HOME 国内、日本代表

2025.03.19

ハードルの田中佑美 日本新弾みに「ベストの走りをしたい」とチャレンジ決意/世界室内
ハードルの田中佑美 日本新弾みに「ベストの走りをしたい」とチャレンジ決意/世界室内

世界室内出場を前に意気込みを語った田中佑美

3月21日から23日に中国・南京で開催される世界室内選手権に向けて日本代表が出国となった3月19日に、代表選手が会見に臨んだ。

女子60mハードルに出場する田中佑美(富士通)。昨年のパリ五輪100mハードルでは準決勝に進出し、秋の全日本実業団対抗では12秒83(日本歴代2位)を出した。

冬季は「インターバルでしっかり踏んで乗り込めるように」意識し、特に「坂トレーニングを積極的に行ってきた」という。まだまだ、「半分手探り」だというが、そこも今大会で確認したいところに挙げる。

すでに欧州転戦し、60mハードルで8秒00の日本新。もともと後半を得意としているだけに「室内競技会に挑戦しているの中で形(結果)として出せたのは安心している」一方で、「世界では7秒台が一つの(トップの)ラインなので、そこが切れなかった」と悔しさものぞかせる。

9月に控える東京世界選手権に向けては「これまでの世界大会は(標準記録突破ではなく)ポイント(ワールドランキング)で出場してきたのですが、タイミングが合えば準決勝まで行けるというのは(パリで)経験できましたが、実力で行けるのが標準突破。その力が今後必要」と、自己記録から0.1秒の12秒73を見据えている。

長い屋外シーズンを考えれば、「世界室内をあえて跳ばして、トレーニングを積んでシーズンを安定させる」という選択肢もあったが、「世界に出るだけではなく、戦いたいのでチャレンジした」と語る田中。世界の壁が分厚いことは百も承知で、「今できるベストの走りをして」世界との差を肌で感じる構えだ。

広告の下にコンテンツが続きます
3月21日から23日に中国・南京で開催される世界室内選手権に向けて日本代表が出国となった3月19日に、代表選手が会見に臨んだ。 女子60mハードルに出場する田中佑美(富士通)。昨年のパリ五輪100mハードルでは準決勝に進出し、秋の全日本実業団対抗では12秒83(日本歴代2位)を出した。 冬季は「インターバルでしっかり踏んで乗り込めるように」意識し、特に「坂トレーニングを積極的に行ってきた」という。まだまだ、「半分手探り」だというが、そこも今大会で確認したいところに挙げる。 すでに欧州転戦し、60mハードルで8秒00の日本新。もともと後半を得意としているだけに「室内競技会に挑戦しているの中で形(結果)として出せたのは安心している」一方で、「世界では7秒台が一つの(トップの)ラインなので、そこが切れなかった」と悔しさものぞかせる。 9月に控える東京世界選手権に向けては「これまでの世界大会は(標準記録突破ではなく)ポイント(ワールドランキング)で出場してきたのですが、タイミングが合えば準決勝まで行けるというのは(パリで)経験できましたが、実力で行けるのが標準突破。その力が今後必要」と、自己記録から0.1秒の12秒73を見据えている。 長い屋外シーズンを考えれば、「世界室内をあえて跳ばして、トレーニングを積んでシーズンを安定させる」という選択肢もあったが、「世界に出るだけではなく、戦いたいのでチャレンジした」と語る田中。世界の壁が分厚いことは百も承知で、「今できるベストの走りをして」世界との差を肌で感じる構えだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top