◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)
山上りの5区・菊地駿介(4年)、山下りの6区・佐竹勇樹(4年)でいずれも区間4位の快走。大東大は「山の大東」復活を強く印象づけるレースで、大東大は総合「10位で9年ぶりのシード権を獲得した。
5区の菊地は力強い走りで上り切り、前回のタイムを1分以上上回る1時間11分41秒と、大学最高記録を更新。小田原中継所では14位で飛び出したが焦りはなかったという。先行する法大、東海大などに追いつき、計6人を抜き去ってチームを8位に押し上げた。
「集団で来てくれたのが良かったです。きつかったけれど、仙台育英高(宮城)時代の同期だった東海大の喜早(駿介=4年)や、法大の細迫君(海気=4年)らと競い合いながら走ることができました。『山の大東』復活を印象づけることができてうれしい」と菊地は笑顔で話した。
仙台育英高出身の菊地にとって、真名子圭監督は高校、大学を通しての恩師になる。真名子監督は「菊地のことは高校の時から見ていますが、今日は本当に頼もしい姿で走ってくれました」と教え子の勇姿に目を細めた。
10位が見える位置で折り返すというのが当初、描いていたプランだった。「往路8位は正直、うれしい誤算でした」と真名子監督は言う。2区では久保田徹(4年)が粘り強い走りで13位から順位を2つ押し上げていた。指揮官はは出走前の佐竹に「4年生の久保田、菊地がしっかり走ってくれた。お前は4年生の3本柱の1人だ。しっかり走って卒業しよう」と声をかけて送り出したという。
6区は最多タイの16校による復路一斉スタートとなった。佐竹は「人数が多いので転倒に気をつけながら、集団の前の方で走りを進めよう」と冷静に考えながらスタートし、序盤から集団を引っ張る。中盤からは法大・武田和馬(3年)らに離され、総合順位を1つ下げたが、前回の記録を1分上回る58分24秒で駆け下り、7区・小田恭平(3年)につないだ。
佐竹は「残り5kmぐらいからがきつかったけれど、ラスト2kmぐらいのところで監督が『お前が一番動いているぞ』と声をかけてくれたので、力みが取れて終盤もしっかり走れました。6区の大東大記録を敗れなかったことは悔しいけれど、先輩たちが築き上げてきた『山の大東』のイメージを、菊地と2人で印象づけることができて良かったです」と胸を張った。
12月に入ってから主力選手がインフルエンザに感染するなど、チームは万全の状態ではなかった。
しかし、1区は西川千青(3年)が転倒しながらも、シード圏内と19秒差の13位でタスキをつなぎ、5区、6区は好走。8区のピーター・ワンジル(3年)が調子を落として11位まで下がったが、9区・大谷章紘(3年)が区間9位、10区・佐々木真人(3年)が区間7位と、2人連続区間ひとケタ順位で盛り返し、10区で再度シード圏内に戻した。
佐々木は学生三大駅伝初めての出走ながら、見えない相手を懸命に追いかけて逆転に成功。第100回記念大会で結果を残し、就任2年目の真名子監督は、フィニッシュ直後の報告会で男泣きした。
文/小川誠志
第100回箱根駅伝10位の大東大メンバー
1区 西川千青(3年) 区間13位 2区 久保田徹(4年) 区間12位 3区 入濵輝大(2年) 区間16位 4区 西代雄豪(3年) 区間18位 5区 菊地駿介(4年) 区間4位 6区 佐竹勇樹(4年) 区間4位 7区 小田恭平(3年) 区間6位 8区 ピーター・ワンジル(3年) 区間23位 9区 大谷章紘(3年) 区間9位 10区 佐々木真人(3年) 区間7位 ◎補員 赤星龍舞(2年) 照井海翔(2年) 松本雄大(2年) 藤原幹大(1年) 宮倉騎士(1年) 棟方一楽(1年)RECOMMENDED おすすめの記事
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