HOME 高校

2025.06.22

女子4×100mRは中京大中京が45秒83で制す! 2位・宇治山田商も好タイム連発 男子走高跳・海野颯人が2m07の自己新/IH東海
女子4×100mRは中京大中京が45秒83で制す! 2位・宇治山田商も好タイム連発 男子走高跳・海野颯人が2m07の自己新/IH東海

25年IH東海大会女子4×100mRを制した中京大中京。アンカー・坂本茜は100mとの2冠に輝く

◇インターハイ東海地区大会(6月20日~22日/三重・三重交通G スポーツの杜 伊勢)2日目

広島インターハイ出場を懸けた東海地区大会の2日目が行われ、女子4×100mリレーでは、昨年の全国優勝校・中京大中京(愛知)が45秒83で優勝を果たした。

中京大中京は、昨年の全国Vメンバーが3人残っており、今年も全国大会の優勝候補と目されている。この日は、100mと4×100mリレーの予選、準決勝、決勝が行われるタイトなスケジュール。100mに出場するエースの坂本茜(3年)と三輪琉姫(3年)は、リレーの予選と準決勝には出走を回避したが、それでもチームは順当に決勝に進出した。

広告の下にコンテンツが続きます

一方、予選から好タイムを連発していたのが、過去に全国優勝を2度経験している宇治山田商(三重)だった。エースの北尾心映(3年)を2走、昨年のU16大会100m優勝者・林捺愛(1年)をアンカーに配置し、予選で46秒13、準決勝では県高校新記録となる45秒84をマークして勝ち上がっていた。

15時30分に行われた100m決勝では、坂本が11秒87(-0.5)で優勝。11秒89の林が2位に続き、3位に三輪、4位に北尾と両校の選手が上位を分け合った。そして、17時スタートの4×100mリレー決勝を迎えた。

中京大中京は1走に起用した1年生の八代理衣が好スタートを切り、宇治山田商とほぼ同時にリレー。2走の三輪がバトンを受けてからは、宇治山田商との差を少しずつ引き離し、わずかに早く3走・布施一葉(2年)へつないだ。布施もリードを保ちながら安定した走りを見せ、勝負はアンカーの坂本に託された。

広告の下にコンテンツが続きます

「3人が1番で持ってきてくれると信じていました」と話した坂本は、仲間の思いが込められたバトンを手に疾走。100mの疲労もあるなか、力強くフィニッシュラインを駆け抜けた。宇治山田商も林が猛追したが、45秒88でわずかに届かなかった。

100mと4×100mリレーの2冠を達成した坂本は、「最後に焦ってしまってタイムを落としてしまったのが、みんなに申し訳ないです」と悔しさをにじませつつも、「1ヵ月ぶりにこのメンバーでバトンをつなぎ、課題がある中でも45秒8台が出せたのは評価できると思います」と手応えも語った。

チームにはさらにタイムを縮められる余地が残されており、広島インターハイでは連覇と記録更新を目指す。「全国では先輩たちが作った東海高校記録(45秒29/2021年)を更新することが一番。その先にある44秒台も目標です」(坂本)は意気込む。

このほかの種目では男子走高跳で海野颯人(浜松開誠館3静岡)が自己記録(2m03)を越える2m04を1発でクリアしたあと、2m07も3回目に跳んで優勝。棒高跳の上野颯勢(近大高専3三重)も4m90の自己新ジャンプで制した。男子円盤投で今季高校リストトップの東琉空(稲生3三重)は48m68で貫禄勝ちを収めている。

女子円盤投の小川莉緒(稲生2三重)は40m27とただ1人40m台に乗せて、砲丸投との2冠を達成。800mの児玉彩花(光ヶ丘女3愛知)も、序盤からの逃げ切り決めて2分10秒45で1500mに続く優勝となった。

男子4×100mリレーは名古屋大谷(愛知)が大会記録にあと0.02秒と迫る40秒26を出し、チーム30年ぶりの東海大会制覇。男子400mハードルは大辻樂(明和3愛知)が51秒37で、2位に0.81秒差をつけて1位に輝いている。混戦となった男子100mでは間木悠喜(浜松工3静岡)が10秒76(-1.5)で制した。

