JALは8月31日、9月の東京世界選手権に内定している女子やり投の北口榛花、男子110mハードルの村竹ラシッド、男子200mの鵜澤飛羽に向けた壮行会を行い、メディアにも公開した。
前回優勝で、パリ五輪でも金メダルを獲得している北口は、合宿先のトルコからオンラインで参加。6月に右肘を痛めたことで試合から遠ざかっていたが、ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでは60mを投げて徐々に復調している。
「2週間前の(DL)ローザンヌは怖くてまだ投げられない状態でした。チューリヒ(ファイナル)も最初は怖さもありましたが、60m以上投げられたことは自信になりました」と振り返る。
腕以外のコンディションは「パリ五輪前よりも仕上がっています」と話し、「これから下がることはないと思うので、上を見て頑張りたい」と意気込む。連覇が懸かるなか「金メダルの良さ、素晴らしさを知ってしまっている。自分の(今の)状況もあるので、しっかり臨まないと届かないというのは感じています」と気を引き締める。
村竹もDLファイナルで失速するようなレースとなったが「1台目までの歩数が合わずに浮いてしまった」と明かし、「世界選手権のために無事にゴール」するようなレースに。「ケガでもなく、疲労もありません」と問題なしを強調した。
今季20秒1台を連発している鵜澤だが、「確実に力はついている」と手応えをつかみつつ、「北口さんは金メダリストで優勝候補、ラシッドさんもメダル候補。肩身が狭い」と苦笑いし、「追いつきたい」と背中を追いかけていく構えだ。
世界選手権に向けて、「決勝進出が目標。4×100mリレーもあるので、金メダルを狙いたい。どこでも走れます」と気合を入れている。
JALから3人が出場となり、「個人競技で最終的にやるのは自分1人ですが、チームがいることで力になることがあります。心強いです。いつもみんなの結果を見て、刺激を受けています」と北口。この日は男子三段跳の山本凌雅、女子短距離の土井杏南、スキーの谷地宙もサプライズで登壇し、メッセージが書かれた日の丸も贈られた。また、フェンシングの加納虹輝、男子走高跳の戸邉直人も動画でエールを送った。
北口は「プレッシャーより、世界中の陸上選手が日本に集まってくれることを楽しみにしています。ブダペスト、パリともに満員のスタジアムで、すごい歓声の中で競技をできました。国立競技場が歓声に包まれることを楽しみにしています」と語った。
最後に、改めて3人は目標を語った。
「200mで決勝に残るのは難しいことだとわかっていますが、残りたいので頑張ります。リレーで金メダルを取ってチームジャパンとしてではありますが、2人に並びたい」(鵜澤)
「1年間、世界選手権でメダルを取る、12秒台を国立で出すために練習してきました。次にお会いするときはメダルをお見せしたい」(村竹)
「ディフェンディングチャンピオンとして臨めるのは限られた人だけ。日本での試合は減ってきているので、最高の舞台を楽しめるようにしたいです。やっぱり、一番が好きなので頑張ります」(北口)
壮行会には現地参加はもちろん、オンラインで日本各地だけにとどまらず世界中のグループ社員が参加。鳥取三津子代表取締役社長も出席し、「準備されてきたことを出して、瞬間、瞬間を楽しんでください」と背中を押した。
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