HOME 海外

2021.11.19

世界陸連が2030年までのビジョン策定 若年層の競技促進プログラムやフィットネスへの取り組みも実施へ
世界陸連が2030年までのビジョン策定 若年層の競技促進プログラムやフィットネスへの取り組みも実施へ

世界陸連(WA)は11月18日、第53回代表会議が終結し、今後のビジョンについて明確な目標を設定する「ワールドプラン2022-2030」が承認された。

4ヵ年の戦略計画と、「より多くの参加、より多くの人々、より多くのファン、そしてより多くのパートナー」という4つの柱に基づくとされる。

広告の下にコンテンツが続きます

ワールドプランではキッズアスレチックプログラムの更新が含まれている。世界保健機関(WHO)によると、世界では思春期の5人に4人は十分が身体活動を行っておらず、キッズアスレチックプログラムでは若年層をアクティブにすることを主目的とする。4歳から14歳までの世界中のすべての子供と若者を対象としている。

また、エリートプログラムだけでなく、世界的に関心が高まっているフィットネスおよびレクリエーションランニングにも対応した内容を盛り込む。社会的責任や持続可能性にも取り組むとし、健康、教育、多様性、性別、社会的・環境的な各課題にも関わっていくとしている。こうしたことを通じ、スポーツの重要度を地域や自治体に認識してもらうことで、公共投資への障壁をなくすことにつなげていくという。

世界陸上競技評議会は8年間の中で定期的に計画を見直し、その進捗状況を毎年報告するとしている。

また、WAの人権ワーキンググループからの調査結果と推奨事項が提出された。WAが国際的に認められた人権を尊重し、促進することを公約に盛り込む必要性についての提言や、組織編成、評価プロセスと対策の評価法の確立等の建議が含まれている。

広告の下にコンテンツが続きます

この他、2024年から2029年までの欧州放送連合(EBU)との放送権パートナーシップの延長も発表された。現行契約は2018年から23年までとなっている。

世界陸連(WA)は11月18日、第53回代表会議が終結し、今後のビジョンについて明確な目標を設定する「ワールドプラン2022-2030」が承認された。 4ヵ年の戦略計画と、「より多くの参加、より多くの人々、より多くのファン、そしてより多くのパートナー」という4つの柱に基づくとされる。 ワールドプランではキッズアスレチックプログラムの更新が含まれている。世界保健機関(WHO)によると、世界では思春期の5人に4人は十分が身体活動を行っておらず、キッズアスレチックプログラムでは若年層をアクティブにすることを主目的とする。4歳から14歳までの世界中のすべての子供と若者を対象としている。 また、エリートプログラムだけでなく、世界的に関心が高まっているフィットネスおよびレクリエーションランニングにも対応した内容を盛り込む。社会的責任や持続可能性にも取り組むとし、健康、教育、多様性、性別、社会的・環境的な各課題にも関わっていくとしている。こうしたことを通じ、スポーツの重要度を地域や自治体に認識してもらうことで、公共投資への障壁をなくすことにつなげていくという。 世界陸上競技評議会は8年間の中で定期的に計画を見直し、その進捗状況を毎年報告するとしている。 また、WAの人権ワーキンググループからの調査結果と推奨事項が提出された。WAが国際的に認められた人権を尊重し、促進することを公約に盛り込む必要性についての提言や、組織編成、評価プロセスと対策の評価法の確立等の建議が含まれている。 この他、2024年から2029年までの欧州放送連合(EBU)との放送権パートナーシップの延長も発表された。現行契約は2018年から23年までとなっている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.30

【高校生FOCUS】男子棒高跳・井上直哉(阿南光高)「全国3冠取りたい」と意気込むボウルターは柔道黒帯

FOCUS! 高校生INTERVIEW 井上直哉 Inoue Naoya 阿南光高3徳島 注目の高校アスリートに焦点を当てる高校生FOCUS。今回はインターハイ徳島県大会男子棒高跳で5m21の県高校新記録をマークし、続く […]

NEWS 【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

2025.06.30

【学生長距離Close-upインタビュー】急成長を続ける大東大・大濱逞真 「自信を持ってエースと言えるように」

学生長距離Close-upインタビュー 大濱逞真 Ohama Takuma 大東大2年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。49回目は、大東大の大 […]

NEWS 日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

2025.06.30

日本陸連・有森裕子新会長が小池百合子都知事訪問 東京世界陸上の成功誓う「素晴らしさと感動ふんだんに味わえるように」

日本陸連の新会長に就任した有森裕子会長と、同前会長で東京2025世界陸上財団の尾縣貢会長が6月30日に東京都庁を訪問し、小池百合子都知事と面会した。 冒頭で小池都知事は、有森氏が女性初の会長に就任したことに際し祝福し、「 […]

NEWS 64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

2025.06.30

64年東京五輪5000m銅のデリンジャー氏が死去 91歳 米国代表やオレゴン大コーチも務める

6月27日、米国の元長距離選手で、後にコーチとしても活躍したビル・デリンジャー氏が逝去した。91歳だった。 デリンジャー氏は5000mで3大会連続してオリンピックに出場(1956年メルボルン、1960年ローマ、1964年 […]

NEWS 100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

2025.06.30

100mトンプソンが世界歴代6位の9秒75!! シェリー・アンも最後の国内選手権で3位/ジャマイカ選手権

東京世界選手権の代表選考会となるジャマイカ選手権が6月26日から29日にキングストンで開催された。 男子100mはK.トンプソンが世界歴代6位、今季世界最高の9秒75(+0.8)で優勝した。トンプソンは現在23歳。これま […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top