2025.06.22
広島・世羅高を全国高校駅伝で男女を合わせて6度の日本一に導き、現在は実業団のダイソー女子駅伝部を率いている岩本真弥監督の『還暦を祝う会』が6月22日、広島市内のホテルで行われた。
世羅高時代の教え子やダイソーの選手、スタッフらを中心とした約140人が集い、高校駅伝史に輝く名将の長年の苦労を労うとともに、人生の節目を祝った。
1965年7月17日生まれの岩本監督。広島出身で、自身も世羅高に通い、全国高校駅伝に3年連続で出場し、3年時では4区で区間賞を獲得した。福岡大を経て地元の中学教員となり、2005年から世羅高、2019年からはダイソーを指導している。
選手たちの自主性を尊重する指導スタイルで、卒業後も競技力を伸ばしている選手が多いのが“岩本門下”の特徴。還暦を祝う会の代表幹事を務めた清谷匠さん(平成18年度世羅高卒)は、法大を経て、中国電力で34歳まで現役生活を送ったが、「“脱管理”のチーム作りをされた岩本先生には、自ら考えて行動する力を育んでいただき、それが社会人になっても生きた」と感謝していた。
内輪でのお祝いと聞かされて会場にやって来た岩本監督は、多くの出席者に祝福される“サプライズ”に「同窓会的なかたちでお祝いしてもらえてとてもうれしい」とお礼を述べた。
そして、「まだ人生の折り返し。ダイソーで引き続きがんばっていき、陸上人口の減少を食い止めるために、小さい子どもたちに陸上の魅力を伝える活動もしていきたい」と話すと、会場から大きな拍手が起こった。
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