HOME 学生長距離

2026.04.30

【学生長距離Close-upインタビュー】関東インカレ1部3位の東海大・中野純平 得意のロード力で「ガンガン攻める走りを」

東海大の中野純平

学生長距離Close-upインタビュー
中野 純平 Nakano Junpei 東海大3年

広告の下にコンテンツが続きます

「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。57回目は、東海大の中野純平(3年)をピックアップする。

昨年10月の箱根駅伝予選会では、チーム5番手の個人85位と健闘を見せると、全日本大学駅伝(4区11位)、箱根駅伝(9区12位)と出走を勝ち取った。その後、2月には宮古島大学駅伝で最長距離の3区(20.1km)で区間3位と好走。4月5日の関東インカレ1部ハーフマラソンでは、1時間3分54秒で3位に食い込んだ。

高校時代までは全国レベルでの実績はないものの、東海大学で持ち前のロード力を生かして成長を遂げるホープ。これまでの陸上人生や、今シーズンの目標を聞いた。

積極的なレースで、関カレハーフの快走

近年の暑さ対策や過密日程を考慮し、5月開催のトラック&フィールド種目と切り離し、4月5日に開催された関東インカレのハーフマラソン。出場が決まったのは、箱根駅伝を控えた12月の合宿中のことだった。

「日程的には、1ヵ月後に全日本大学駅伝がありましたが、箱根駅伝が終わってからも順調に練習を詰めましたし、(2月の)宮古島大学駅伝(3区3位)もしっかり走ることができましたので、そこは自信を持って臨めたと思います」

だが、当日は強い風と暑さによる悪コンディションとなり、「本当はタイムを狙いたいと考えていましたが、(西出仁明)監督からも、『しっかり順位を狙っていこう』と言われていました」。日本人の2位集団が思うようにペースが上がらないなか、7Km地点の給水ポイントで前に出るかたちとなると、「引っ張ったほうが楽な感じもあったので、もうこのまま行くしかないと思いました」と終盤まで集団を牽引した。

最後は中大・佐藤大介(3年)との2位争いで競り負け、日本人トップの殊勲は逃した。「レース展開としては納得していますし、想像以上の走りができたと思っています」。3年目にして初の関東インカレ出場で、表彰台を勝ち取る快走となった。

昨シーズンは飛躍の年となった。5月の全日本大学駅伝関東地区選考会、10月の箱根駅伝予選会で好走し、本戦出場に貢献。それぞれ本戦にも出走し、全日本は4区11位、箱根は9区12位という結果に悔しさを見せつつ、チーム順位(両駅伝とも12位)から見れば及第点の走りを見せた。

「2年目は大学入学当初の考えると、想定して以上の結果を出すことができたと思います」。最大の要因は、「練習を継続してきたこと」にある。1、2年目は大きな故障をせずに積み上げてきたことが成果につながったと、自己分析している。

[caption id="attachment_131366" align="alignnone" width="800"] 東海大の中野純平[/caption] 学生長距離Close-upインタビュー 中野 純平 Nakano Junpei 東海大3年 「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。57回目は、東海大の中野純平(3年)をピックアップする。 昨年10月の箱根駅伝予選会では、チーム5番手の個人85位と健闘を見せると、全日本大学駅伝(4区11位)、箱根駅伝(9区12位)と出走を勝ち取った。その後、2月には宮古島大学駅伝で最長距離の3区(20.1km)で区間3位と好走。4月5日の関東インカレ1部ハーフマラソンでは、1時間3分54秒で3位に食い込んだ。 高校時代までは全国レベルでの実績はないものの、東海大学で持ち前のロード力を生かして成長を遂げるホープ。これまでの陸上人生や、今シーズンの目標を聞いた。

積極的なレースで、関カレハーフの快走

近年の暑さ対策や過密日程を考慮し、5月開催のトラック&フィールド種目と切り離し、4月5日に開催された関東インカレのハーフマラソン。出場が決まったのは、箱根駅伝を控えた12月の合宿中のことだった。 「日程的には、1ヵ月後に全日本大学駅伝がありましたが、箱根駅伝が終わってからも順調に練習を詰めましたし、(2月の)宮古島大学駅伝(3区3位)もしっかり走ることができましたので、そこは自信を持って臨めたと思います」 だが、当日は強い風と暑さによる悪コンディションとなり、「本当はタイムを狙いたいと考えていましたが、(西出仁明)監督からも、『しっかり順位を狙っていこう』と言われていました」。日本人の2位集団が思うようにペースが上がらないなか、7Km地点の給水ポイントで前に出るかたちとなると、「引っ張ったほうが楽な感じもあったので、もうこのまま行くしかないと思いました」と終盤まで集団を牽引した。 最後は中大・佐藤大介(3年)との2位争いで競り負け、日本人トップの殊勲は逃した。「レース展開としては納得していますし、想像以上の走りができたと思っています」。3年目にして初の関東インカレ出場で、表彰台を勝ち取る快走となった。 昨シーズンは飛躍の年となった。5月の全日本大学駅伝関東地区選考会、10月の箱根駅伝予選会で好走し、本戦出場に貢献。それぞれ本戦にも出走し、全日本は4区11位、箱根は9区12位という結果に悔しさを見せつつ、チーム順位(両駅伝とも12位)から見れば及第点の走りを見せた。 「2年目は大学入学当初の考えると、想定して以上の結果を出すことができたと思います」。最大の要因は、「練習を継続してきたこと」にある。1、2年目は大きな故障をせずに積み上げてきたことが成果につながったと、自己分析している。

