HOME 海外、五輪

2024.08.16

世界陸連独立機関がナイトンのドーピング違反疑いを上訴 パリ五輪男子200m4位
世界陸連独立機関がナイトンのドーピング違反疑いを上訴 パリ五輪男子200m4位

24年パリ五輪男子200m4位のナイトン(写真は準決勝)

アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は8月14日、男子短距離のE.ナイトン(米国)のドーピング違反疑いについて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴することを発表した。

ナイトンは競技外検査で禁止物質のトレンボロンが検出されたが、アメリカのアンチ・ドーピング機構(USADA)の判断により、過失での摂取であるとして資格停止の処分を受けなかった。

決定は米国の五輪トライアルの直前に発表され、ナイトンは200mでトライアルを突破。パリ五輪では19秒99(+0.4)で4位となっていた。今回のAIUの上訴は、米国の仲裁裁判所による選手(ナイトン)の過失認定の決定に対するものであると発表されている。

広告の下にコンテンツが続きます

USADAは14日にこの件に対する声明を発表。手続きは規則にのっとり適切に行われた上で仲裁裁判所の決定を発表したとし、「AIUの上訴の理由を理解するが、真の問題は世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の悪しきルールである」としてWADAを批判した。

かねてより牛肉汚染に関するルール変更を求めているが改正されないことに不快感を示し、「特定の国や選手のためにルールを変更しようとしているのは公然の秘密だ」と主張した。

USADAは水泳でのドーピング問題をめぐり中国のアンチ・ドーピング機構(CHINADA)と対立しており、声明の中でも中国の事例を挙げて批判している。一方のCHINADAも、ナイトンの件への調査を求める声明を8月上旬に公表していた。

アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は8月14日、男子短距離のE.ナイトン(米国)のドーピング違反疑いについて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴することを発表した。 ナイトンは競技外検査で禁止物質のトレンボロンが検出されたが、アメリカのアンチ・ドーピング機構(USADA)の判断により、過失での摂取であるとして資格停止の処分を受けなかった。 決定は米国の五輪トライアルの直前に発表され、ナイトンは200mでトライアルを突破。パリ五輪では19秒99(+0.4)で4位となっていた。今回のAIUの上訴は、米国の仲裁裁判所による選手(ナイトン)の過失認定の決定に対するものであると発表されている。 USADAは14日にこの件に対する声明を発表。手続きは規則にのっとり適切に行われた上で仲裁裁判所の決定を発表したとし、「AIUの上訴の理由を理解するが、真の問題は世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の悪しきルールである」としてWADAを批判した。 かねてより牛肉汚染に関するルール変更を求めているが改正されないことに不快感を示し、「特定の国や選手のためにルールを変更しようとしているのは公然の秘密だ」と主張した。 USADAは水泳でのドーピング問題をめぐり中国のアンチ・ドーピング機構(CHINADA)と対立しており、声明の中でも中国の事例を挙げて批判している。一方のCHINADAも、ナイトンの件への調査を求める声明を8月上旬に公表していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.11

タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会ファイナル

東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]

NEWS 青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」

2025.12.11

青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]

NEWS 箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

2025.12.11

箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]

NEWS 青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

2025.12.11

青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

「第102回箱根駅伝トークバトル」が12月10日、東京・恵比寿ガーデンプレイスで行われた。 前回優勝校の青学大・原晋監督、同2位の駒大・藤田敦史監督、同3位の國學院大・前田康弘監督、同4位でトークバトル初登場の早大・花田 […]

NEWS 【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top