2025.06.23
◇インターハイ北信越地区大会(6月19~22日/福井・福井県営陸上競技場)4日目
広島インターハイを懸けた北信越大会の4日目が行われ、女子4×400mリレーは佐久長聖(長野)が優勝した。気温33度、平均風速5m以上の強風が吹く悪条件ながら、従来の大会記録を12年ぶりに0.57秒更新する3分43秒22をマークし、チームとしては3年ぶりの優勝を飾った。
4×100mリレーも46秒06の大会新で優勝した佐久長聖は、4継と同メンバーのオール2年生。1走の中村波南が抜群のスタートを決めてトップで宮澤希へバトンをつなぐ。ここで新潟明訓(新潟)に猛追を受けたが、3走・阪真琴がしっかりトップを死守。最後は鎌倉梨々華が200m付近からリードを広げ、2位の新潟明訓に2秒44差をつけた。
今大会の400mを55秒44で制しているエース・鎌倉は「チームの“思い”を込めて走りました。イメージ通り、200mからの切り替えがうまくいきました」と会心の笑顔を見せる。
100mハードル、400mハードル(13秒66/+0.2=大会新、60秒04)と合わせて見事4冠を達成した阪は「(4×400mリレーは)3分43秒台がチーム目標でしたので達成できて良かったです。(4冠は)全種目でベストを尽くせたことが自信になりました」と声を弾ませた。全国では「表彰台を目指します!」と全員が口をそろえる。
男子200mは昨年のインターハイ2位の佐藤克樹(東京学館新潟3新潟)と、同100m2位で、今大会も100mを制している清水空跳(星稜2石川)のライバル対決に。清水が100m(10秒39/-2.4)に続き、21秒52(-4.2)で制して2冠。0.24秒差で佐藤が2位だった。
清水は「スタートは完璧に決まりました。強い日差しを遮るためにつけていたサングラスがコーナーを抜けてからかなり揺れるほどの強い向かい風で最悪でしたが、レースはほぼ満点の出来でした」と胸を張る。
一方、佐藤は「負けて悔しいです。強風でしたので、タイムよりも順位を意識しましたが、得意の後半でうまく差し切れませんでした。清水くんが一枚上手でした」と表情は冴えなかった。
佐藤のチームメイトで、女子200mで昨年のインターハイ女王・秋澤理沙(3年)は2日前の4×100mリレーの準決勝(4走)で左ハムストリングスを痛め200mを欠場。強行出場も可能だったが、今後へ向けて大事をとったという。
佐藤は「インターハイの200mで秋澤さんとの男女優勝の夢は消えましたが、秋澤さんの分まで頑張りたいです」と高校最後である悲願の頂点へ、思いを馳せた。その女子200mは地元・福井の笹原愛理(北陸3)が24秒90(-1.7)で制している。
女子七種競技は大森玲花(佐久長聖3)が4692点のサードベストで3連覇を達成。「自分との戦いでしたが、種目ごとにメンタルの切り替えがうまくできました」と振り返った。
男子5000m競歩は井上俊弥(長野日大3長野)が21分16秒79、女子円盤投は北沢真輝(松本国際3長野)が41m43でともに2連覇を飾っている。
女子三段跳は川越春花(敦賀3福井)が12m07(+2.5)でV。女子800mは新潟県大会を制した堤海遥(新潟一)が2分11秒79の自己新でルーキー優勝だった。
学校対抗の男子総合は星稜が56点で制し、2020年の中止を挟んで13年ぶり2度目、女子は佐久長聖が112点で2年連続2度目の総合優勝を果たした。
全国インターハイは7月25日から29日までの5日間、広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/撮影 永田真樹
インターハイ北信越大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 清水空跳(星稜2石川) 10秒39(-2.4) 200m 清水空跳(星稜2石川) 21秒52(-4.2) 400m 橋本頼弥(鵬学園3石川) 46秒79=大会新 800m 和田信之介ヤシン(佐渡3新潟) 1分52秒68 1500m 家光応輔(美方3福井) 3分50秒00 5000m 丸山展(中越3新潟) 14分37秒75 110mH 相場遥心(佐久長聖3長野) 14秒20(-0.8) 400mH 岡田佳樹(北陸学院3石川) 52秒88 3000m障害 星野愁(中越3新潟) 9分10秒82 5000m競歩 井上俊弥(長野日大3長野) 21分16分79 4×100mR 東京学館新潟(新潟) 