「チームを引っ張る存在になりたい」

その根源は大学入学前にあった。中学、高校時代は大きな実績を残すことはできなかったが、陸上選手としての土台を積み上げてきた時期。特に長崎・清峰高時代には、「恩師」と語る米田れい子先生の指導によって、「謙虚さや、練習への取り組み方の大切など、人間性の部分で成長できた。それが今でも生きていて、真面目に練習に向き合うことができていると思います」と振り返る。 スピードの強化に重点を置くチームカラーの練習にも、「得意ではないけど、スピード練習も決して苦手ではないですし、ウエイトトレーニングも必要だと思っているので、前向きに取り組めています」と話す。 4月から、これまで指揮してきた両角速監督が総監督となり、西出ヘッドコーチが監督に就任。さらに下級生時代からエース格として牽引してきた花岡寿哉、兵藤ジュダ(ともにHonda)が卒業した。チームはまさに大きな転換期を迎えている。そんななか、上級生となった中野も意識も変わりつつある。 「昨年度までは自分に自信がなく、箱根前も『本当に自分で良いのか』とプレッシャーを感じていました。けれど、今季はチームを引っ張っていく存在になりたいという気持ちが強くなりましたし、レースでも闘争心を持って、ガンガン攻める走りをしたいと思っています」 トラックには苦手意識もあるが、「最低限5000m13分台、10000m28分台を出して、得意のロードシーズンに良い流れで入りたいと考えています。駅伝では区間5番で走れる力をつけて、チームに貢献したいと思っています」と力強く語る3年生が、東海大復活の起爆剤となるべく、さらなる飛躍を誓っている。 [caption id="attachment_131366" align="alignnone" width="800"] 関東インカレ1部ハーフマラソンで3位に入った中野[/caption] ◎なかの・じゅんぺい/2005年12月25日生まれ、長崎県佐世保市出身。愛宕中→清峰高→東海大。自己記録5000m14分05秒12、10000m29分09秒61、ハーフマラソン1時間3分01秒 文/田中 葵

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.05.10

十種競技・丸山優真がハイポミーティングに参戦決定! ノイゲバウアー、エハンマーら世界トップと対決

世界陸連(WA)混成ツアー・ゴールドのハイポミーティングの主催者は、5月30日、31日に開催される大会に男子十種競技の丸山優真(住友電工)がエントリーしたことを発表した。 ハイポミーティングはオーストリア・ゲツィスを舞台 […]

NEWS 四釜峻佑が1時間1分31秒で快勝 15km過ぎに抜け出す 女子は西村美月が日本人トップ/仙台国際ハーフ

2026.05.10

四釜峻佑が1時間1分31秒で快勝 15km過ぎに抜け出す 女子は西村美月が日本人トップ/仙台国際ハーフ

仙台国際ハーフマラソン2026が、5月10日に宮城県仙台市でが行われ、男子は四釜峻佑(ロジスティード)が1時間1分31秒で優勝した。女子はK.T.ジェリ(三井住友海上)が1時間9分19秒で圧勝し、日本人トップの2位に西村 […]

NEWS 【大会結果】第13回木南道孝記念(2026年5月10日)

2026.05.10

【大会結果】第13回木南道孝記念(2026年5月10日)

【大会結果】日本グランプリシリーズ 第13回木南道孝記念(5月10日/大阪市・ヤンマースタジアム長居) 男子 100m 1位  2位  3位  400m 1位  2位  3位  110mH 1位  2位  3位  400 […]

NEWS 110mH村竹ラシッド、800m久保凛が今季初戦へ 10000mはアジア大会選考レース/木南記念

2026.05.10

110mH村竹ラシッド、800m久保凛が今季初戦へ 10000mはアジア大会選考レース/木南記念

◇第13回木南記念(5月10日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本GPシリーズの木南記念が今日(5月10)に行われる。名古屋アジア大会代表選考において、日本陸連が定める「参考競技会」となっているため、各種目で派遣設定記 […]

NEWS 短距離の小池祐貴が結婚!「この人だと直感」出会いから2ヵ月のスピード婚

2026.05.09

短距離の小池祐貴が結婚!「この人だと直感」出会いから2ヵ月のスピード婚

男子短距離の小池祐貴(住友電工)が自身のSNSを更新し、結婚したことを報告した。 30歳の小池は北海道出身。100mで9秒98の自己記録を持ち、21年東京五輪代表、世界選手権は4大会で代表入りしている。 広告の下にコンテ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年5月号 (4月14日発売)

2026年5月号 (4月14日発売)

2026シーズン展望
中距離特集ほか

page top