◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目
東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子200m準決勝1組に出場した鵜澤飛羽(JAL)は20秒23(-0.1)の6着。2003年パリ大会の末續慎吾、2017年ロンドン大会のサニブラウン・アブデル・ハキーム(現・東レ)に続く3人目の決勝進出はならなかった。
同じ組には、19秒57のケニー・ベドナレク(米国)を始め、アレクサンデル・オガンド(ドミニカ共和国)など、19秒台の自己記録を持つ強豪がずらり。8月に日本歴代3位タイとなる20秒11の自己ベストをマークしていた鵜澤は、そうした実力者たちに果敢に勝負を挑んだ。
好スタートを切り、良い流れでカーブを回る。直線に入ったあたりからベドナレクらが抜け出すと、鵜澤も「心の中で行ける、行ける」と思いながら懸命に食らいついたが、残り50mで上位からは徐々に引き離された。ただ、決勝進出を逃しながらも、鵜澤の表情には充実感が浮かんでいた。
「世界大会3回目で1番良い走りができたと思います。自分の意図を持って、やりたい動きをやったというのが1番。今年はずっとそれを目標にやってきて、自分の中では今出せる全力は出せました。それでダメだったなら、負けを認めるしかないですね」
17日の予選では軽めに済ませたレース直前のウォーミングアップを、この準決勝前は「前半から後半に向けてのところをしっかり走る」ために長めにしっかり行った。それもあって「20秒1台ぐらいは出るかな」という予感があったが、「甘くなかった。目標としてきたラインが通過ラインだったので、それを出せなかったら仕方ないです」。
このレースで鵜澤が感じたのは、「19秒台を持っていて、自力があって20秒1台や20秒2台を出すなら話は別ですが、(自分は)20秒1秒台の力で、20秒1台を出そうというのはちょっと違ったのかもしれない」ということだった。ならば、自己記録を19秒に引き上げるしかない。
「(今後は)今やっていることに対して肉付けをして、全体的にレベルアップができれば、(決勝は)届くところだと思います。今大会の個人種目はこれで終わり。あとはリレーに向けて、今はもうやる気がすごくあるので、しっかりメダルを取って、さっきよりも(スタンドを)盛り上げてやりましょう」
また1つ貴重な経験を積み重ねた鵜澤は、力強い眼差しで次なる戦いへと向かった。
文/小野哲史
【動画】男子200m準決勝 決勝を狙った鵜澤飛羽のレース
【東京世界陸上】 ▶️男子200m 準決勝1組 日本のエース👊 🇯🇵鵜澤飛羽選手 6位 20秒23 決勝進出ならずも世界のトップ相手に健闘🔥 📺TBS系 生中継 ⚡️TVerでは放送同時 & 全49種目LIVE配信⚡ pic.twitter.com/0SJ49bYlxy
— TBS 陸上 (@athleteboo) September 18, 2025
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