2026.04.30
「チームを引っ張る存在になりたい」
その根源は大学入学前にあった。中学、高校時代は大きな実績を残すことはできなかったが、陸上選手としての土台を積み上げてきた時期。特に長崎・清峰高時代には、「恩師」と語る米田れい子先生の指導によって、「謙虚さや、練習への取り組み方の大切など、人間性の部分で成長できた。それが今でも生きていて、真面目に練習に向き合うことができていると思います」と振り返る。
スピードの強化に重点を置くチームカラーの練習にも、「得意ではないけど、スピード練習も決して苦手ではないですし、ウエイトトレーニングも必要だと思っているので、前向きに取り組めています」と話す。
4月から、これまで指揮してきた両角速監督が総監督となり、西出ヘッドコーチが監督に就任。さらに下級生時代からエース格として牽引してきた花岡寿哉、兵藤ジュダ(ともにHonda)が卒業した。チームはまさに大きな転換期を迎えている。そんななか、上級生となった中野も意識も変わりつつある。
「昨年度までは自分に自信がなく、箱根前も『本当に自分で良いのか』とプレッシャーを感じていました。けれど、今季はチームを引っ張っていく存在になりたいという気持ちが強くなりましたし、レースでも闘争心を持って、ガンガン攻める走りをしたいと思っています」
トラックには苦手意識もあるが、「最低限5000m13分台、10000m28分台を出して、得意のロードシーズンに良い流れで入りたいと考えています。駅伝では区間5番で走れる力をつけて、チームに貢献したいと思っています」と力強く語る3年生が、東海大復活の起爆剤となるべく、さらなる飛躍を誓っている。

関東インカレ1部ハーフマラソンで3位に入った中野
◎なかの・じゅんぺい/2005年12月25日生まれ、長崎県佐世保市出身。愛宕中→清峰高→東海大。自己記録5000m14分05秒12、10000m29分09秒61、ハーフマラソン1時間3分01秒
文/田中 葵
東海大の中野純平[/caption]
学生長距離Close-upインタビュー
中野 純平 Nakano Junpei 東海大3年
「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。57回目は、東海大の中野純平(3年)をピックアップする。
昨年10月の箱根駅伝予選会では、チーム5番手の個人85位と健闘を見せると、全日本大学駅伝(4区11位)、箱根駅伝(9区12位)と出走を勝ち取った。その後、2月には宮古島大学駅伝で最長距離の3区(20.1km)で区間3位と好走。4月5日の関東インカレ1部ハーフマラソンでは、1時間3分54秒で3位に食い込んだ。
高校時代までは全国レベルでの実績はないものの、東海大学で持ち前のロード力を生かして成長を遂げるホープ。これまでの陸上人生や、今シーズンの目標を聞いた。
積極的なレースで、関カレハーフの快走
近年の暑さ対策や過密日程を考慮し、5月開催のトラック&フィールド種目と切り離し、4月5日に開催された関東インカレのハーフマラソン。出場が決まったのは、箱根駅伝を控えた12月の合宿中のことだった。 「日程的には、1ヵ月後に全日本大学駅伝がありましたが、箱根駅伝が終わってからも順調に練習を詰めましたし、(2月の)宮古島大学駅伝(3区3位)もしっかり走ることができましたので、そこは自信を持って臨めたと思います」 だが、当日は強い風と暑さによる悪コンディションとなり、「本当はタイムを狙いたいと考えていましたが、(西出仁明)監督からも、『しっかり順位を狙っていこう』と言われていました」。日本人の2位集団が思うようにペースが上がらないなか、7Km地点の給水ポイントで前に出るかたちとなると、「引っ張ったほうが楽な感じもあったので、もうこのまま行くしかないと思いました」と終盤まで集団を牽引した。 最後は中大・佐藤大介(3年)との2位争いで競り負け、日本人トップの殊勲は逃した。「レース展開としては納得していますし、想像以上の走りができたと思っています」。3年目にして初の関東インカレ出場で、表彰台を勝ち取る快走となった。 昨シーズンは飛躍の年となった。5月の全日本大学駅伝関東地区選考会、10月の箱根駅伝予選会で好走し、本戦出場に貢献。それぞれ本戦にも出走し、全日本は4区11位、箱根は9区12位という結果に悔しさを見せつつ、チーム順位(両駅伝とも12位)から見れば及第点の走りを見せた。 「2年目は大学入学当初の考えると、想定して以上の結果を出すことができたと思います」。最大の要因は、「練習を継続してきたこと」にある。1、2年目は大きな故障をせずに積み上げてきたことが成果につながったと、自己分析している。「チームを引っ張る存在になりたい」
