HOME 国内、世界陸上

2025.01.05

世界陸上が今年9月開催!34年ぶり東京に世界トップアスリートが集結 選考方法は…?
世界陸上が今年9月開催!34年ぶり東京に世界トップアスリートが集結 選考方法は…?

世界陸上のアンバサダーに就任した織田裕二さんと北口榛花ら

年が明け2025年。今年9月に世界選手権が東京で開催される。日本では2007年の大阪以来、18年ぶり。東京では1991年にも開かれており、日本ではこれが3回目となる。同一国で3回目は初めてのこと。

昨年は大会ロゴやアンバサダーが発表になり、すでにチケットも販売されている。新年を迎え、ここからさらに熱を帯びてきそうだ。

広告の下にコンテンツが続きます

世界選手権は1983年に第1回大会がフィンランド・ヘルシンキで開催。1991年東京までの3回は4年に一度だったが、以降は隔年開催されてきた。アスリートアンバサダーを務める北口榛花(JAL)が、「陸上が好きな選手が、陸上が好きなファンの前で全身全霊、競技をする大会」と言うように、他競技のある五輪とは違う雰囲気がある。

メイン会場は国立競技場。マラソンや競歩のコースも発表済みで、いずれも国立競技場が発着点だ。

1991年東京大会では、満員の国立競技がカール・ルイス(米国)やマイク・パウエル(米国)のパフォーマンスに酔いしれた。2021年の東京五輪が無観客だったこともあり、選手や関係者にとって「満員のスタジアム」は悲願だ。

1種目最大3人の日本代表選考はすでに始まっているが、本格的には4月のトラックシーズンから。すでに、前回ブダペスト世界選手権を制している北口は「ワイルドカード(前回チャンピオン)」として出場資格を得ており内定済み。この種目は北口以外にも3人が出られるため、最大4人が出場可能だ。また、昨年、男子35km競歩で世界記録を樹立した川野将虎(旭化成)も内定している。

広告の下にコンテンツが続きます

昨年のパリ五輪で入賞した、男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)、男子走高跳の赤松諒一(SEIBU PRINCE)は、参加標準記録を突破した時点で即時内定する。

選考会となる日本選手権は7月4日から6日に行われ(※10000mは4月7日熊本、混成は7月12、13日岐阜)、日本選手権修了までに参加標準記録を突破して3位以内に入れば代表に内定する。

日本の北口やサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、田中希実(New Balance)といった世界的選手だけでなく、パリ五輪100m金のノア・ライルズ(米国)、男子棒高跳で世界記録を持つアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)や、女子走高跳のヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)、女子長距離のシファン・ハッサン(オランダ)ら、日本でのおなじみの“超人”が日本で見られるまたとない機会になる。

今大会もTBSが万全の態勢で中継を担う。25年にわたり13大会連続でメインキャスターを務めた俳優の織田裕二さんが「スペシャルアンバサダー」として帰って来たのも心強い。

東京世界選手権は来年9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。

年が明け2025年。今年9月に世界選手権が東京で開催される。日本では2007年の大阪以来、18年ぶり。東京では1991年にも開かれており、日本ではこれが3回目となる。同一国で3回目は初めてのこと。 昨年は大会ロゴやアンバサダーが発表になり、すでにチケットも販売されている。新年を迎え、ここからさらに熱を帯びてきそうだ。 世界選手権は1983年に第1回大会がフィンランド・ヘルシンキで開催。1991年東京までの3回は4年に一度だったが、以降は隔年開催されてきた。アスリートアンバサダーを務める北口榛花(JAL)が、「陸上が好きな選手が、陸上が好きなファンの前で全身全霊、競技をする大会」と言うように、他競技のある五輪とは違う雰囲気がある。 メイン会場は国立競技場。マラソンや競歩のコースも発表済みで、いずれも国立競技場が発着点だ。 1991年東京大会では、満員の国立競技がカール・ルイス(米国)やマイク・パウエル(米国)のパフォーマンスに酔いしれた。2021年の東京五輪が無観客だったこともあり、選手や関係者にとって「満員のスタジアム」は悲願だ。 1種目最大3人の日本代表選考はすでに始まっているが、本格的には4月のトラックシーズンから。すでに、前回ブダペスト世界選手権を制している北口は「ワイルドカード(前回チャンピオン)」として出場資格を得ており内定済み。この種目は北口以外にも3人が出られるため、最大4人が出場可能だ。また、昨年、男子35km競歩で世界記録を樹立した川野将虎(旭化成)も内定している。 昨年のパリ五輪で入賞した、男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)、男子走高跳の赤松諒一(SEIBU PRINCE)は、参加標準記録を突破した時点で即時内定する。 選考会となる日本選手権は7月4日から6日に行われ(※10000mは4月7日熊本、混成は7月12、13日岐阜)、日本選手権修了までに参加標準記録を突破して3位以内に入れば代表に内定する。 日本の北口やサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、田中希実(New Balance)といった世界的選手だけでなく、パリ五輪100m金のノア・ライルズ(米国)、男子棒高跳で世界記録を持つアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)や、女子走高跳のヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)、女子長距離のシファン・ハッサン(オランダ)ら、日本でのおなじみの“超人”が日本で見られるまたとない機会になる。 今大会もTBSが万全の態勢で中継を担う。25年にわたり13大会連続でメインキャスターを務めた俳優の織田裕二さんが「スペシャルアンバサダー」として帰って来たのも心強い。 東京世界選手権は来年9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.06

男子三段跳は山下航平が6年ぶりの王座奪還 開催国枠設定記録に到達の16m67で世界陸上出場に望み/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子三段跳は16年リオ五輪代表の山下航平(ANA)が16m67(+0.4)を跳び、19年以来6年ぶ […]

NEWS 鵜澤飛羽が200m日本人初19秒台なるか?田中希実が4年連続2冠に挑戦、大激戦の女子100mHなど最終日は決勝ラッシュ/日本選手権

2025.07.06

鵜澤飛羽が200m日本人初19秒台なるか?田中希実が4年連続2冠に挑戦、大激戦の女子100mHなど最終日は決勝ラッシュ/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の最終日3日目(7月6日)が行われる。 広告の下にコンテンツが続きます 注目は男子200m決勝。3連覇を目指す鵜澤飛 […]

NEWS 34歳・新井涼平が今季限りで現役引退へ リオ五輪決勝、オーバートレーニング「喜怒哀楽すべてを経験した競技人生」/日本選手権

2025.07.06

34歳・新井涼平が今季限りで現役引退へ リオ五輪決勝、オーバートレーニング「喜怒哀楽すべてを経験した競技人生」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子やり投の新井涼平(スズキ)が“最後の日本選手権”を74m71の8位で終えた。 広告の下にコンテ […]

NEWS 男子100m・桐生祥秀が5年ぶり3回目の日本一! 11回目の決勝で自信みなぎる走りを披露/日本選手権

2025.07.06

男子100m・桐生祥秀が5年ぶり3回目の日本一! 11回目の決勝で自信みなぎる走りを披露/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子100mは桐生祥秀(日本生命)が10秒23(+0.4)で5年ぶり3回目の優勝を遂げた。 広告の […]

NEWS 男子110mH・泉谷駿介 レース前のアクシデント乗り越え、2年ぶりに王者奪還! 2位・野本周成とともに代表内定決める/日本選手権

2025.07.06

男子110mH・泉谷駿介 レース前のアクシデント乗り越え、2年ぶりに王者奪還! 2位・野本周成とともに代表内定決める/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子110mハードルで泉谷駿介(住友電工)が13秒22(+0.8)で2年ぶり4回目の優勝を飾った。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top