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2025.06.23

200m松本真奈が高校歴代8位の23秒69!!「スムーズに走れた」100m、4継と3冠 100mH竹堂が自己新V/IH中国
200m松本真奈が高校歴代8位の23秒69!!「スムーズに走れた」100m、4継と3冠 100mH竹堂が自己新V/IH中国

中国地区大会女子200mを大会新で制した松本

◇インターハイ中国地区大会(6月20日~22日/広島・ホットスタッフフィールド広島)3日目

広島インターハイ出場を懸けた中国地区大会の3日目が行われ、女子200mは松本真奈(広島皆実3広島)が大会新記録と自己記録を更新する、23秒69(+0.6)で優勝を手にした。このタイムは高校歴代8位。松本は100m(11秒48/+3.4)と4×100mリレーと合わせて3冠を獲得した。

元々は100mにこだわりを持つ松本。だが「最近は200mも好きになりました。自分の走り方が分かってきたので」。以前は前半を抑えて走っていたが、広島県大会より「前半からスピードを上げたらスムーズに走れるようになった」のを実感したという。

決勝では前田さくら(鳥取敬愛3鳥取)に前半は先行されたが、コーナーを抜けてからの加速で勝負を決めた。「中学からのライバル」という前田からの影響も良い方向に作用しているようだ。

その前田は、前日の100mで自信を持っていたスタートがうまくいかず、悔しい結果に終わっていた(11秒57の2位)。200mでは自己ベストの24秒04をマークしたものの2位に終わってしまった。

それでも前日のスタートの失敗を修正させ、悪印象を引きずることはしない結果で、「2番になって、練習をまた頑張ろう、と改めてより気合が入りました」。

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全国では松本も前田もスプリント種目での優勝を目指す。松本は「中国大会では戦うことができましたが、まだ通過点です。油断せずインターハイまで行きたい」と、さらに向上させていくつもりでいる。

前田は「周りを気にせず、自分の走りをすれば記録や結果はついてくる。自分に集中していきたい」と話した。

中国地区大会では明暗が分かれたが、それぞれのスタイルで残る1ヵ月、さらに向上して再びこの舞台に戻って頂点を目指す。

松本に続けとばかりに、広島皆実の選手が躍動。男子110mハードルでは、準決勝で自己ベストの14秒43(+1.8)を出した石川蒼大(2年)が決勝で14秒35(+2.1)と追い風参考ながら好記録で制した。女子七種競技では、上田優希(3年)が4649点と自己記録を更新して頂点に立っている。

そのほか、女子100mハードルでは、今大会で自己記録を13秒台を出した竹堂ゆうみ(神辺旭3広島)が13秒78(+0.4)で優勝。女子800mでは、佐々木葉音(平田3島根)が残り300mで留学生を抜き去り、自己ベストの2分07秒30で2連覇を果たした。

学校対抗総合の男子は、フィールド種目で得点を重ねた玉野光南(岡山)が69点でトップに輝いた。女子はトラック種目で大きく伸ばした広島皆実が76点を獲得して制している。

