HOME 国内

2025.03.15

丸尾知司「ここで一番を取りたいとやってきた」野田、髙橋、園田、梅野が東京世界陸上代表目指し意気込み/日本選手権35km競歩
丸尾知司「ここで一番を取りたいとやってきた」野田、髙橋、園田、梅野が東京世界陸上代表目指し意気込み/日本選手権35km競歩

2位の丸尾知司(25年日本選手権20km競歩)

◇第109回日本選手権35km競歩・第49回全日本競歩能美大会(3月16日/石川県輪島市)

東京世界選手権代表選考会を兼ねた第109回日本選手権35km競歩が3月16日に行われる。大会を前日に控えた3月15日、有力選手の記者会見が行われ、それぞれが意気込みを語った。

男子注目の丸尾知司(愛知製鋼)は、「勝つことにフォーカスしてきたので、そこに執着していきたい」と力強く語る。

50kmで17年ロンドン世界選手権4位の実績があり、東京五輪にも出場している。35kmではブダペスト世界選手権にも出場。パリ五輪代表入りは逃したが、33歳にしてコンディション維持とスピード強化の面で成長を遂げ、2月の日本選手権20km競歩では自己新となる1時間17分24秒(日本歴代3位タイ)で2位に食い込んだ。

20kmでの代表選出はほぼ確実だが、「ここを一番取りたいと思ってやってきた種目。確実に取れるようにがんばりたい」と話した。

ブダペスト世界選手権6位入賞の野田明宏(自衛隊体育学校)は「派遣設定記録を突破しての優勝をしっかり目指してがんばりたい」と4大会連続の代表入りへ力強く語った。

広告の下にコンテンツが続きます

昨年のパリ五輪代表(男女混合競歩リレー)の髙橋和生(ADワークスグループ)も派遣設定突破での優勝を目標に掲げ、「力の差が出始めるであろう後半からしっかりとギアを上げ、最後で順位を取り切ることを目指したい」。

女子はブダペスト世界選手権7位入賞の園田世玲奈(NTN)と、日本選手権20km競歩3位の梅野倖子(順大)が出席。園田は「東京世界陸上に出場したい強い思いがある。出場権を獲得できるようにがんばりたい」、初めての35kmに挑む梅野は「参加標準記録(2時間48分00秒)を切って3位以内に入ることを最低限の目標として、やってきたことを精一杯出し切りたい」と思いを口にした。

東京世界選手権の出場枠は男女各3人。昨年10月の全日本競歩高畠で開催された第108回日本選手権35km競歩で、川野将虎(旭化成)が2時間21分47秒の世界新記録で優勝し、代表に内定。男子は残る2人、女子は内定条件を満たしている選手はいない。今大会で日本陸連が定める派遣設定記録(男子2時間26分00秒/女子2時間45分00秒)をクリアして優勝すれば代表に内定する。

例年は石川・輪島で開催されていたが昨年1月1日の能登半島地震の影響でしばらく開催は困難に。そこで「復興次第、いつでも返上する」と「全日本競歩能美大会」が手を挙げ、併催するかたちとなった。今回登壇した選手たちはそれぞれ、輪島への思いや能美への感謝を言葉にした。

日本選手権35km競歩は3月16日、石川・能美市営コース(往復1.0km)で行われ、午前8時にスタート。レースの模様はYouTube「TBS陸上ちゃんねる」でライブ配信される。

また、アジア選手権と日本学生選手権を併催するかたちで20km競歩も実施。学生はワールドユニバーシティゲームズの選考にもなる。20kmには男子がパリ五輪代表の濱西諒(サンベルクス)、古賀友太(大塚製薬)らが出場。女子はパリ五輪代表の柳井綾音(立命大)が参戦する。