全国インターハイは7月25日から29日までの5日間、広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

◇インターハイ東海地区大会(6月20日~22日/三重・三重交通G スポーツの杜 伊勢)2日目 広島インターハイ出場を懸けた東海地区大会の2日目が行われ、女子4×100mリレーでは、昨年の全国優勝校・中京大中京(愛知)が45秒83で優勝を果たした。 中京大中京は、昨年の全国Vメンバーが3人残っており、今年も全国大会の優勝候補と目されている。この日は、100mと4×100mリレーの予選、準決勝、決勝が行われるタイトなスケジュール。100mに出場するエースの坂本茜(3年)と三輪琉姫(3年)は、リレーの予選と準決勝には出走を回避したが、それでもチームは順当に決勝に進出した。 一方、予選から好タイムを連発していたのが、過去に全国優勝を2度経験している宇治山田商(三重)だった。エースの北尾心映(3年)を2走、昨年のU16大会100m優勝者・林捺愛(1年)をアンカーに配置し、予選で46秒13、準決勝では県高校新記録となる45秒84をマークして勝ち上がっていた。 15時30分に行われた100m決勝では、坂本が11秒87(-0.5)で優勝。11秒89の林が2位に続き、3位に三輪、4位に北尾と両校の選手が上位を分け合った。そして、17時スタートの4×100mリレー決勝を迎えた。 中京大中京は1走に起用した1年生の八代理衣が好スタートを切り、宇治山田商とほぼ同時にリレー。2走の三輪がバトンを受けてからは、宇治山田商との差を少しずつ引き離し、わずかに早く3走・布施一葉(2年)へつないだ。布施もリードを保ちながら安定した走りを見せ、勝負はアンカーの坂本に託された。 「3人が1番で持ってきてくれると信じていました」と話した坂本は、仲間の思いが込められたバトンを手に疾走。100mの疲労もあるなか、力強くフィニッシュラインを駆け抜けた。宇治山田商も林が猛追したが、45秒88でわずかに届かなかった。 100mと4×100mリレーの2冠を達成した坂本は、「最後に焦ってしまってタイムを落としてしまったのが、みんなに申し訳ないです」と悔しさをにじませつつも、「1ヵ月ぶりにこのメンバーでバトンをつなぎ、課題がある中でも45秒8台が出せたのは評価できると思います」と手応えも語った。 チームにはさらにタイムを縮められる余地が残されており、広島インターハイでは連覇と記録更新を目指す。「全国では先輩たちが作った東海高校記録(45秒29/2021年)を更新することが一番。その先にある44秒台も目標です」(坂本)は意気込む。 このほかの種目では男子走高跳で海野颯人(浜松開誠館3静岡)が自己記録(2m03)を越える2m04を1発でクリアしたあと、2m07も3回目に跳んで優勝。棒高跳の上野颯勢(近大高専3三重)も4m90の自己新ジャンプで制した。男子円盤投で今季高校リストトップの東琉空(稲生3三重)は48m68で貫禄勝ちを収めている。 女子円盤投の小川莉緒(稲生2三重)は40m27とただ1人40m台に乗せて、砲丸投との2冠を達成。800mの児玉彩花(光ヶ丘女3愛知)も、序盤からの逃げ切り決めて2分10秒45で1500mに続く優勝となった。 男子4×100mリレーは名古屋大谷(愛知)が大会記録にあと0.02秒と迫る40秒26を出し、チーム30年ぶりの東海大会制覇。男子400mハードルは大辻樂(明和3愛知)が51秒37で、2位に0.81秒差をつけて1位に輝いている。混戦となった男子100mでは間木悠喜(浜松工3静岡)が10秒76(-1.5)で制した。 全国インターハイは7月25日から29日までの5日間、広島・ホットスタッフフィールド陸上競技場(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

インターハイ東海大会優勝者一覧をチェック!

