2020.10.25
第38回全日本大学女子駅伝は10月25日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台をスタート、仙台市役所前市民広場にフィニッシュする6区間38.1kmのコースで行われ、名城大が2時間2分57秒の大会新で4連覇を達成した。2分51秒差で続いた大東文化大が4年連続の2位、日本体育大が2時間6分11秒で過去最高に並ぶ3位に食い込んだ。4位が立命館大で17年続けていた3位以内を逃した。5位が関西大、6位が大阪学院大、7位が城西大。8位の松山大までが来年へのシード権を手にした。
1区は立命館大の2年生・飛田凜香が名城大の主力選手・和田有菜に競り勝って区間賞の殊勲。だが、名城大は2区の山本有真が8秒のビハインドを1kmいかないうちに挽回して首位に立つと、粘る立命館大を中継所まで残り200mで一気に振り切り、7秒の貯金を作って3区へ。
そして名城大の“Vロード”を作り出したのが、3区の小林成美。長野東高では全国高校駅伝の5区で日本人トップ(区間2位)の実績を持ち、今季は日本インカレ10000m2位など着実に結果を残してきた2年生が、21分37秒の区間新をマークし、2位の立命館大に1分03秒差をつける快走を見せた。
その後は、前評判通りの盤石リレー。4区の東京・錦城学園高卒のルーキー・増渕祐香も区間記録にあと2秒と迫る区間賞の力走でつなぐと、3連覇すべてで最長9.2kmの5区を担ってきた主将・加世田梨花の区間新(29分14秒)。見事な“集大成”の激走で、2分以上の大量リードを生み出した。
5人の汗と想いが染み込んだタスキを、栄光のフィニッシュまで運んだのが髙松智美ムセンビ。2年前の日本選手権1500m覇者は、過去2年間は前半区間を務めたが、今回は初めてアンカーの大役を区間新記録(区間2位)で締めくくり。新コースとなった前回の記録(2時間4分34秒)を1分30秒以上も上回り、京都産業大、立命館大に次ぐ史上3校目の偉業を成し遂げた。
米田勝朗監督は「こういう厳しい状況の中でこの大会を開くことにご協力いただいた仙台市民の方々に、全チームを代表してお礼申し上げます。5区の加世田が『必ず最高の走りをします』と宣言して、区間新を出してくれた。その走りが後輩たちにつながると思います」と話した。
第38回全日本大学駅伝成績
1位 名城大 2時間2分57秒
2位 大東文化大 2時間5分48秒
3位 日本体育大 2時間6分11秒
4位 立命館大 2時間7分00秒
5位 関西大 2時間7分48秒
6位 大阪学院大 2時間8分34秒
7位 城西大 2時間8分46秒
8位 松山大 2時間9分59秒
※以上、次回大会のシード権獲得
9位 拓殖大 2時間10分19秒
10位 京都産業大 2時間10分22秒
11位 順天堂大 2時間10分27秒
12位 京都光華女子大 2時間10分49秒
13位 佛教大 2時間11分06秒
14位 福岡大 2時間11分50秒
15位 中京学院大 2時間11分52秒
16位 東洋大 2時間12分10秒
17位 東北福祉大 2時間12分57秒
18位 関西外国語大 2時間13分18秒
19位 中央大 2時間14分31秒
20位 鹿屋体育大 2時間15分58秒
21位 大阪芸術大 2時間16分26秒
22位 新潟医療福祉大 2時間16分41秒
23位 札幌国際大 2時間22分02秒
24位 環太平洋大 2時間22分09秒
オープン 石巻専修大 2時間21分01秒
※札幌国際大と環太平洋大の記録を訂正しました
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