HOME 国内

2024.10.16

京都が9年ぶりの男女総合V!! 複数カテゴリーから集まる「国スポの良さ」 多種目で得点重ねる/佐賀国スポ
京都が9年ぶりの男女総合V!! 複数カテゴリーから集まる「国スポの良さ」 多種目で得点重ねる/佐賀国スポ

24年佐賀国スポで9年ぶりに天皇杯を獲得した京都

◇佐賀国民スポーツ大会(10月11~15日/佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアム)

佐賀国民スポーツ大会の陸上競技は10月11日〜15日の5日間、佐賀県・SAGAスタジアムで行われ、京都が121点で2015年の和歌山国体以来9年ぶり3回目の天皇杯(男女総合)を獲得した。

今大会から「国民体育大会」から「国民スポーツ大会」へと名称が変更されて実施。京都はトラック、投てき、跳躍、リレーのそれぞれで優勝するなど多種目で得点を重ねた。4日目を終えて2位の大阪とは0.5点の僅差だったが、最終日に成年女子800mで塩見綾乃(岩谷産業)が3位、成年少年男女混合4×400mリレーで2位となり、大阪を振り切った。

広告の下にコンテンツが続きます

柴田博之監督は「プラスや1000分の4秒差で決勝に残った種目、ケガをおして1点をもぎ取ってくれた選手が何人もいます。ミーティングでは、この1点が最後の1点になるから、この1点をみんなで守ろう、最終日に決勝を控えている選手のしんどさを、みんなで考えようという話もしました」と強調する。

「成年女子800mの塩見は緊張からミーティングで涙を流していた」と明かし、「その空気感を味わえることは、さまざまなカテゴリーの選手が集まる国スポの良さ。特に高校生にはそこから学んでほしいなと思っていますが、今回はそれができたと思いますね」。国スポだからできるチーム作りで、総合優勝を手にした意義を振り返った。

男子キャプテンを務め、成年400mH優勝、最終種目の成年少年男女混合リレー1走と、天皇杯獲得に貢献した井之上駿太(法大)は「最後のリレーは7位以内で総合優勝というのは分かっていましたが、自分たちの力を思い切って出すつもりで、メダルまで行ってしまおうという意気込みでした」と話す。

「(チームキャプテンをしていた)高校3年生の時はインターハイがなく、総合優勝ができなかったので、京都チームのキャプテンとして総合優勝が経験できて、すごくうれしいです。(恩師の)柴田先生に少しは恩返しできたかなと思います」と目尻を下げた。

2位は皇后杯(女子総合)を獲得した大阪で、115.5点。4日目までに少年男子が42点獲得と気を吐き、最終日に成年男子110mHの阿部竜希(順天堂大)の優勝などで加点し、105点を獲得した千葉が3位に入っている。

