
10月9日、10日に行われた日体大競技会の七種競技にヘンプヒル恵(アトレ)が出場。1年ぶりの七種競技で今季日本ランキング3位となる5578点をマークした。
昨年9月の日本選手権混成競技のやり投で膝を負傷して以来、約1年ぶりに七種競技へ出場したヘンプヒル。1種目めの100mハードルで13秒55(+0.4)と復帰してからの公認ベストで好スタートを切ると、本数を絞った走高跳は1m63、砲丸投も11m39とまずまずの積み上げを見せる。200mでは大3以来の24秒台となる24秒99(±0)をマークして初日を折り返した。
2日目のスタートとなる得意の走幅跳は、気温低下と雨の影響もあり5m82(+0.3)にとどまったが、1年前にケガをしたやり投では短助走で41m22を放つ。800mを2分24秒05でカバーし5578点で復帰戦を終えた。
昨年9月の日本選手権混成競技のやり投で膝を故障。日本記録を狙えるペースから一気に途中棄権となった。診断は右膝前十字靱帯断裂。10月28日に手術し1ヵ月間の入院生活を送った。17年にも逆側の左膝の前十字靱帯を同じく断裂しており、これが2度目の戦線離脱。一時は引退を考えた。
それでもリハビリに通うと徐々に競技復帰へと意識が向き、今年6月の日本選手権で走幅跳に出場して復帰。7月には地元・京都選手権の走幅跳で6m19(+3.3)をマークし、ハードルには8月に復帰後初レースを迎えると13秒69(-1.1)で走った。9月の全日本実業団対抗選手権は100mハードル(13秒53/+2.1)、走幅跳5m97(+0.5)とこなし、満を持して七種競技に出場した。
日体大競技会は関係者以外入場不可で行われ、関係者によるインスタグラムのライブ配信などで様子を配信。7種目を終えた後の恒例の集合写真撮影のあと、ライバルたちから「おかえりなさい」と拍手されると、こぼれる涙を抑えられなかった。中学、高校、大学と無敵を誇りながら、2度の故障。その間、山崎有紀(スズキ)が七種競技で日本記録を樹立するなど、先を行かれてしまった。
「ケガをしても頑張っている人ではなく、膝をケガをしてもすごい記録を出して世界大会へ行く。誰もしたことのないオンリーワンになりたい」と、復帰後の想いを語っていたヘンプヒル。日本人初の6000点、そして世界大会出場へ。不屈の女王が涙のリスタートを切った。
10月9日、10日に行われた日体大競技会の七種競技にヘンプヒル恵(アトレ)が出場。1年ぶりの七種競技で今季日本ランキング3位となる5578点をマークした。
昨年9月の日本選手権混成競技のやり投で膝を負傷して以来、約1年ぶりに七種競技へ出場したヘンプヒル。1種目めの100mハードルで13秒55(+0.4)と復帰してからの公認ベストで好スタートを切ると、本数を絞った走高跳は1m63、砲丸投も11m39とまずまずの積み上げを見せる。200mでは大3以来の24秒台となる24秒99(±0)をマークして初日を折り返した。
2日目のスタートとなる得意の走幅跳は、気温低下と雨の影響もあり5m82(+0.3)にとどまったが、1年前にケガをしたやり投では短助走で41m22を放つ。800mを2分24秒05でカバーし5578点で復帰戦を終えた。
昨年9月の日本選手権混成競技のやり投で膝を故障。日本記録を狙えるペースから一気に途中棄権となった。診断は右膝前十字靱帯断裂。10月28日に手術し1ヵ月間の入院生活を送った。17年にも逆側の左膝の前十字靱帯を同じく断裂しており、これが2度目の戦線離脱。一時は引退を考えた。
それでもリハビリに通うと徐々に競技復帰へと意識が向き、今年6月の日本選手権で走幅跳に出場して復帰。7月には地元・京都選手権の走幅跳で6m19(+3.3)をマークし、ハードルには8月に復帰後初レースを迎えると13秒69(-1.1)で走った。9月の全日本実業団対抗選手権は100mハードル(13秒53/+2.1)、走幅跳5m97(+0.5)とこなし、満を持して七種競技に出場した。
日体大競技会は関係者以外入場不可で行われ、関係者によるインスタグラムのライブ配信などで様子を配信。7種目を終えた後の恒例の集合写真撮影のあと、ライバルたちから「おかえりなさい」と拍手されると、こぼれる涙を抑えられなかった。中学、高校、大学と無敵を誇りながら、2度の故障。その間、山崎有紀(スズキ)が七種競技で日本記録を樹立するなど、先を行かれてしまった。
「ケガをしても頑張っている人ではなく、膝をケガをしてもすごい記録を出して世界大会へ行く。誰もしたことのないオンリーワンになりたい」と、復帰後の想いを語っていたヘンプヒル。日本人初の6000点、そして世界大会出場へ。不屈の女王が涙のリスタートを切った。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.16
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(九州共立大1)70m04=U20歴代5位
-
2025.11.15
-
2025.11.14
-
2025.11.10
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.16
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(九州共立大1)70m04=U20歴代5位
11月15日、九州共立大学陸上競技場で第1回九州共立大投てき競技会が行われ、U20規格(6kg)で実施された男子ハンマー投において、アツオビン・アンドリュウ(九州共立大1)が70m04のU20歴代5位の記録をマークした。 […]
2025.11.15
仙台育英高・長森結愛が3000m高1歴代2位の9分04秒77! 米澤奈々香 4年ぶり自己新の5000m15分26秒64/日体大長距離競技会
11月15日、神奈川横浜市の日体大健志台陸上競技場で第324回日体大長距離競技会兼第18回NITTAIDAII Challenge Gamesが行われ、NCG女子3000mでは高校1年生の長森結愛(仙台育英高・宮城)が留 […]
2025.11.15
好調の楠岡由浩が1万m27分52秒09 帝京大初27分台! 高1のビリスが27分33秒99のU18世界歴代5位/日体大長距離競技会
11月15日、神奈川横浜市の日体大健志台陸上競技場で第324回日体大長距離競技会兼第18回NITTAIDAII Challenge Gamesが行われ、NCG男子10000mでは楠岡由浩(帝京大)が27分52秒09の自己 […]
2025.11.15
レジェンド・金丸祐三さん、塚原直貴さんが参加! サニブラウンとともに陸上教室講師として/RIKUJOフェスティバル
11月15日、日本陸連はRIKUJOフェスティバル(11月29日/東京・国立競技場)で実施する「RIKUJOスクール(子ども向け陸上教室)」の講師に、東京世界選手権代表のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)とともに、 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025