HOME 駅伝、箱根駅伝

2024.01.04

大東大が山で本領発揮 5区菊地駿介と6区佐竹勇樹の好走で2015年以来のトップ10/箱根駅伝
大東大が山で本領発揮 5区菊地駿介と6区佐竹勇樹の好走で2015年以来のトップ10/箱根駅伝

大東大6区に佐竹勇樹(左)から7区の小田恭平へのタスキリレー

◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)

山上りの5区・菊地駿介(4年)、山下りの6区・佐竹勇樹(4年)でいずれも区間4位の快走。大東大は「山の大東」復活を強く印象づけるレースで、大東大は総合「10位で9年ぶりのシード権を獲得した。

広告の下にコンテンツが続きます

5区の菊地は力強い走りで上り切り、前回のタイムを1分以上上回る1時間11分41秒と、大学最高記録を更新。小田原中継所では14位で飛び出したが焦りはなかったという。先行する法大、東海大などに追いつき、計6人を抜き去ってチームを8位に押し上げた。

「集団で来てくれたのが良かったです。きつかったけれど、仙台育英高(宮城)時代の同期だった東海大の喜早(駿介=4年)や、法大の細迫君(海気=4年)らと競い合いながら走ることができました。『山の大東』復活を印象づけることができてうれしい」と菊地は笑顔で話した。

仙台育英高出身の菊地にとって、真名子圭監督は高校、大学を通しての恩師になる。真名子監督は「菊地のことは高校の時から見ていますが、今日は本当に頼もしい姿で走ってくれました」と教え子の勇姿に目を細めた。

10位が見える位置で折り返すというのが当初、描いていたプランだった。「往路8位は正直、うれしい誤算でした」と真名子監督は言う。2区では久保田徹(4年)が粘り強い走りで13位から順位を2つ押し上げていた。指揮官はは出走前の佐竹に「4年生の久保田、菊地がしっかり走ってくれた。お前は4年生の3本柱の1人だ。しっかり走って卒業しよう」と声をかけて送り出したという。

6区は最多タイの16校による復路一斉スタートとなった。佐竹は「人数が多いので転倒に気をつけながら、集団の前の方で走りを進めよう」と冷静に考えながらスタートし、序盤から集団を引っ張る。中盤からは法大・武田和馬(3年)らに離され、総合順位を1つ下げたが、前回の記録を1分上回る58分24秒で駆け下り、7区・小田恭平(3年)につないだ。

佐竹は「残り5kmぐらいからがきつかったけれど、ラスト2kmぐらいのところで監督が『お前が一番動いているぞ』と声をかけてくれたので、力みが取れて終盤もしっかり走れました。6区の大東大記録を敗れなかったことは悔しいけれど、先輩たちが築き上げてきた『山の大東』のイメージを、菊地と2人で印象づけることができて良かったです」と胸を張った。

12月に入ってから主力選手がインフルエンザに感染するなど、チームは万全の状態ではなかった。

しかし、1区は西川千青(3年)が転倒しながらも、シード圏内と19秒差の13位でタスキをつなぎ、5区、6区は好走。8区のピーター・ワンジル(3年)が調子を落として11位まで下がったが、9区・大谷章紘(3年)が区間9位、10区・佐々木真人(3年)が区間7位と、2人連続区間ひとケタ順位で盛り返し、10区で再度シード圏内に戻した。

佐々木は学生三大駅伝初めての出走ながら、見えない相手を懸命に追いかけて逆転に成功。第100回記念大会で結果を残し、就任2年目の真名子監督は、フィニッシュ直後の報告会で男泣きした。

