◇第41回U20日本選手権(9月27日~28日/静岡・草薙総合運動場陸上競技場)1日目
U20日本選手権の1日目が行われ、男子100mは菅野翔唯(東農大二高2群馬)が10秒27(-0.1)で優勝した。
大学生も混じってのレースで、高校2年生の菅野が強さを見せた。
スタートから加速が決まり、中盤でトップに躍り出る。「後半は硬くなってしまいました」と反省するも、8月の富士北麓ワールドトライアルでマークした10秒22に次ぐ10秒2台。「向かい風ながら2台が出たのが自分なりには良かったと思います」と振り返った。
予選のレースは1着通過ながらも10秒40(+0.2)。「ちゃんと走ったつもりでしたが、向かい風ではなかったのにタイムも悪くて、不安もあった決勝でした」と吐露した。それでも、決勝で修正して見せるところに、能力の高さを窺わせる。
先日まで東京で行われた世界陸上に、同学年で高校記録(10秒00)を持つ清水空跳(星稜高2石川)がリレーメンバーで代表に選ばれた。出場はなかったが、「めでたいことですが、やっぱり悔しい気持ちが一番強かったです」。清水は同日開催のU20東アジア選手権出場のため不在の中で、勝ちきる強さを示した。
インターハイはタイムレース決勝の1組目で追い風参考ながら10秒06(+2.4)をマークして、2位に入っている。清水にタイムと順位で先を行かれたが、「今目指しているのは、これまで高2歴代2位だった10秒19を切ることです」と、冷静に足元を見つめる。
その清水とは来週の国民スポーツ大会で再びぶつかることになる。「自分の走りをもっと磨いて、空跳にくっついていけるような存在になりたいです」と闘志を燃やした。
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