2025.12.30
◇2025富士山女子駅伝(12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km)
学生女子駅伝2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が行われ城西大が2時間22分35秒(速報値)で初優勝を飾った。城西大は全日本大学女子駅伝と2冠達成となる。
しびれるアンカー争いを制し、全日本女王の強さを示した。
城西大のアンカー・大西由菜(1年)が24秒差の2位でタスキを受ける。「2冠できるのは城西大学しかないことと、4年生が最後なので、自分がアンカーを任せていただていることを考えました」と奮起する。
すぐに東北福祉大を引き離して、ペースを上げると3.9kmで首位に浮上。粘りの走りを見せたが、5.7kmで一度は逆転を許した。
「抜かれた瞬間、もうダメだと思いましたが、ラスト1kmくらいで先輩方がいてくれました。ここでやらないと一生後悔すると思いました」と奮起。7.2km付近で再び先頭に躍り出ると、歓喜のフィニッシュを駆け抜けた。
全日本女王らしい盤石なタスキリレーだった。1区・兼子心晴(4年)は「ラストランですべての思いをぶつけた走りはできました」と、トップと4秒差の区間3位。2区ではルーキー・本間香が「チームの2冠のために1秒でも貯金を作りたかったです。最初の1kmから積極的に走ることができました」と区間新の快走で首位に立つ。
3区・本澤美桜(2年)は「突っ込んでいくだけの走りを目指していました」と区間4位でつなぐと、4区・澤井風月(3年)も区間9位と粘りの走り。5区の主将・金子陽向(4年)は区間6位で3位まで後退したが、6区・窪田舞(1年)が「気持ちを全部出し切ることができました」と区間賞の走りで流れを引き戻した。
当日には4区の世古凪沙(1年)が当日変更となった。しかし、それをはねのける頂点に、赤羽周平監督は「アクシデントもありましたが、カバーするために6人の選手たちがすごい走りをしてくれました」と称える。
「1年で2度も優勝を味わわせていただいて、学生たちには感謝しかありません」と赤羽監督。金子は「1年間みんなで一つになってここを目指してきました。日本一のキャプテンにしてくれたみんなには感謝しかありません」と感慨に浸っていた。
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