HOME 国内、日本代表、五輪
一山麻緒が涙の完走「もう十分かな…」日の丸背負い駆け抜け「本当に幸せ」/パリ五輪
一山麻緒が涙の完走「もう十分かな…」日の丸背負い駆け抜け「本当に幸せ」/パリ五輪

24年パリ五輪女子マラソンに出場した一山麻緒

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)11日目

パリ五輪・陸上競技最終日となる11日目に女子マラソンが行われ、前回8位入賞した一山麻緒(資生堂)は2時間34分13秒で51位だった。

10km過ぎで「前に合わせたいけど合わせられない」と徐々に前との差が開いていき、上位争いに加わることはできなかった。

広告の下にコンテンツが続きます

東京五輪8位からの3年間。「思うように走れないことが長く続いて、何もかもが嫌になることもありました。そんな時間を過ごすことが多かったです」。今大会前も「怖くてしかたなかった」と打ち明ける。

それでも走り続けたのは、「なかなか練習も別で一緒に過ごす時間は少なかったですが、一緒にパリを目指した夫(鈴木健吾/富士通)だったり、合宿中に一番そばで支えてくれたトレーナーさんだったり」への感謝の思い。「順位は申し訳ないですが、今はやり切った気持ちでいっぱいです」。

鈴木健吾は15km過ぎに「しばらく一緒に走ってくれた」そうで、「本当はもっと速く走りたかった」と言い、「笑顔で会おうね、と言ってくれたので笑顔で会いたいです」と涙を浮かべる。

フィニッシュ後は深々と一礼。「パワフルな応援ありがとうございました、という気持ち」。今後については「うん、私はもう十分かな」と笑みを浮かべた。

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)11日目 パリ五輪・陸上競技最終日となる11日目に女子マラソンが行われ、前回8位入賞した一山麻緒(資生堂)は2時間34分13秒で51位だった。 10km過ぎで「前に合わせたいけど合わせられない」と徐々に前との差が開いていき、上位争いに加わることはできなかった。 東京五輪8位からの3年間。「思うように走れないことが長く続いて、何もかもが嫌になることもありました。そんな時間を過ごすことが多かったです」。今大会前も「怖くてしかたなかった」と打ち明ける。 それでも走り続けたのは、「なかなか練習も別で一緒に過ごす時間は少なかったですが、一緒にパリを目指した夫(鈴木健吾/富士通)だったり、合宿中に一番そばで支えてくれたトレーナーさんだったり」への感謝の思い。「順位は申し訳ないですが、今はやり切った気持ちでいっぱいです」。 鈴木健吾は15km過ぎに「しばらく一緒に走ってくれた」そうで、「本当はもっと速く走りたかった」と言い、「笑顔で会おうね、と言ってくれたので笑顔で会いたいです」と涙を浮かべる。 フィニッシュ後は深々と一礼。「パワフルな応援ありがとうございました、という気持ち」。今後については「うん、私はもう十分かな」と笑みを浮かべた。

【動画】一山麻緒のフィニッシュ直後インタビューをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

NEWS 世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

2025.12.04

世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

日本陸連は12月4日、米国・タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日)のU20日本代表を発表した。 11月30日の京都陸協記録会内で行われた選考会の上位選手を中心に選考され、男子は今季のイン […]

NEWS 世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

2025.12.04

世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]

NEWS 北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2025.12.04

北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2026年1月2日放送の「木梨憲武のスポーツKING!」に、JALの北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽が参戦することがわかった。 現役トップアスリートやレジェンドが、木梨憲武らと異種競技バトルを繰り広げる正月恒例の特別番組 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top