◇第109回日本選手権35km競歩・第49回全日本競歩能美大会(3月16日/石川県輪島市) 東京世界選手権代表選考会を兼ねた第109回日本選手権35km競歩が3月16日に行われる。大会を前日に控えた3月15日、有力選手の記者会見が行われ、それぞれが意気込みを語った。 男子注目の丸尾知司(愛知製鋼)は、「勝つことにフォーカスしてきたので、そこに執着していきたい」と力強く語る。 50kmで17年ロンドン世界選手権4位の実績があり、東京五輪にも出場している。35kmではブダペスト世界選手権にも出場。パリ五輪代表入りは逃したが、33歳にしてコンディション維持とスピード強化の面で成長を遂げ、2月の日本選手権20km競歩では自己新となる1時間17分24秒(日本歴代3位タイ)で2位に食い込んだ。 20kmでの代表選出はほぼ確実だが、「ここを一番取りたいと思ってやってきた種目。確実に取れるようにがんばりたい」と話した。 ブダペスト世界選手権6位入賞の野田明宏(自衛隊体育学校)は「派遣設定記録を突破しての優勝をしっかり目指してがんばりたい」と4大会連続の代表入りへ力強く語った。 昨年のパリ五輪代表(男女混合競歩リレー)の髙橋和生(ADワークスグループ)も派遣設定突破での優勝を目標に掲げ、「力の差が出始めるであろう後半からしっかりとギアを上げ、最後で順位を取り切ることを目指したい」。 女子はブダペスト世界選手権7位入賞の園田世玲奈(NTN)と、日本選手権20km競歩3位の梅野倖子(順大)が出席。園田は「東京世界陸上に出場したい強い思いがある。出場権を獲得できるようにがんばりたい」、初めての35kmに挑む梅野は「参加標準記録(2時間48分00秒)を切って3位以内に入ることを最低限の目標として、やってきたことを精一杯出し切りたい」と思いを口にした。 東京世界選手権の出場枠は男女各3人。昨年10月の全日本競歩高畠で開催された第108回日本選手権35km競歩で、川野将虎(旭化成)が2時間21分47秒の世界新記録で優勝し、代表に内定。男子は残る2人、女子は内定条件を満たしている選手はいない。今大会で日本陸連が定める派遣設定記録(男子2時間26分00秒/女子2時間45分00秒)をクリアして優勝すれば代表に内定する。 例年は石川・輪島で開催されていたが昨年1月1日の能登半島地震の影響でしばらく開催は困難に。そこで「復興次第、いつでも返上する」と「全日本競歩能美大会」が手を挙げ、併催するかたちとなった。今回登壇した選手たちはそれぞれ、輪島への思いや能美への感謝を言葉にした。 日本選手権35km競歩は3月16日、石川・能美市営コース(往復1.0km)で行われ、午前8時にスタート。レースの模様はYouTube「TBS陸上ちゃんねる」でライブ配信される。 また、アジア選手権と日本学生選手権を併催するかたちで20km競歩も実施。学生はワールドユニバーシティゲームズの選考にもなる。20kmには男子がパリ五輪代表の濱西諒(サンベルクス)、古賀友太(大塚製薬)らが出場。女子はパリ五輪代表の柳井綾音(立命大)が参戦する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.30

【世界陸上プレイバック】―15年北京―十種競技・イートンが世界新でV2 50km競歩で谷井孝行が銅メダル 荒井も4位入賞、16歳サニブラウン初出場

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 「東京レガシースタジアム」を10月17日~19日に開催! 100m走タイムチャレンジや中長距離スペシャルアカデミーを実施

2025.07.30

「東京レガシースタジアム」を10月17日~19日に開催! 100m走タイムチャレンジや中長距離スペシャルアカデミーを実施

一般財団法人東京マラソン財団と東京都は7月30日、東京レガシーハーフマラソン2025(10月19日)の開催に合わせて、「東京レガシースタジアム」を10月17日から19日の3日間、国立競技場や明治公園で実施することを発表し […]

NEWS ベルリンマラソンに日本トップランナー集結!パリ6位赤﨑暁、日本記録保持者・鈴木健吾らが登録 ロス五輪への一歩となるか

2025.07.30

ベルリンマラソンに日本トップランナー集結!パリ6位赤﨑暁、日本記録保持者・鈴木健吾らが登録 ロス五輪への一歩となるか

9月21日にドイツで開催されるベルリンマラソンのエリート選手が主催者から発表され、日本男子のトップランナーたちが名を連ねた。 パリ五輪6位入賞の赤﨑暁(九電工)は、出場となれば3月の東京以来となるマラソン。東京世界選手権 […]

NEWS ベルリンマラソンにロンドン王者サウェらがエントリー!青森山田出身ワンジルも3年ぶり登録

2025.07.30

ベルリンマラソンにロンドン王者サウェらがエントリー!青森山田出身ワンジルも3年ぶり登録

9月21日にドイツで開催されるベルリンマラソンのエリート選手が発表された。男子には今年のロンドンマラソン優勝のS.サウェ(ケニア)が出場予定。ブダペスト世界選手権6位のM.メンゲシャ(エチオピア)やオレゴン世界選手権7位 […]

NEWS 学生世界最速はワラザ 200mも制して2冠 女子10000mはルカンが大会新/ユニバ

2025.07.30

学生世界最速はワラザ 200mも制して2冠 女子10000mはルカンが大会新/ユニバ

2年に一度開催される学生の総合スポーツ世界大会、FISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日、ドイツ、ライン・ルールで開催された。 男子100mはB.ワラザ(南アフリカ)が10秒16(-0.7) […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top