文/田端慶子

◇佐賀国民スポーツ大会(10月11~15日/佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアム) 佐賀国民スポーツ大会の陸上競技は10月11日〜15日の5日間、佐賀県・SAGAスタジアムで行われ、京都が121点で2015年の和歌山国体以来9年ぶり3回目の天皇杯(男女総合)を獲得した。 今大会から「国民体育大会」から「国民スポーツ大会」へと名称が変更されて実施。京都はトラック、投てき、跳躍、リレーのそれぞれで優勝するなど多種目で得点を重ねた。4日目を終えて2位の大阪とは0.5点の僅差だったが、最終日に成年女子800mで塩見綾乃(岩谷産業)が3位、成年少年男女混合4×400mリレーで2位となり、大阪を振り切った。 柴田博之監督は「プラスや1000分の4秒差で決勝に残った種目、ケガをおして1点をもぎ取ってくれた選手が何人もいます。ミーティングでは、この1点が最後の1点になるから、この1点をみんなで守ろう、最終日に決勝を控えている選手のしんどさを、みんなで考えようという話もしました」と強調する。 「成年女子800mの塩見は緊張からミーティングで涙を流していた」と明かし、「その空気感を味わえることは、さまざまなカテゴリーの選手が集まる国スポの良さ。特に高校生にはそこから学んでほしいなと思っていますが、今回はそれができたと思いますね」。国スポだからできるチーム作りで、総合優勝を手にした意義を振り返った。 男子キャプテンを務め、成年400mH優勝、最終種目の成年少年男女混合リレー1走と、天皇杯獲得に貢献した井之上駿太(法大)は「最後のリレーは7位以内で総合優勝というのは分かっていましたが、自分たちの力を思い切って出すつもりで、メダルまで行ってしまおうという意気込みでした」と話す。 「(チームキャプテンをしていた)高校3年生の時はインターハイがなく、総合優勝ができなかったので、京都チームのキャプテンとして総合優勝が経験できて、すごくうれしいです。(恩師の)柴田先生に少しは恩返しできたかなと思います」と目尻を下げた。 2位は皇后杯(女子総合)を獲得した大阪で、115.5点。4日目までに少年男子が42点獲得と気を吐き、最終日に成年男子110mHの阿部竜希(順天堂大)の優勝などで加点し、105点を獲得した千葉が3位に入っている。 文/田端慶子

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.03

高知農が県高校最高記録の2時間6分36秒で5連覇 女子は山田がオール区間賞で都大路は“皆勤”の37に/高知県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた高知県高校駅伝は11月2日、高知市東部総合運動場周回コースで行われ、男子(7区間42.195km)は高知農が県高校最高記録となる2時間6分36秒で5年連続49回目の優勝。女子(5区間21.09 […]

NEWS 今治北が初の男女V!女子は序盤からトップを守り初の全国大会 男子は2時間7分23秒で2年ぶりに制す/愛媛県高校駅伝

2025.11.03

今治北が初の男女V!女子は序盤からトップを守り初の全国大会 男子は2時間7分23秒で2年ぶりに制す/愛媛県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた愛媛県高校駅伝が11月2日、西条市の西条ひうち高校駅伝特設コースで行われ、今治北が初の男女優勝を遂げた。女子(5区間21.0975km)は1時間14分13秒で初V。男子(7区間42.195km […]

NEWS 城東が初優勝で悲願の都大路へ 男子はつるぎが6連覇 男女ともに1区から先頭を譲らず逃げ切る/徳島県高校駅伝

2025.11.03

城東が初優勝で悲願の都大路へ 男子はつるぎが6連覇 男女ともに1区から先頭を譲らず逃げ切る/徳島県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた徳島県高校駅伝が11月2日、鳴門市の鳴門・大塚スポーツパーク周回長距離コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は城東が1時間14分27秒で初制覇し、初の全国大会出場を決めた。男子(7区 […]

NEWS マラソン王者・キプチョゲがエリートレースを“卒業” 七大陸を巡るワールドツアーを発表「人間に限界がないことを示したい」

2025.11.03

マラソン王者・キプチョゲがエリートレースを“卒業” 七大陸を巡るワールドツアーを発表「人間に限界がないことを示したい」

男子マラソンのエリウド・キプチョゲ(ケニア)が「キプチョゲ・ワールドツアー」と銘打ち、今後2年間で七大陸を巡り、マラソンに参加する計画を発表した。11月2日のニューヨークシティマラソンがエリートレースへの最後の出場となり […]

NEWS 西脇工大会新V 新妻遼己1区28分22秒、双子の弟・昂己3区快走で兄弟区間新 女子は須磨学園が3連覇/兵庫県高校駅伝

2025.11.03

西脇工大会新V 新妻遼己1区28分22秒、双子の弟・昂己3区快走で兄弟区間新 女子は須磨学園が3連覇/兵庫県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた兵庫県高校駅伝が11月3日、丹波篠山市の大正ロマン館前をスタートし、篠山鳳鳴高でフィニッシュするコースで行われ、男子(7区間42.195km)は西脇工が2時間3分25秒の大会新記録で2年連続3 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top