全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文・写真/松山林太郎

◇インターハイ中国地区大会(6月20日~22日/広島・ホットスタッフフィールド広島)3日目 広島インターハイ出場を懸けた中国地区大会の3日目が行われ、女子200mは松本真奈(広島皆実3広島)が大会新記録と自己記録を更新する、23秒69(+0.6)で優勝を手にした。このタイムは高校歴代8位。松本は100m(11秒48/+3.4)と4×100mリレーと合わせて3冠を獲得した。 元々は100mにこだわりを持つ松本。だが「最近は200mも好きになりました。自分の走り方が分かってきたので」。以前は前半を抑えて走っていたが、広島県大会より「前半からスピードを上げたらスムーズに走れるようになった」のを実感したという。 決勝では前田さくら(鳥取敬愛3鳥取)に前半は先行されたが、コーナーを抜けてからの加速で勝負を決めた。「中学からのライバル」という前田からの影響も良い方向に作用しているようだ。 その前田は、前日の100mで自信を持っていたスタートがうまくいかず、悔しい結果に終わっていた(11秒57の2位)。200mでは自己ベストの24秒04をマークしたものの2位に終わってしまった。 それでも前日のスタートの失敗を修正させ、悪印象を引きずることはしない結果で、「2番になって、練習をまた頑張ろう、と改めてより気合が入りました」。 全国では松本も前田もスプリント種目での優勝を目指す。松本は「中国大会では戦うことができましたが、まだ通過点です。油断せずインターハイまで行きたい」と、さらに向上させていくつもりでいる。 前田は「周りを気にせず、自分の走りをすれば記録や結果はついてくる。自分に集中していきたい」と話した。 中国地区大会では明暗が分かれたが、それぞれのスタイルで残る1ヵ月、さらに向上して再びこの舞台に戻って頂点を目指す。 松本に続けとばかりに、広島皆実の選手が躍動。男子110mハードルでは、準決勝で自己ベストの14秒43(+1.8)を出した石川蒼大(2年)が決勝で14秒35(+2.1)と追い風参考ながら好記録で制した。女子七種競技では、上田優希(3年)が4649点と自己記録を更新して頂点に立っている。 そのほか、女子100mハードルでは、今大会で自己記録を13秒台を出した竹堂ゆうみ(神辺旭3広島)が13秒78(+0.4)で優勝。女子800mでは、佐々木葉音(平田3島根)が残り300mで留学生を抜き去り、自己ベストの2分07秒30で2連覇を果たした。 学校対抗総合の男子は、フィールド種目で得点を重ねた玉野光南(岡山)が69点でトップに輝いた。女子はトラック種目で大きく伸ばした広島皆実が76点を獲得して制している。 全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文・写真/松山林太郎

インターハイ中国大会優勝者一覧をチェック!

●男子 100m 渡邊隆喜(広島国際学院3広島) 10秒39(+1.3)=大会新 200m 岩崎倭士(崇徳3広島) 21秒43(+1.7) 400m 前﨑陽仁(広島皆実3広島)  48秒02 800m 西祐杜(呉三津田3広島) 1分57秒34 1500m 桒田旬斗(倉敷3岡山)   3分54秒12 5000m 土間董哉(世羅3広島)   14分05秒06 110mH 石川蒼大(広島皆実2広島) 14秒35(+2.1) 400mH 小早川智之(県広島3広島) 51秒49 3000m障害 小丸統玄(世羅3広島) 9分09秒23 5000m競歩 荒木陽向(倉敷南3岡山) 22分03秒37 4×100mR 広島皆実(広島)      41秒14 4×400mR 広島皆実(広島) 3分13秒94 走高跳 安部巧隼(大社3島根) 1m94 棒高跳 土江駿多(大社3島根) 4m80 走幅跳 德光晃(益田東3島根) 7m19(+2.1) 三段跳 井上敏志(玉野光南3岡山) 14m90(+2.3) 砲丸投 赤澤瑠依(玉野光南3岡山) 17m03=大会新 円盤投 川田春斗(倉敷商3岡山) 41m54 ハンマー投 高見晃史郎(松江工3島根) 64m58=大会新 やり投 藤田翔(府中3広島)     63m10 八種競技 宮地佑一(岡山操山3岡山) 5202点 ◇学校対抗総合 玉野光南(岡山) 69点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 松本真奈(広島皆実3広島) 11秒48(+3.4) 200m 松本真奈(広島皆実3広島) 23秒69(+0.6)=大会新 400m 江角和華(開星3島根)   55秒07 800m 佐々木葉音(平田3島根) 2分07秒30 1500m ジャネット・ジェプコエチ(倉敷3岡山) 4分12秒27 100mH 竹堂遊民(神辺旭3広島) 13秒78(+0.4) 400mH 田中茉穂(倉敷中央2岡山)  60秒57 5000m競歩 石田紗也(玉野光南3岡山) 24分12秒06 4×100mR 広島皆実      45秒89=大会新 4×400mR 開星(島根) 3分47秒07 走高跳 秋岡里緒(倉敷商3岡山) 1m72 棒高跳 能海花菜(倉敷商3岡山) 3m30 走幅跳 信岡彩瑚(広島工大3広島)5m70(+2.2) 三段跳 福間璃子(大田3島根) 12m16(+1.3) 砲丸投 大東心春(玉野光南3岡山) 12m40 円盤投 太田柚希(大社3島根)  37m08 ハンマー投 東心春(玉野光南3岡山) 49m77 やり投 生田帆南(宇部鴻城3山口) 42m72 七種競技 上田優希(広島皆実3広島) 4649点 ◇学校対抗総合 広島皆実(広島) 76点

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