◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)4日目
学生日本一を決める日本インカレの最終日4日目が行われ、男子学校対抗は順大が78点で5連覇、33回目の優勝を飾った。
2日目終了時で9位。だが、3日目から反撃を開始する。その口火を切ったのが、主将の阿部竜希だった。110mハードルで学生歴代3位の自己記録を0.02秒更新する13秒25(+0.8)で自身2連覇、順大勢として6連覇を達成する。
5月の関東インカレでは、東京世界選手権を目指すスケジュールから個人も、リレーも出場を見送った。苦渋の決断だったが、最終種目の4×400mリレーまでもつれた総合争いで東海大に惜敗。その責任を背負い、レース当日は「朝から緊張で、ごはんがのどを通らないほど」だったという。名門の主将としての役割を全うし、逆転への道筋をつけた。
その後、夜21時過ぎまで熱闘が続いた十種競技を松下怜が自己新の7508点で制し、上昇ムードで最終日を迎えた。
ここから粘り強く得点を重ねていく。800mで塩原匠が4位、打田快生が6位。そして、走高跳を原口颯太が2m18で制し、ついに東海大、早大の背中を捕らえた。
5連覇を決めたのが3000m障害トリオ。「3人で入賞してチームに貢献しよう」とスタートラインに立ち、2年生の永原颯磨が8分35秒25で優勝、辻昂介が5位、山﨑颯が6位を占めて大量15点を獲得した。残る4×400mリレー決勝に東海大、早大とも残れていないことから、ここで総合優勝が確定。最後の4×400mリレーを4位で締めくくった。
関東インカレの敗戦から、「一人ひとりが日本インカレでタイトルを取る部分に集中しました」と阿部。改めて、「順大の強さを見せることができました」と胸を張った。
そして、「ここで終わりじゃない」と続ける。
「今回の得点源も、サポートも下級生の活躍があったからこそ。次の世代もこの連覇に続いてほしい」
94回の歴史で33回目の栄冠。実に3分の1位以上を占め、38回大会での初優勝からは6割近い勝率を誇っている。
駅伝でもたびたび見せてきた印象的な逆転劇からつけられた“逆転の順大”。晴れの国・岡山でも、その真骨頂を見せつけた。
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