2026.02.26
◇東京マラソン2026(3月1日/東京・東京都庁スタート、東京駅前行幸通りフィニッシュ)
MGCシリーズ2025-2026・G1(男女とも)でアボット・ワールドマラソンメジャーズの東京マラソンが3月1日、開催される。
例年高速レースが展開されるこの大会。19回目の今回、日本人選手は豪華な顔触れとなった。まず、昨年12月のバレンシアで2時間4分55秒の日本新記録を打ち立てた大迫傑(リーニン)と、大迫が破る前の日本記録(2時間4分56秒)を持っていた鈴木健吾(横浜市陸協)がエントリーしている。
大迫は18年ボストンで初マラソン。20年までにマラソンで2度日本記録を更新した。21年東京五輪で6位に入った直後に、引退を表明したが翌年撤回。24年パリ五輪にも出場を果たした。昨年10月には中国のスポーツメーカーである「リーニン」との所属契約を発表。34歳を迎えても勢いは増すばかりで、10月中旬の東京レガシーハーフ(1時間1分45秒)を経て、3度目のマラソン日本記録を打ち立てた。4回目の挑戦となる東京で再び新記録を叩き出すか。
鈴木は21年びわ湖毎日で日本記録をマーク。その後、22年東京では日本人トップとなっている。代表に選ばれた同年の世界選手権は新型コロナウイルス陽性で欠場。23年パリ五輪MGCも途中棄権するなど、世界大会には出ていないが、25年の大阪では2時間6分18秒をマークして、復調ぶりを見せた。昨年10月に富士通を退社し、自身が代表社員を務める合同会社の設立と、プロ転向を発表した。転向後初のフルマラソンに注目が集まる。
このほか、日本歴代5位(2時間5分39秒)を持ち、昨年の東京世界選手権代表の近藤亮太(三菱重工)、同歴代9位(2時間6分00秒)の市山翼(サンベルクス)も参戦。大迫や鈴木とともに日本人トップ争いに加わる力がある。
日本記録ペースは、5km平均で14分48秒。日本新となるとこれを上回る必要がある。
また、前回、外国人の先頭集団で25km手前まで食らいついた太田蒼生(GMOインターネットグループ)もエントリー。太田はその後7月のゴールドコーストで2位(2時間8分31秒)、9月のベルリンでは18位(2時間14分02秒)の成績を残している。2度目の東京ではどんなレースを見せるか。このほか、箱根駅伝5区で3年連続好走している工藤慎作(早大)が初マラソンに挑戦する。チーム関係者からはマラソンへの適性があるとの評価だが、実力を発揮できるか注目だ。
優勝争いは海外勢か。前回2時間3分23秒の自己新で優勝したタデセ・タケレ(エチオピア)は連覇を狙う。NDソフト所属で2時間3分11秒のベストを持つアレクサンダー・ムティソ(ケニア)、前回3位のヴィンセント・キプケモイ・ゲティッチ(同)も登録。22年オレゴン世界選手権4位の実績があるキャメロン・レビンス(カナダ)や21年東京五輪10000m金メダリストのセレモン・バレガ(エチオピア)、19年ドーハ世界選手権5000m金メダリストのムクタル・エドリス(エチオピア)も先頭集団で食らいつきそうだ。一方、エントリー選手中トップタイムの2時間2分55秒のティモシー・キプラガト(ケニア)と、2時間3分17秒のミルケサ・メンゲシャ(エチオピア)は故障で欠場する。
女子は元世界記録保持者で22年大会優勝者のブリジット・コスゲイ(ケニア)が4年ぶりに出場。世界歴代7位の2時間14分57秒を持つハウィ・フェイサ(エチオピア)や、23年の優勝以降4年連続出場となるローズマリー・ワンジル(ケニア)らが出場を予定。2時間20分切りの選手が8人と豪華な顔ぶれとなった。
日本勢は3月末で現役引退を表明している細田あい(エディオン)と、吉川侑美(キャノン九州AC)の2人が国内招待選手。日本歴代8位(2時間20分31秒)を持つ細田は最後のメジャーマラソンとなる。また、吉川は2時間25分20秒の自己記録更新がターゲットか。一般参加では和久夢来(ユニバーサルエンターテインメント)、唐沢ゆり(クラフティア)、初マラソンの森智香子(積水化学)らが登録している。
大会は男子にとっては、MGCシリーズ2025-2026最終戦。また。男女ともに名古屋・アジア大会の代表選考レースともなる。このほか、来年10月3日のロス五輪代表選考レース(愛知・名古屋)に向けて、男子で2時間6分30秒、女子で2時間23分30秒以内で走れば出場権獲得となる。また、男子は2時間9分00秒以内で日本人6位以内、女子は2時間27分00秒以内でも出場権を得られる。
レースは3月1日午前9時10分スタート(車いすは9時05分)。レースの模様は日本テレビで生中継される。
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