40秒03=北信越高校新、大会新 4×400mR 諏訪清陵(長野) 3分13秒49 走高跳 西村凛一(東京学館新潟2新潟) 2m00 棒高跳 百生暁人(富山商2富山) 4m70 走幅跳 元山尚紀(鯖江2福井) 7m44(+2.9) 三段跳 早瀬圭(金沢二水3石川) 15m02(+3.6) 砲丸投 齋藤月輝(東京学館新潟3新潟) 14m90 円盤投 齊藤朱璃(上越総合技術2新潟) 39m96 ハンマー投 中川冬夢(新津工3新潟)55m85 やり投 横川徹成(星稜3石川) 62m31 八種競技 西尾誓(佐久長聖3長野) 5426点 ◇学校対抗総合 星稜(石川) 56点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 中村波南(佐久長聖2長野) 12秒03(-1.6) 200m 笹原愛理(北陸3福井) 24秒90(-1.7) 400m 鎌倉梨々華(佐久長聖2長野) 55秒44 800m 堤海遥(新潟一1新潟) 2分11秒79 1500m 川上南海(長野東2長野) 4分25秒04 100mH 阪真琴(佐久長聖2長野) 13秒66(+0.2)=大会新 400mH 阪真琴(佐久長聖2長野) 60秒04 5000m競歩 北川結菜(星稜3石川) 25分50秒96 4×100mR 佐久長聖(長野) 46秒06=北信越高校新、大会新 4×400mR 佐久長聖(長野) 3分43秒22=大会新 走高跳 星野紗菜(佐久長聖3長野) 1m67 棒高跳 篭田心優(松本国際2長野) 3m60 走幅跳 藤本茉優(星稜1石川) 5m91(+2.9) 三段跳 川越春花(敦賀3福井) 12m07(+2.5) 砲丸投 川浦もえ(開志国際3新潟) 13m43 円盤投 北沢真輝(松本国際3長野) 41m43 ハンマー投 山本莉里(敦賀2福井) 48m43 やり投 金谷美由姫(北陸3福井) 46m66 七種競技 大森玲花(佐久長聖3) 4692点 ◇学校対抗総合 佐久長聖(長野) 112点RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.02.10
廣中璃梨佳がアジアクロカンをケガのため辞退 アジア室内に続いて
-
2026.02.10
-
2026.02.09
-
2026.02.04
-
2026.02.08
-
2026.02.07
2026.01.31
青学大・黒田朝日は「コンディション不良に近い」MGC獲得が「第一目標」/別大毎日マラソン
-
2026.02.01
-
2026.01.18
-
2026.01.12
Latest articles 最新の記事
2026.02.10
平和真が現役引退「多くの方に支えていただいた」世界ジュニア代表、IH日本人トップ、早大でも活躍
男子長距離の平和真(花王)が自身のSNSを更新し、今季限りでの現役引退を発表した。 愛知県出身の31歳。高校から本格的に陸上を始め、名門・豊川工高のエースとして活躍し、3年時には5000mで13分55秒64を出し、世界ジ […]
2026.02.10
廣中璃梨佳がアジアクロカンをケガのため辞退 アジア室内に続いて
日本陸連は2月10日、アジアクロスカントリー選手権の女子10km日本代表だった廣中璃梨佳(日本郵政グループ)の辞退を発表した。 「左大腿部骨膜炎によりコンディションが整わないため」が理由。これによる代表選手の追加や入れ替 […]
2026.02.10
日本学生ハーフ女子に名城大・村岡美玖、大東大・蔦野萌々香らエントリー
日本学生陸上競技連合は2月10日、第29回日本学生女子ハーフマラソンのエントリー選手を発表した。 5000mで15分44秒32を持つ村岡美玖(名城大3)や、大学女子駅伝で2位が続く大東大の蔦野萌々香(大東大3)、昨年の九 […]
2026.02.10
今季に燃える「阿見アスリートクラブ SHARKS」トリオ 楠と飯島はアジア大会出場、アブラハムはアフリカ選手権優勝が目標
日本唯一の中距離プロアスリートチーム「阿見アスリートクラブ SHARKS」の楠康成、飯島陸斗、グエム・アブラハの3選手が2月9日、都内で行われたイベントで今年の目標などを話した。 2026年は秋に名古屋で開催されるアジア […]
Latest Issue
最新号
2026年2月号 (1月14日発売)
EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