◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)3日目
パリ五輪・陸上競技3日目のモーニングセッションが行われ、男子100m予選4組に出場したサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が日本人五輪最速タイムとなる10秒02(±0)で2着に入り、明日の準決勝進出を決めた。
レースを振り返り、「とりあえず、まずは1本、良い感じで走れたのでよかったです」と笑顔がのぞく。
その言葉通り、ここ2年連続で世界選手権ファイナルへと駒を進めたその走りと同等か、それ以上の余裕を感じさせるスプリントだった。
4レーンに入ったサニブラウンはスタートをしっかりと決め、6レーンに入った世界選手権2大会連続4位のオビリク・セヴィル(ジャマイカ)とともに一気に抜け出す。最後は右側のセヴィルとの差を確認しながら、余裕を持ってフィニッシュした。その差は0.03秒だったが、余裕度も含めてほぼ互角の走りだったと言っていいだろう。
メダルを争う選手たちは、予選は試運転。サニブラウンもその領域にあり、「今日は本当に楽々なので」と言う。本番は明日。「準決勝はみんなが全力で走る」。そして、ここからが2年連続で世界選手権ファイナリストの“経験”を生かす場となる。
7位だった22年オレゴンは、準決勝で全力を尽くし、決勝を走る力が残っていなかった。6位だった23年ブダペストは準決勝で自己タイの9秒97をマークして2着通過を果たしながらも、決勝への余力はあった。だが、準決勝と決勝の過ごし方に課題が残り、またもファイナルで力を発揮できなかった。
「プレッシャーを感じず、落ち着いて走れば決勝に行けると思っています」。その視線の先にあるのは、ファイナルでの勝負だ。
「集中していきたい」。その口調に、気負いはない。
準決勝は日本時間8月5日午前3時から行われる。
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