来年9月に行われる東京世界選手権のアスリートアンバサダーに、北口榛花(JAL)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、田中希実(New Balance)、橋岡優輝(富士通)、寺田明日香(ジャパンクリエイト)が就任。10月5日に国立競技場で就任会見に臨んだ(※寺田は欠席)。
東京大会スペシャルアンバサダーに就任した俳優の織田裕二さんとともに登壇した4人。女子やり投でブダペスト大会、そして今夏のパリ五輪で金メダルに輝いている北口は「日本国内はもちろん、海外の陸上ファンも国立競技場に足を運んでほしい」と話す。
田中も「パリ五輪は予選から満員のスタジアムだったのが印象的でした」と大観衆に期待を寄せる。橋岡も「ヨーロッパは一体感がすごい」と言い、サニブラウンは「日本の方は静かに観戦するので、おとなしくしていられないような試合にしたい」と盛り上げる構えだ。
これまで世界選手権や五輪をなど世界大会を経験してきた4人にとって“世界陸上”とはどんな大会か。
田中は「子供の頃は最初にオリンピックという言葉が浮かぶと思いますが、私は高校の時に薄々世界を意思し始めたとき、あまのじゃくだったので世界陸上のほうが出てみたいと思いました」と言い、自身にとって「温かみがあって本当のスペシャリストが集まる魅力的な大会」であり「2年に一度のスパンで自分の成長を感じられる特別な大会。ともに歩んでくれる大会」だと言う。
北口は「陸上が好きな選手が陸上が好きなファンの前で全身全霊で競技する、陸上のお祭りのような大会。自分にとっては真剣勝負。他の国の選手もメダルが懸かっているので、自分もしっかりしなきゃという気持ちになれる大会の一つ」と語った。
橋岡は「オリンピックの中の陸上も花形ですが、世界陸上は陸上だけの祭典で最高の舞台。人生を捧げてきたものを表現する特別な大会です」と強い思いを持つ。
2015年北京大会で初出場し、これまで5大会連続で代表入りしているサニブラウンは「自分が一番『生きている』と感じられる生きている心地がする舞台。いつ振り返っても鳥肌が立つ」と特別な場所だと捉えている。
会見の前には4人でバトンをつなぐ『ドリームリレー』も披露。橋岡、田中、北口、サニブラウンとバトンをつなぐ豪華リレーで、北口は「(雨に)濡れたくないと想っていましたが、走ったら楽しかったです。ケガをしなくて良かった」と笑った。
日本陸上界が世界に誇るタレントが一堂に会し、スタンドは大興奮。「会場に足を運んでください」と呼びかけていた。
東京世界選手権は2025年9月13日から21日までの9日間、国立競技場をメイン会場に行われる。
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