2023.12.25
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)
第74回(1998年/平成10年)
「YKK対決」は歴代2位の好タイムで神奈川大に軍配 帝京大初出場
前年王者で全日本大学駅伝を制した神奈川大、出雲駅伝覇者の駒大、前年2位で全日本でも準優勝だった山梨学大による「YKK対決」と見られた第74回大会。
前回出場校の亜細亜大、法大、東農大が予選会で姿を消した一方で、帝京大が念願の初出場。日大が2年ぶり、関東学院大が4年ぶりに本戦出場を果たした。
1区は専大の湯浅龍雄(4年)が区間賞を獲得。12秒差の2位に拓大の東勝博(3年)、3位には早大のルーキー・佐藤敦之が続いた。優勝候補の3校は駒大が7位、山梨学大が8位、神奈川大が11位と出遅れた。
2区では早大の梅木蔵雄(4年)が区間賞の走りで首位に浮上。順大は三代直樹(3年)が4位から2つ順位を上げて2位通過、駒大は藤田敦之(3年)が4人抜きで3位へ上げ、日大の山本佑樹(2年)が6人抜きで4位に上がった。
早大は3区、4区でもトップを守り抜き、5区にタスキが渡る小田原中継所には早大、駒大、中大の順で通過。神奈川大は4区の渡邉聰(3年)が区間2位に59秒差をつける区間賞の走りで6位から4位に浮上した。山梨学大はエース格の古田哲弘(2年)の欠場が響いて序盤は苦しんだものの、4区終了時には6位まで上げた。
5区では激しく順位が入れ替わった。9km過ぎで駒大の足立康光(4年)が早大をかわして首位へ躍り出ると、神奈川大の勝間信弥(1年)が4位から19km過ぎで先頭を奪取。2年連続の往路優勝を決めた。わずか13秒差で駒大が続き、早大が3位。横田一仁(3年)が区間賞を獲得した山梨学大は4位で往路を終えた。この時点で、1位神奈川大から4位山梨学大までの差はわずか1分35秒。優勝争いは4校に絞られた。
ところが、復路では神奈川大が圧倒的なタスキリレーを見せた。6区の中澤晃(3年)が従来の区間記録を23秒も更新する58分44秒の快走で後続との差を広げると、7区の中野幹生(4年)、8区の辻原幸生(2年)も区間トップ。9区の岩原正樹(3年)も区間3位、10区の中里竜也(4年)は区間2位と抜群の安定感で前年に続く総合優勝を決めた。神奈川大は往路・復路ともに制する完全Vだった。
6区以降、3位以下を寄せつけなかった駒大が過去最高順位の2位。「YKK」の一角である山梨学大も10区・大崎悟史(3年)の区間賞などで意地を見せて3位に食い込んだ。
前回予選落ちだった日大は2区以降で9位以内を堅守し、総合7位で3年ぶりシード校へ返り咲き。8位の拓大も19年ぶりにシード権をつかみ、最後の1枠は大東大が東洋大との争いを23秒差で制した。1区と3区で区間賞を獲得するなど往路を沸かせた専大は12位まで順位を落とした。
参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
第74回(1998年/平成10年) 「YKK対決」は歴代2位の好タイムで神奈川大に軍配 帝京大初出場
前年王者で全日本大学駅伝を制した神奈川大、出雲駅伝覇者の駒大、前年2位で全日本でも準優勝だった山梨学大による「YKK対決」と見られた第74回大会。前回出場校の亜細亜大、法大、東農大が予選会で姿を消した一方で、帝京大が念願の初出場。日大が2年ぶり、関東学院大が4年ぶりに本戦出場を果たした。1区は専大の湯浅龍雄(4年)が区間賞を獲得。12秒差の2位に拓大の東勝博(3年)、3位には早大のルーキー・佐藤敦之が続いた。優勝候補の3校は駒大が7位、山梨学大が8位、神奈川大が11位と出遅れた。2区では早大の梅木蔵雄(4年)が区間賞の走りで首位に浮上。順大は三代直樹(3年)が4位から2つ順位を上げて2位通過、駒大は藤田敦之(3年)が4人抜きで3位へ上げ、日大の山本佑樹(2年)が6人抜きで4位に上がった。早大は3区、4区でもトップを守り抜き、5区にタスキが渡る小田原中継所には早大、駒大、中大の順で通過。神奈川大は4区の渡邉聰(3年)が区間2位に59秒差をつける区間賞の走りで6位から4位に浮上した。山梨学大はエース格の古田哲弘(2年)の欠場が響いて序盤は苦しんだものの、4区終了時には6位まで上げた。5区では激しく順位が入れ替わった。9km過ぎで駒大の足立康光(4年)が早大をかわして首位へ躍り出ると、神奈川大の勝間信弥(1年)が4位から19km過ぎで先頭を奪取。2年連続の往路優勝を決めた。わずか13秒差で駒大が続き、早大が3位。横田一仁(3年)が区間賞を獲得した山梨学大は4位で往路を終えた。この時点で、1位神奈川大から4位山梨学大までの差はわずか1分35秒。優勝争いは4校に絞られた。ところが、復路では神奈川大が圧倒的なタスキリレーを見せた。6区の中澤晃(3年)が従来の区間記録を23秒も更新する58分44秒の快走で後続との差を広げると、7区の中野幹生(4年)、8区の辻原幸生(2年)も区間トップ。9区の岩原正樹(3年)も区間3位、10区の中里竜也(4年)は区間2位と抜群の安定感で前年に続く総合優勝を決めた。神奈川大は往路・復路ともに制する完全Vだった。6区以降、3位以下を寄せつけなかった駒大が過去最高順位の2位。「YKK」の一角である山梨学大も10区・大崎悟史(3年)の区間賞などで意地を見せて3位に食い込んだ。前回予選落ちだった日大は2区以降で9位以内を堅守し、総合7位で3年ぶりシード校へ返り咲き。8位の拓大も19年ぶりにシード権をつかみ、最後の1枠は大東大が東洋大との争いを23秒差で制した。1区と3区で区間賞を獲得するなど往路を沸かせた専大は12位まで順位を落とした。参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)第74回箱根駅伝総合成績をチェック
●総合成績 1位 神奈川大11時間01分43秒 2位 駒大 11時間05分48秒 3位 山梨学大11時間08分18秒 4位 中大 11時間10分33秒 5位 順大 11時間14分20秒 6位 早大 11時間15分18秒 7位 日大 11時間17分12秒 8位 拓大 11時間19分09秒 9位 大東大 11時間21分35秒 10位 東洋大 11時間21分58秒 11位 日体大 11時間22分40秒 12位 専大 11時間24分29秒 13位 関東学院大11時間30分16秒 14位 東海大 11時間31分18秒 15位 帝京大 11時間38分52秒●区間賞 1区 湯浅龍雄(専大) 1時間02分46秒 2区 梅木蔵雄(早大) 1時間07分48秒 3区 藤原正昭(専大) 1時間03分33秒 4区 渡邉聰(神奈川大) 1時間02分48秒 5区 横田一仁(山梨学大)1時間11分25秒 6区 中澤晃(神奈川大) 58分44秒 7区 中野幹生(神奈川大)1時間04分45秒 8区 辻原幸生(神奈川大)1時間07分12秒 9区 佐藤裕之(駒大) 1時間09分49秒 10区 大崎悟史(山梨学大)1時間05分11秒RECOMMENDED おすすめの記事
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