その根源は大学入学前にあった。中学、高校時代は大きな実績を残すことはできなかったが、陸上選手としての土台を積み上げてきた時期。特に長崎・清峰高時代には、「恩師」と語る米田れい子先生の指導によって、「謙虚さや、練習への取り組み方の大切など、人間性の部分で成長できた。それが今でも生きていて、真面目に練習に向き合うことができていると思います」と振り返る。 スピードの強化に重点を置くチームカラーの練習にも、「得意ではないけど、スピード練習も決して苦手ではないですし、ウエイトトレーニングも必要だと思っているので、前向きに取り組めています」と話す。 4月から、これまで指揮してきた両角速監督が総監督となり、西出ヘッドコーチが監督に就任。さらに下級生時代からエース格として牽引してきた花岡寿哉、兵藤ジュダ(ともにHonda)が卒業した。チームはまさに大きな転換期を迎えている。そんななか、上級生となった中野も意識も変わりつつある。 「昨年度までは自分に自信がなく、箱根前も『本当に自分で良いのか』とプレッシャーを感じていました。けれど、今季はチームを引っ張っていく存在になりたいという気持ちが強くなりましたし、レースでも闘争心を持って、ガンガン攻める走りをしたいと思っています」 トラックには苦手意識もあるが、「最低限5000m13分台、10000m28分台を出して、得意のロードシーズンに良い流れで入りたいと考えています。駅伝では区間5番で走れる力をつけて、チームに貢献したいと思っています」と力強く語る3年生が、東海大復活の起爆剤となるべく、さらなる飛躍を誓っている。 [caption id="attachment_131366" align="alignnone" width="800"]
関東インカレ1部ハーフマラソンで3位に入った中野[/caption]
◎なかの・じゅんぺい/2005年12月25日生まれ、長崎県佐世保市出身。愛宕中→清峰高→東海大。自己記録5000m14分05秒12、10000m29分09秒61、ハーフマラソン1時間3分01秒
文/田中 葵 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2026.06.12
-
2026.06.12
-
2026.06.12
2026.05.19
2026高校最新ランキング【男子】
2026.05.13
ユニクロ女子陸上競技部が新ユニフォームを発表! 東日本実業団選手権から着用予定
-
2026.05.27
Latest articles 最新の記事
2026.06.13
ハンマー投・鈴木雅人が60m42で地元V!女子走高跳・渡邊栞里、男子400ⅿ・笠間尚輝は2連覇達成/IH北関東
インターハイ北関東大会の優勝者一覧をチェック! ●男子 100m 200m 400m 笠間尚輝(東農大二3群馬) 48秒48 800m 1500m 伊東直太郎(東農大二3群馬) 3分52秒98 5000m 110mH […]
2026.06.13
400m砂川響介が47秒45でV!「IHは都高校記録で優勝を」女子400mはバログン快勝/IH南関東
インターハイ南関東大会の優勝者一覧をチェック! ●男子 100m 200m 400m 砂川響介(明大八王子3東京) 47秒45 800m 1500m 古屋颯太(市船橋3千葉) 3分49秒71 5000m 110mH 4 […]
2026.06.13
山本有真が5000m14分59秒89で初V! 北口榛花は逆転で5度目の優勝 新たに計6人が代表内定/日本選手権
◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)1日目 名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手の1日目が行われ、新たに6人の選手がアジア大会代表に内定した。 広告の下にコンテンツが続きます 女子 […]
2026.06.12
100m・山縣亮太は準決勝敗退 「根本的に見直していきたい」 今季最速の小池祐貴も届かず/日本選手権
◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)1日目 名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手の1日目が行われ、100m準決勝で山縣亮太(セイコー)が10秒25(+0.2)の3組6着、小池祐貴( […]
2026.06.12
走幅跳・橋岡優輝が2年ぶり日本一 アジア大会内定も「反省点が多い」/日本選手権
◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)1日目 名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子走幅跳は橋岡優輝(富士通)が7m89(+0.4)を跳んで2年ぶり7度目の優勝を果たし […]
Latest Issue
最新号
2026年7月号 (6月12日発売)
特集 村竹&橋岡&諸田
インターハイ特集!