2025.06.04
明日から4日間、天皇賜盃第94回日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)が行われる。舞台は岡山・JFE晴れの国スタジアム。近年は長く秋開催されてきたが、今年は東京世界選手権が9月に開催されることもあり、6月5日から8日の4日間開催となった。
母校の誇りを胸に争う学校対抗を含め、学生日本一を決める戦い。女子の注目選手を見ていく。
前回大会で200m、400m2冠に輝いたフロレス・アリエ(日体大)が、1年を経てさらなる成長を遂げた。。5月3日の静岡国際では千葉麻美が2008年に出した日本記録(51秒75)を17年ぶりに上回る51秒71と快走。日本国籍取得申請中のため、日本新記録にはならなかったが、その実力は誰もが認めるところだ。両リレーでもエースとしての役割を担い、5連覇を狙うチームのキーマンとして挑むことになる。
短距離種目はフロレス以外にも好選手がそろい、100mは1週間前のアジア選手権4位の山形愛羽(福岡大)、昨年のインターハイ100m、200m2冠のルーキー・小針陽葉(駿河台大)、山形とともにワールドユニバーシティゲームズ代表推薦を得た奥野由萌(甲南大)、関西インカレ100mVの永石小雪(立命大)らが激突する。
上記選手の多くは200mにもエントリー。400mも含め、フロレスを追う存在として、200mは100mハードルを兼ねる髙橋亜珠(筑波大)、400mは児島柚月(立命大)らの名が挙がる。
800mはユニバ代表推薦の西田有里(立命大)、1500mは日本学生個人選手権Vの太田垣楓華(園田学園女大)、関東インカレ優勝の田島愛理(順大)が中心となりそう。
5000m、10000mはサラ・ワンジル(大東大)が2冠に挑戦。5000mは連覇、10000mは2年ぶり優勝を目指す。ライバル候補は、5000mは太田咲雪(立命大)。10000mは土屋舞琴と太田の立命大勢、チームメイトの野田真理耶、前田彩花(関大)、細見芽生(名城大)、髙橋葵(城西大)といった10000m、ハーフマラソンのユニバ代表推薦組がずらりと並ぶ。
100mハードルは新旧学生記録保持者が激突。前回優勝の本田怜(順大)、その本田の学生記録(13秒04)を織田記念で13秒04に短縮した島野真生(日女体大)に、学生初の12秒台突入への期待が高まる。島野は6月1日の布勢スプリントで追い風3.0mの参考記録ながら12秒93をマークした。
400mハードルはアジア選手権代表の瀧野未来(立命大)が、先輩の山本亜美(現・富士通)に続く立命大勢5連覇に挑む。3000m障害はユニバ代表推薦の山下彩菜が軸となりそう。
跳躍では木村美海(四国大)、乙津美月(日女体大)のユニバ代表推薦勢に、ハイレベルのルーキーが挑む構図。棒高跳は日体大勢3連覇を懸けて前回Vの小林美月がどんなジャンプを見せるか。
投てきは、やり投がハイレベルとなりそう。関東インカレで60mオーバー(60m57)を果たした倉田紗優加(慶大)、ユニバ代表推薦の村上碧海(日体大)の対決は注目だ。女子ハンマー投はアジア選手権5位の村上来花(九州共立大)、タイ代表として6位に入ったコンポン・ミンガモン(流通経大)が韓国・クミの再戦。砲丸投は奥山琴未(岡山商科大)が中2の全中以来となる〝地元V〟なるか。
七種競技は関東インカレを制したルーキー・仮屋愛優(日体大)が軸となりそうだ。
4×100mリレーは2連覇中の甲南大が、関西インカレ予選で44秒51の学生タイ記録を樹立するなど充実。福岡大、青学大が追う構図となりそう。4×400mリレーは連覇を狙う立命大、関東インカレリレー2冠の青学大、フロレスを擁する日体大がハイレベルの争いを展開しそうだ。
学校対抗はトラックからフィールドまで好選手をそろえる女王・日体大に、トラックで大量得点を狙う立命大が挑む。
“学生最強”を決める熱戦は6月5日に幕を開ける。
【動画】日本インカレのライブ配信!学生日本一を決める戦いをチェック
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