2025.03.27
女子やり投の北口榛花(JAL)が鹿児島県の奄美大島で合宿中に練習を公開した。
パリ五輪金メダリストの公開練習に訪れたのは20社以上。その注目度の高さがうかがえる。この日は午前中にハードルを使ったトレーニングで接地や出力の感覚を確認し、午後は投てき練習した。
心配された天気だったが雨は降らず「数年前から晴れ女なんです」と笑顔を見せる。投てき練習では1時間ほど芝生を往復しながら投げを確認し、その後はピットに移って短助走から徐々に助走を延ばして全助走へ。チェコにいるディヴィッド・セケラック・コーチへ動画を送りながらSNSでやりとしていた。
投てき練習は合計2時間。最後は「あと6本で終わります!」宣言しながら、ラスト1本を投げると「あぁ!」と頭を抱え「あと一本、お付き合いください」と“泣きの1回”。そこはラストに強い北口、強い追い風を背に「納得のいく投てきで締めくくった」。
セケラック・コーチからは「脚が使えてないと、ずっと言われているので、芝生から考えて投げていました。最後のほうは集中して形を作って投げられたと思います」と締めくくった。最後は地元の高校陸上部や旅行に来ていた陸上部の少女と交流する場面もあり、「陸上頑張って」とサインを贈った。
すでに代表に内定している東京世界選手権まであと半年あまり。女子やり投の決勝の日のチケットは完売した。「まだまだ試行錯誤していき、どのような投げをみなさんにお見せできるかわかりませんが、完成度を高めたい。決勝は最初の3本でできるだけ遠くに投げられるように準備していきます」と語った。
北口は5月3日のダイヤモンドリーグ・紹興大会でシーズンインを予定している。
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