年が明け2025年。今年9月に世界選手権が東京で開催される。日本では2007年の大阪以来、18年ぶり。東京では1991年にも開かれており、日本ではこれが3回目となる。同一国で3回目は初めてのこと。
昨年は大会ロゴやアンバサダーが発表になり、すでにチケットも販売されている。新年を迎え、ここからさらに熱を帯びてきそうだ。
世界選手権は1983年に第1回大会がフィンランド・ヘルシンキで開催。1991年東京までの3回は4年に一度だったが、以降は隔年開催されてきた。アスリートアンバサダーを務める北口榛花(JAL)が、「陸上が好きな選手が、陸上が好きなファンの前で全身全霊、競技をする大会」と言うように、他競技のある五輪とは違う雰囲気がある。
メイン会場は国立競技場。マラソンや競歩のコースも発表済みで、いずれも国立競技場が発着点だ。
1991年東京大会では、満員の国立競技がカール・ルイス(米国)やマイク・パウエル(米国)のパフォーマンスに酔いしれた。2021年の東京五輪が無観客だったこともあり、選手や関係者にとって「満員のスタジアム」は悲願だ。
1種目最大3人の日本代表選考はすでに始まっているが、本格的には4月のトラックシーズンから。すでに、前回ブダペスト世界選手権を制している北口は「ワイルドカード(前回チャンピオン)」として出場資格を得ており内定済み。この種目は北口以外にも3人が出られるため、最大4人が出場可能だ。また、昨年、男子35km競歩で世界記録を樹立した川野将虎(旭化成)も内定している。
昨年のパリ五輪で入賞した、男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)、男子走高跳の赤松諒一(SEIBU PRINCE)は、参加標準記録を突破した時点で即時内定する。
選考会となる日本選手権は7月4日から6日に行われ(※10000mは4月7日熊本、混成は7月12、13日岐阜)、日本選手権修了までに参加標準記録を突破して3位以内に入れば代表に内定する。
日本の北口やサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、田中希実(New Balance)といった世界的選手だけでなく、パリ五輪100m金のノア・ライルズ(米国)、男子棒高跳で世界記録を持つアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)や、女子走高跳のヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)、女子長距離のシファン・ハッサン(オランダ)ら、日本でのおなじみの“超人”が日本で見られるまたとない機会になる。
今大会もTBSが万全の態勢で中継を担う。25年にわたり13大会連続でメインキャスターを務めた俳優の織田裕二さんが「スペシャルアンバサダー」として帰って来たのも心強い。
東京世界選手権は来年9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.06
10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット
2025.11.06
RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.06
クイーンズ駅伝エントリー発表! 日本郵政グループ・廣中璃梨佳、積水化学・新谷仁美、しまむら・安藤友香らが登録 第一生命グループは鈴木優花が外れる
11月6日、日本実業団連合は第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)のエントリー選手を発表した。 前回4年ぶり4回目の優勝を飾ったJP日本郵政グループはVメンバーの鈴木亜由子、廣中璃梨佳、菅田雅香ら全員が登録。 […]
2025.11.06
10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット
関東学生陸上競技連盟は、主催の10000m記録挑戦競技会について、今年は11月15日の日体大長距離競技会(横浜市・日体大健志台)、11月22日のMARCH対抗戦(東京・町田市)、11月22日の東海大長距離競技会(秦野市) […]
2025.11.06
RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加
11月6日、日本陸連は11月29日に開催される「RIKUJO フェスティバル in 国立競技場」に参加するゲストアスリートを発表した。 同イベントは連盟創立100周年を記念して開かれるもの。参加者とトップアスリートが一緒 […]
2025.11.05
全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕
全国高校駅伝の出場権を懸けた都道府県高校駅伝が11月4日の埼玉をもってすべて終了し、都道府県代表がすべて出そろった。 昨年の全国大会は男子が佐久長聖、女子は長野東といずれも長野勢が優勝を遂げた。全国2連覇中の佐久長聖は県 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望