●男子 100m  間木悠喜(浜松工3静岡) 10秒76(-1.5) 400m  小島譲(中京大中京3愛知) 47秒04 800m  森亮太(美濃加茂3岐阜)  1分52秒52 1500m 小林環(静岡東3)     3分49秒11 110mH 権田颯志(安城学園2愛知) 14秒39(-1.1) 400mH 大辻樂(明和3愛知)    51秒37 3000m障害 鈴木勇飛(静岡3静岡)  9分10秒40 4×100mR 名古屋大谷(愛知)    40秒26 走高跳 海野颯人(浜松開誠館3静岡) 2m07 棒高跳 上野颯勢(近大高専3三重) 4m90  走幅跳 齋藤悠羽(豊橋南3愛知)  7m07(+0.7) 円盤投 東琉空(稲生3三重)    48m68 ハンマー投 大川巧(久居3三重)  66m07=大会新 [adinserter block="4"] ●女子 100m  坂本茜(中京大中京3愛知) 11秒87(-0.5) 400m  今峰紗希(済美3岐阜)   54秒71 800m 児玉彩花(光ヶ丘女3愛知)  2分10秒45 1500m 児玉彩花(光ヶ丘女3愛知) 4分28秒00 100mH 三好澄果(豊川3愛知)   13秒63(-0.5) 400mH 植田彩貴(浜松西3静岡)  61秒12 4×100mR 中京大中京(愛知)   45分83 棒高跳 塚原美聡(磐田南3静岡) 3m60 走幅跳 瀬戸山萌花(津西2三重) 5m86(+0.5) 砲丸投 小川莉緒(稲生2三重)  13m42 円盤投 小川莉緒(稲生2三重)  40m27 七種競技 夏目純佳(安城学園2愛知) 4586点

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.28

【女子円盤投】藤原茉央(白子中3) 39m28=中学歴代9位

9月28日、三重県鈴鹿市のAGF鈴鹿陸上競技場で行われた鈴鹿市選手権において、中学女子円盤投の藤原茉央(白子3三重)が中学歴代9位となる39m28をマークした。 試合では2投目に36m51をスロー。3投目は記録を伸ばせな […]

NEWS 【女子棒高跳】村田蒼空(筑波大)  4m21=学生歴代5位 3年ぶり自己新

2025.09.28

【女子棒高跳】村田蒼空(筑波大) 4m21=学生歴代5位 3年ぶり自己新

9月28日、筑波大陸上競技場で第6回筑波大記録突破競技会が行われ、女子棒高跳で村田蒼空(筑波大)が学生歴代5位となる4m21をマークした。 小学生時代から棒高跳に取り組む村田は、群馬・前橋女高時代の21年にインターハイで […]

NEWS 100m水野琉之介が大会タイ&自己新の10秒19 女子円盤投・世古櫻紗が今季学生最高の49m36/関東学生新人

2025.09.28

100m水野琉之介が大会タイ&自己新の10秒19 女子円盤投・世古櫻紗が今季学生最高の49m36/関東学生新人

9月26日から28日の3日間、神奈川県の相模原ギオンスタジアムで第36回関東学生新人選手権が行われ、男子100mでは水野琉之介(早大)が10秒19(+1.6)の大会タイ記録で優勝を飾った。 水野は青森・浦町中学時代の20 […]

NEWS パリ五輪代表・樺沢和佳奈がケガから復帰「直視できなかった」世界の舞台へ再び/全日本実業団

2025.09.28

パリ五輪代表・樺沢和佳奈がケガから復帰「直視できなかった」世界の舞台へ再び/全日本実業団

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目 全日本実業団対抗の3日目に行われた女子5000mはカマウ・タビタ・ジェリ(三井住友海上)が15分06秒67をマークして優勝 […]

NEWS 200m佐藤風雅がセカンドベストで連覇 400m中島に「絶対に追いついてみせます」/全日本実業団

2025.09.28

200m佐藤風雅がセカンドベストで連覇 400m中島に「絶対に追いついてみせます」/全日本実業団

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場) 3日目 全日本実業団対抗の3日目に行われた男子200mは、佐藤風雅(ミズノ)が20秒68(-0.5)をマークして連覇を達成した。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top