文/小川誠志

◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km) 山上りの5区・菊地駿介(4年)、山下りの6区・佐竹勇樹(4年)でいずれも区間4位の快走。大東大は「山の大東」復活を強く印象づけるレースで、大東大は総合「10位で9年ぶりのシード権を獲得した。 5区の菊地は力強い走りで上り切り、前回のタイムを1分以上上回る1時間11分41秒と、大学最高記録を更新。小田原中継所では14位で飛び出したが焦りはなかったという。先行する法大、東海大などに追いつき、計6人を抜き去ってチームを8位に押し上げた。 「集団で来てくれたのが良かったです。きつかったけれど、仙台育英高(宮城)時代の同期だった東海大の喜早(駿介=4年)や、法大の細迫君(海気=4年)らと競い合いながら走ることができました。『山の大東』復活を印象づけることができてうれしい」と菊地は笑顔で話した。 仙台育英高出身の菊地にとって、真名子圭監督は高校、大学を通しての恩師になる。真名子監督は「菊地のことは高校の時から見ていますが、今日は本当に頼もしい姿で走ってくれました」と教え子の勇姿に目を細めた。 10位が見える位置で折り返すというのが当初、描いていたプランだった。「往路8位は正直、うれしい誤算でした」と真名子監督は言う。2区では久保田徹(4年)が粘り強い走りで13位から順位を2つ押し上げていた。指揮官はは出走前の佐竹に「4年生の久保田、菊地がしっかり走ってくれた。お前は4年生の3本柱の1人だ。しっかり走って卒業しよう」と声をかけて送り出したという。 6区は最多タイの16校による復路一斉スタートとなった。佐竹は「人数が多いので転倒に気をつけながら、集団の前の方で走りを進めよう」と冷静に考えながらスタートし、序盤から集団を引っ張る。中盤からは法大・武田和馬(3年)らに離され、総合順位を1つ下げたが、前回の記録を1分上回る58分24秒で駆け下り、7区・小田恭平(3年)につないだ。 佐竹は「残り5kmぐらいからがきつかったけれど、ラスト2kmぐらいのところで監督が『お前が一番動いているぞ』と声をかけてくれたので、力みが取れて終盤もしっかり走れました。6区の大東大記録を敗れなかったことは悔しいけれど、先輩たちが築き上げてきた『山の大東』のイメージを、菊地と2人で印象づけることができて良かったです」と胸を張った。 12月に入ってから主力選手がインフルエンザに感染するなど、チームは万全の状態ではなかった。 しかし、1区は西川千青(3年)が転倒しながらも、シード圏内と19秒差の13位でタスキをつなぎ、5区、6区は好走。8区のピーター・ワンジル(3年)が調子を落として11位まで下がったが、9区・大谷章紘(3年)が区間9位、10区・佐々木真人(3年)が区間7位と、2人連続区間ひとケタ順位で盛り返し、10区で再度シード圏内に戻した。 佐々木は学生三大駅伝初めての出走ながら、見えない相手を懸命に追いかけて逆転に成功。第100回記念大会で結果を残し、就任2年目の真名子監督は、フィニッシュ直後の報告会で男泣きした。 文/小川誠志

第100回箱根駅伝10位の大東大メンバー

1区 西川千青(3年) 区間13位 2区 久保田徹(4年) 区間12位 3区 入濵輝大(2年) 区間16位 4区 西代雄豪(3年) 区間18位 5区 菊地駿介(4年) 区間4位 6区 佐竹勇樹(4年) 区間4位 7区 小田恭平(3年) 区間6位 8区 ピーター・ワンジル(3年) 区間23位 9区 大谷章紘(3年) 区間9位 10区 佐々木真人(3年) 区間7位 ◎補員 赤星龍舞(2年) 照井海翔(2年) 松本雄大(2年) 藤原幹大(1年) 宮倉騎士(1年) 棟方一楽(1年)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.07.15

福井ナイトゲームズ100mにサニブラウン、桐生、栁田、山縣ら 200mに鵜澤、中島、豪華なスプリントハードル

日本グランプリシリーズのAthlete Night Games in FUKUIの7月15日時でのエントリーリストが公開されている。 男子100mには、舞台となる福井県営陸上競技場の愛称「9.98スタジアム」の由来となっ […]

NEWS 110mH世界記録保持者・サープがパフォーマンス歴代5位の12秒85!デュプランティス、アルフレッドが貫禄V/WAコンチネンタルツアー

2026.07.15

110mH世界記録保持者・サープがパフォーマンス歴代5位の12秒85!デュプランティス、アルフレッドが貫禄V/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド最終戦のイシュトヴァン・ギュライ記念が7月14日、ハンガリー・ブダペストで行われ、男子110mハードルでは世界記録保持者のJ.サープ(米国)が12秒85(-0.4)で優勝した […]

NEWS 橋岡優輝がツアー・ゴールドで5位 クレイ・アーロン竜波は800m優勝、久保凛は3位/WAコンチネンタルツアー

2026.07.15

橋岡優輝がツアー・ゴールドで5位 クレイ・アーロン竜波は800m優勝、久保凛は3位/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド最終戦のイシュトヴァン・ギュライ記念が7月14日、ハンガリー・ブダペストで行われ、男子走幅跳の橋岡優輝(富士通)が7m91(±0)で5位に入った。 6月の日本選手権で2年ぶり […]

NEWS バハマの16歳ウィルソンがユース規格の110mHでU18世界歴代4位!短距離はジャマイカ勢が躍動

2026.07.15

バハマの16歳ウィルソンがユース規格の110mHでU18世界歴代4位!短距離はジャマイカ勢が躍動

北中米カリブ(NACAC)U23選手権と同U18選手権が7月10日から12日、メキシコ・トラスカラで開催され、U18の男子110mハードル(※U18規格:91.4cm)でJ.ウィルソン(バハマ)がU18世界歴代4位の12 […]

NEWS ALTRAからロードランニングモデルTORINの最新作「TORIN 9」が7月17日より発売!

2026.07.14

ALTRAからロードランニングモデルTORINの最新作「TORIN 9」が7月17日より発売!

フットウェアブランド「ALTRA(アルトラ) 」は7月14日、ウルトラマラソンから日々のジョギングまで幅広いシーンでランナーを支える、ロードランニングモデルTORINの最新作「TORIN 9(トーリン9) 」を7月17日 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年8月号 (7月14日発売)

2026年8月号 (7月14日発売)

別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧

page top