2025年の9月13日から21日までの9日間、東京で2度目となる世界選手権が国立競技場で行われる。開幕までいよいよ1年となり、8月にはタイムテーブルや参加標準記録、参加資格などが発表され、開催に向けた機運も高まりつつある。
今年のパリ五輪を盛り上げた選手たちが再び東京に集結し、世界一を懸けた熱戦を展開するだろう。
大会に向けた準備は着々と進んでいるが、東京世界選手権出場を目指した選手たちの熾烈な代表争いも始まっている。
日本陸連は7月22日にトラック&フィールド種目の代表選手選考における選考方針および内定条件を発表。前回の23年ブダペスト世界選手権女子やり投で金メダルを獲得している北口榛花(JAL)は、世界陸連からワイルドカード(出場資格)が与えられ、他の選手に先駆けて代表内定が決まった。
また、パリ五輪で入賞した男子110mのハードル村竹ラシッド(JAL)、同3000m障害の三浦龍司(SUBARU)、同走高跳の赤松諒一(SEIBU PRINCE)の3人は2025年1月1日から日本選手権終了までに参加標準記録を突破した場合も内定する。この選考基準はパリ五輪と同じ条件となった。
そのほかの選手は、参加標準記録突破+日本選手権3位以内で即時内定の権利を手にすることができる。上記の選手以外では男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、女子1500m、5000mの田中希実(New Balance)が、9月13日時点での標準記録突破者となっている。
仮に標準記録を突破できなかった場合でも、パリ五輪同様に世界ランキングがターゲットナンバー(出場枠)以内に入れば、出場できる見込みだ。その場合は、来年5月27日~31日に韓国・亀尾(クミ)で開催されるアジア選手権の成績が大きく影響しそうだ。
リレー種目は来年5月に中国・広州で開催される世界リレーが予選に設定され、上位14ヵ国が出場権を獲得する。
マラソンについては、JMCシリーズⅣの優勝者が、参加標準記録(男子:2時間6分30秒、女子:2時間23分30秒)を突破していた場合、代表資格を獲得。東京マラソンなどWAエリートプラチナラベルレースで日本新記録を樹立した競技者のうち最上位の記録を出した選手も代表資格を得る。ただし、該当選手が現れなかった場合は、活躍が期待されると評価された競技者を選考するとしている。
競歩は、10月27日に行われる日本選手権35km競歩と、来年2月の日本選手権20km競歩が選考競技会として指定。今後、選考対象大会が増える可能性もあるが、いずれにせよ日本選手権で標準記録を突破して上位3位までに入った選手が代表入りに大きく近づくことになる。
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