HOME 国内、世界陸上、日本代表
2度目のマラソンが東京世界陸上!新星・近藤亮太「暑さに勝機を見出して1つでも上の順位を」
2度目のマラソンが東京世界陸上!新星・近藤亮太「暑さに勝機を見出して1つでも上の順位を」

東京世界陸上マラソン代表の近藤亮太

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ・シリーズⅣアワードが3月27日に都内で開かれ、表彰式後の第2部で東京世界陸上代表内定者の記者会見が行われた。

男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太(三菱重工)、女子は安藤友香(しまむら)と小林香菜(大塚製薬)が登壇(佐藤早也伽/積水化学は欠席)。それぞれ、大会に向けての思いを語った。

吉田と同じく初の日本代表入りを果たした近藤は、2月の大阪でマラソン初挑戦ながら堂々の優勝争いを演じ、初マラソン日本最高・日本歴代5位の2時間5分39秒で2位。レースぶり、結果が評価されて一躍日本代表に名を連ねた25歳は、「チームメイト、そして多くの方々の声援を背に、これからまた頑張っていきたい」と口元を引き締める。

長崎県出身で、島原高時代には国体などに出場し、5000mで14分24秒24がベスト。順大では22年の箱根駅伝で10区を務め、総合2位に貢献した。

22年に三菱重工に入社すると、18年アジア大会金の井上大仁、23年オレゴン世界選手権日本人トップ(13位)の山下一貴らが切磋琢磨する「マラソン部」で力をつけた。チームとしても、井上、山下に次ぐ3人目の世界選手権マラソン代表で、その経験は近藤にとっても大きな武器となる。特に猛暑のジャカルタで行われたアジア大会を制した井上らの暑熱対策のノウハウを学び、備えていく。

加えて、強みは「コンディションに比較的左右されないところ」と近藤。大阪は終盤に強い向かい風や雪が吹き付ける中だったが、それをものともしない力強い走りを見せた。「暑いレースであったり、土砂降りの中でレースだったり、そういうところで勝ってきた実績がある。東京も暑さが予想されますが、そこに勝機を見出して1つでも上の順位を狙いたい」と本番をイメージする。

広告の下にコンテンツが続きます

学生時代も含めて、「本当に小さな積み重ねをここまで継続してこられたことが、実を結んだと思います」と近藤。「最大の目標はロサンゼルス・オリンピックで活躍すること」ときっぱり語り、そのために東京世界選手権は「世界を相手にどこまで戦えるのかをしっかり確認して、井上選手、山下選手の結果を超えられるような走りをしたい。まずは伸び伸びと自分の力を出し切ることで、上位入賞を目指してがんばります」と言葉に力を込めた。

東京世界選手権は9月13日~21日、東京・国立競技場で開催される。マラソンンは大会2日目の9月14日に女子、3日目の9月15日に男子が、それぞれ午前8時スタートで行われる。

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ・シリーズⅣアワードが3月27日に都内で開かれ、表彰式後の第2部で東京世界陸上代表内定者の記者会見が行われた。 男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太(三菱重工)、女子は安藤友香(しまむら)と小林香菜(大塚製薬)が登壇(佐藤早也伽/積水化学は欠席)。それぞれ、大会に向けての思いを語った。 吉田と同じく初の日本代表入りを果たした近藤は、2月の大阪でマラソン初挑戦ながら堂々の優勝争いを演じ、初マラソン日本最高・日本歴代5位の2時間5分39秒で2位。レースぶり、結果が評価されて一躍日本代表に名を連ねた25歳は、「チームメイト、そして多くの方々の声援を背に、これからまた頑張っていきたい」と口元を引き締める。 長崎県出身で、島原高時代には国体などに出場し、5000mで14分24秒24がベスト。順大では22年の箱根駅伝で10区を務め、総合2位に貢献した。 22年に三菱重工に入社すると、18年アジア大会金の井上大仁、23年オレゴン世界選手権日本人トップ(13位)の山下一貴らが切磋琢磨する「マラソン部」で力をつけた。チームとしても、井上、山下に次ぐ3人目の世界選手権マラソン代表で、その経験は近藤にとっても大きな武器となる。特に猛暑のジャカルタで行われたアジア大会を制した井上らの暑熱対策のノウハウを学び、備えていく。 加えて、強みは「コンディションに比較的左右されないところ」と近藤。大阪は終盤に強い向かい風や雪が吹き付ける中だったが、それをものともしない力強い走りを見せた。「暑いレースであったり、土砂降りの中でレースだったり、そういうところで勝ってきた実績がある。東京も暑さが予想されますが、そこに勝機を見出して1つでも上の順位を狙いたい」と本番をイメージする。 学生時代も含めて、「本当に小さな積み重ねをここまで継続してこられたことが、実を結んだと思います」と近藤。「最大の目標はロサンゼルス・オリンピックで活躍すること」ときっぱり語り、そのために東京世界選手権は「世界を相手にどこまで戦えるのかをしっかり確認して、井上選手、山下選手の結果を超えられるような走りをしたい。まずは伸び伸びと自分の力を出し切ることで、上位入賞を目指してがんばります」と言葉に力を込めた。 東京世界選手権は9月13日~21日、東京・国立競技場で開催される。マラソンンは大会2日目の9月14日に女子、3日目の9月15日に男子が、それぞれ午前8時スタートで行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top