優勝の田中悠登(1年)、箱根3区区間2位の太田蒼生(1年)らがエントリー。選手層の厚さは学生界では抜きんでているため、調子のいい選手が上位に食い込んできそうだ。エースの近藤幸太郎(3年)はエントリーしているものの、2月の別府大分毎日マラソンの直前に脚を痛めた影響もあり、「トラックシーズンに向けてじっくり仕上げていく」とコメントしている。
その他の注目選手としては、箱根駅伝3区区間賞の丹所健(東京国際大3)、2月の日本選手権クロカンで学生最上位の2位につけた葛西潤(創価大3)、立川駐屯地内のコースで実施された昨年10月の箱根駅伝予選会で日本人2番手につけた加藤大誠(明大3)が挙がり、箱根駅伝準優勝の順大からは伊豫田の他に野村優作、四釜峻佑、西澤侑真(以上3年)、石井一希(2年)ら実力者がそろう。
なお、ユニバーシティゲームズの選考対象外ではあるものの、出雲駅伝1区区間賞の実績を持つローレンス・グレ(札幌学大4)ら留学生が数名エントリーしている。
当日は20度近くまで気温が上昇されることが予想され、ランナーにとっては厳しいコンディションとなりそう。後半に起伏の多い昭和記念公園内を走るコースに戻ったこともあり、好記録は望めないかもしれないが、勝負強いタフな選手が勝ち抜く展開となるだろう。
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