◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km)
箱根駅伝が2日間にわたって行われ、青学大が2年連続の総合優勝を果たした。2位に入った駒大の7区で、佐藤圭汰(3年)が1時間0分43秒の区間新で区間賞を獲得した。「10ヵ月ぶりのレースで不安もありましたが、想定したペースで走れました。復路優勝に貢献できたといのが本当にうれしいです」と安堵の表情を浮かべる。
暗い長いトンネルからようやく抜け出した。5000mで13分09秒45(日本歴代2位)、10000mで27分28秒50を持つ佐藤だが、今年3月以降はレースから姿を消した。
「4月に右恥骨の故障がわかりました。立っているだけでも痛かった」
冬季に米国でトレーニングしたが、ややロスのあるフォームで質の高い高負荷のトレーニングをしたことが影響したのではないか、と考えている。一度は良くなったものの、9月に再び痛みが出た。「いずれしていたと思うし、弱いところがわかった」と今は割り切っているが、当初は苦しい日々を過ごす。
「競技復帰できるかわからない状態で、正直、自信も失いました」。だが、いろいろな人の支えで何とか前を向いたと監査する。
痛みが和らいでからは「接地だったり、腕振りをコンパクトにしてバランス良く振ったり、フォーム改善に取り組みました」。弱いと指摘された大臀筋や臀部周りの補強、そして「動かし方」の意識を変えたという。
往路4位で終え、「僕と伊藤(蒼唯、3年/6区)で良い流れを作ろう。絶対にやってやる」と話し合って走り出した。さすがに「練習不足で18kmからはペースが上がらなかった」と振り返り、「7割くらいの状態」だというのだから、その潜在能力の高さに改めて驚かされる。
「最上級生として引っ張っていき、リベンジしたい」。そう強い思いを持ちつつも、やはりずっと目指してきたトラックでの日本代表への気持ちは揺らがない。昨年はパリ五輪を目指すところさえも立てなかった。
「昨年は何もレースに出られなかった悔しさがあります。今年は東京世界選手権があるので、しっかり出場したい。5000mで12分台を目指して、そのために明日からは1500m、3000m、5000mで日本記録を出すのを目標に練習していきます」
駒大のエース、そして日本のエースとなるべく、大器がいよいよ本気で世界を目指していく。
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