◇第100回箱根駅伝予選会(10月14日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
直前に上野裕一郎監督が解任された立教大が、6位通過で2年連続29回目の本戦出場を決めた。
結果発表直後、選手たちは喜びを爆発させ、代理監督を務めた原田昭夫総監督は感極まって泣き崩れた。
「選手たちはよくやってくれました。ポイント練習はちゃんとできていましたし、体調も良かったので、自信を持って送り出しました」
上位10人中9人が今回ハーフの自己記録を更新。総合でも昨年の記録を9分12秒も上回った。
特にレース前半から日本人先頭集団についた関口絢太(4年)、馬場賢人(2年)、中山凛斗(4年)、國安広人(2年)の4人の好走が光った。
チームトップの関口は「記録は大幅に上回ったが、順位は昨年と同じ6位。他校のレベルが上がっている中で自分たちもその流れについて行けていることはいい点」と、エースらしく冷静に結果を捉える。自身は63分切りに目標を置いていたといい、「気象条件がよかったこともあり『もっと行けるな』と感じた。できるだけタイムを更新しようという気持ちで走った」と振り返った。
前回の本戦では3区16位と不本意な結果に終わった。そこから本戦での区間上位を目標に練習を重ねた。「1区か3区、スピードが求められる区間を走りたい。速いペースで押してもラスト一気に切り替えられるように準備していきたい」と語った。
チーム2位の馬場は、2月の丸亀ハーフで大学記録(1時間2分45秒)をマーク。「昨年の予選会に出られず迷惑をかけたぶん、自分がチームを引っ張ろうという思いでやってきました」。
10kmの通過が29分20秒だったが、「想定通りだった」という。「夏合宿を振り返っても、昨年よりいい感覚で終えられ、全員の力が上がっている。雰囲気もいい」と語る。本戦に向けては「前回4区で悔しい思いをしたので、リベンジしたい。レース後半でも崩れない走り。より上げていけるような力をつけていきたい」と話した。
チーム3位の中山は、関口と馬場に前に行かれたことに対して悔しさをにじませた。「公園内に入ってから少しハムストリングスに来て、行き過ぎないよう動く範囲で押し続けた」。前回の本戦では9区12位とチーム最上位の結果を残しており、将来マラソンを中心に競技継続する意志があることから、8月には北海道マラソンにも出走した。「チームとしてシード権獲得を目標にしている。任された区間でしっかり走りたい」と意欲を見せた。
4番手の國安は昨年の予選会で1年生ながらチームトップ。「今日出せる全力は尽くせた。4番は悔しい面もあるが、チームがどんどん強くなってきている証拠」と前向きに捉えている。本戦では2区でのリベンジを誓う。「速いペースで入っても中盤以降押していけるよう、残り2ヵ月強化していきたい」と語った。
直前の監督解任にも関わらず、立大の持ち味である積極性を見せた選手たち。原田総監督は「強化4年目。今がいちばんレベルが高い。またここから本戦のシード権獲得へ向けがんばりたい」と意気込む。
最大の試練を突破した新生・セントポールが第100回箱根駅伝の舞台に立つ。
文/荒井寛太
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