2025.04.29

4月26日に米国・オクラホマで行われたオクラホマ・スロー・チャレンジで、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が5年ぶり日本新記録となる64m48をマークした。
1投目に62m59と、4月17日の同大会で出したばかりの日本歴代2位タイの自己記録(62m52)を7㎝更新すると、続く2投目に63m85の快投。堤雄司(ALSOK群馬)が20年3月に出した日本記録62m59を大幅に塗り替えるとともに、9月に開かれる東京世界選手権の開催国枠派遣設定記録(62m60)も突破した。
この日の湯上の勢いはまだ止まらない。4投目にも従来の日本記録を上回る63m38をマークすると、最終投てきにこの日2度目の日本新となる大アーチ。自己新4発、従来の日本記録を3度上回る圧巻のシリーズだった。
湯上は1993年4月14日生まれの32歳。滋賀県出身。中京大時代に円盤投で頭角を現し、18年の日本選手権では3度も日本記録を樹立する圧巻のシリーズで、62m16で優勝している。同年はアジア大会では6位に入賞した。生まれつき両耳の聴力がほとんどなく、デフアスリートとしても戦っている。
シーズンイン早々から好調ぶりを示し、今回の5年ぶり日本記録奪還へとつなげた湯上。5月末に韓国・クミで開かれるアジア選手権の代表も代表入り。初の世界選手権出場や11月のデフリンピックに向けて、大いに弾みをつけた。
男子円盤投日本歴代10傑をチェック!
64.48 湯上剛輝(トヨタ自動車) 2025. 4.28←NEW
62.59 堤雄司(ALSOK群馬) 2020. 3.27
62.52 幸長慎一(四国大AC) 2023. 4. 8
60.22 川崎清貴(大昭和製紙) 1979. 4.22
60.10 畑山茂雄(ゼンリン) 2007. 6. 3
59.95 北原博企(新潟医療福祉大4) 2024. 6.16
58.53 米沢茂友樹(オリコ) 2017. 6.25
58.36 知念豪(ゼンリン) 2016. 6.26
58.08 山崎祐司(竜ヶ崎一高教) 1986. 4.12
57.18 小林志郎(新潟日報社) 2009. 6.25
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)